2006年度上智大学シラバス

2006/02/24更新
◆司法福祉研究 - (後)
伊藤 冨士江
○講義概要
犯罪・非行という社会現象を福祉的視点から解明し,加害者の更生や被害者支援について理解を深める。まず,犯罪と非行の現況を分析し,その背景と原因を理解する。次に裁判,少年審判,社会内処遇等について検討し,司法福祉で必要とされる直接・間接援助技術を学ぶ。さらに,近年注目されている修復的司法を取り上げ,わが国での適用について考察する。受講生各自が問題意識をもち,今後の司法福祉のあり方について展望できるようにしたい。
本科目は、総合人間科学部社会福祉学科の「司法福祉論」と共通科目である。
○評価方法
出席状況(30%)、リアクションペーパー(20%)、レポート(50%)
○参考書
山口幸男『司法福祉論』ミネルヴァ書房 1991年
村尾泰弘・廣井亮一編『よくわかる司法福祉』ミネルヴァ書房 2004年
○必要な外国語
英語
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1オリエンテーション 司法福祉の意義
2戦後における少年非行の質的・量的変化
3非行・犯罪行動の理解
4少年法改正の問題
5リストラティヴ・ジャスティス(修復的司法)(1)
6リストラティヴ・ジャスティス(修復的司法)(2)
7犯罪被害者の地位
8犯罪被害者支援(1)
9犯罪被害者支援(2)
10犯罪加害者の更生
11非行・犯罪問題にかかわる専門職
12司法福祉と直接・間接援助技術
13諸外国における司法福祉の発展  まとめ

  

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