2006年度上智大学シラバス

2006/03/22更新
◆ラテン語ⅠA - (前)
樋笠 勝士
○科目サブタイトル
古典ラテン語入門
○講義概要
 我々が学ぶラテン語は古典ラテン語(Classical Latin)です。ラテン語という言語を歴史的に分類すれば、古ラテン語、古典ラテン語、教父ラテン語、中世ラテン語、近代ラテン語となりますが、言語として最も規範的であり且つ洗練された成果をもたらしたのは古典ラテン語です。古典的言語ですからラテン語を話す人は現代ではほとんど居ませんが、言語学的には現在のフランス、イタリア、スペイン、ポルトガル、ルーマニアなど、すべてのロマンス諸語の母体にもなる重要な言語です。またラテン語は古代ローマ帝国の公用語であり、その後中世から近代の初めに至るまでカトリック教会を中心とする全ヨーロッパの知識層の、いわば共通の文語として用いられましたので、史学的、哲学的、神学的等の関心を持つ者にとっては現代でも学ばねばならない枢要な言語です。
 言葉は文化です。古典語の学修には忍耐が必要ですが、古典語を学ぶことは古典文化を学ぶことに直結しているがゆえに、教養の基礎の獲得として、ラテン語学修の知的成果は現実生活を生きぬく上でも大きな価値を持つと言わざるを得ません。意志ある学習者の積極的な参加を期待しています。
○評価方法
出席状況(40%)、授業参画(40%)、小テスト等(20%)
○テキスト
マヌエル・アモロス『ラテン語の学び方』 南窓社
○参考書
授業中にて紹介する。
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1古典とは何か、古典語とは何か、古典語を学ぶとはどういうことか。
2導入:ラテン語のアルファベット
3ラテン語の文法構造〜現代語と比較しつつ
4ラテン語初級文法1
5ラテン語初級文法2
6ラテン語初級文法3
7ラテン語初級文法4
8ラテン語初級文法5
9簡単な読み物を読んでみる。
10ラテン語初級文法6
11ラテン語初級文法7
12ラテン語初級文法8
13ラテン語初級文法9
14ラテン語初級文法10
15少し難しい読み物に挑戦してみる。
16ラテン語初級文法11
17ラテン語初級文法13
18ラテン語初級文法14
19ラテン語初級文法15
20ラテン語初級文法16
21ラテン語初級文法17
22哲学的な文章を読んでみる。
23質問日
24ラテン語初級文法総括
25予備日

  

Copyright (C) 2006 Sophia University
By:上智大学 学事センター