2006年度上智大学シラバス

2006/09/24更新
◆典礼神学特殊問題Ⅰ - (後)
石井 祥裕
○科目サブタイトル
典礼神学の基礎としての文化の理論
○講義概要
典礼は信仰の神秘を人間の文化的産物を通して表現し、現在化する。その具体的形態は歴史とともに変遷をとげ、福音のインカルチュレーション(文化の受容と変容)の結晶ともなってきた。時間(暦と時)、空間(聖堂建築)、身体性(姿勢・しぐさ)、言語(朗唱・聖歌・文字)、事物(祭服・灯・香・水・油・パン・ぶどう酒)などの典礼の知的・感覚的諸要素への神学的、文化論的考察を進め、キリスト秘義の共同体験としての典礼の総合性、教育的な役割、さらには福音宣教と神学形成の問題へと展開する(講義と各自の発表を組み合わせて進める)。
○評価方法
出席状況(20%)、授業参画(30%)、レポート(50%)
授業参画は発表の意、レポートは期末最終課題
○テキスト
共通理解のために下記をテキストとする(授業初回時に講師から斡旋する)
石井祥裕『神とともにある生活--キリスト教典礼の内的風景』 発行 パピルスあい  発売 社会評論社  2005
○参考書
J.F.ホワイト    越川弘英(訳)『キリスト教の礼拝』日本基督教団出版局 2000
J.A.ユングマン 石井祥裕(訳)『古代キリスト教典礼史』平凡社 1997
A.J.Chupungco (ed.) "Fundamental Liturgy
(Handbook for Liturgical Studies, vol.2)"
The Liturgical Press
○必要な外国語
英語
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1オリエンテーション
テーマ解説 典礼の実践論と文化の神学 (対象提案、文献紹介)
2 講義 キリスト教におけることばとしるし
3 講義 文化の神学の出発点
4 講義 教会史・典礼史における注目現象
5 講義 宗教学的象徴論とキリスト教的意味論
6 発表 1
(概要で挙げた例から対象を選び、資料・文献に基いて発表し討論する)
7 発表 2
8 発表 3
9 発表 4
10 発表 5
11 発表 6
12 まとめ 1 典礼とインカルチュレーションをめぐる現状
13 まとめ 2 典礼とインカルチュレーションをめぐる課題

  

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