2006年度上智大学シラバス

2006/03/23更新
◆教会論特講 - (前)
岩島 忠彦
○科目サブタイトル
教会の本質と課題
○講義概要
夏季神学講習会から生まれた論集『教会 その本質と課題を学ぶ』をテキストとして、教会論の基本的テーマと現代的テーマを順次検討する。受講者はテキストの一章を担当発表し、これに基づき、教員の補足と全員での討議を行う。内容的には、イエスと教会、ヨハネ文書の教会、パウロのキリストの体、ニュッサのグレゴリオスの教会理解、入信式とミサから見た教会、第二ヴァティカン公会議の教会観、神の民と現代の教会、救済史的教会の位置づけ、教会と現代倫理、教会と旧約聖書、教会分裂の問題、今日の日本教会の課題である。他にも、開かれた教会、信徒中心の教会、ローカル・チャーチ、インカルチュレーション、諸宗教対話などのテーマがあるが、機会に応じて補足する。
○評価方法
出席状況(30%)、授業参画(70%)
単位取得には、講義数の三分の二以上の出席、発表担当が求められる
○テキスト
百瀬文晃編『教会 その本質と課題を学ぶ』 サンパウロ
○参考書
岩島忠彦『キリストの教会を問う 現代カトリック教会論』が参考になる。各テーマについて参考文献があるが、適時紹介する
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1導入。本講の内容説明と担当についての打ち合わせ
2イエスの弟子たちとエルサレム原始教会の発生
3ヨハネ文書にみる聖霊と愛の共同体
4パウロによる「キリストの体」としての教会理解
5教父たちによる「交わり」としての教会理解
6入信式の実践とインカルチュレーション
7教会の秘跡としてのミサ
8現代神学における教会論
9神の民としての教会の役割
10救いの歴史における教会
11教会と現代倫理の諸問題
12教会と旧約聖書
13教会分裂の痛みと一致への希望
14日本の教会の課題


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