2005年度上智大学シラバス

◆ライフコースの社会学 - (後)
藤村正之
○講義概要
 高齢化・長寿化が進み、いまや「人生90年時代」と言われる現代社会において、人生や生涯、世代への関心が高まっています。時代や社会、人間関係の影響を受けながら過ごしていく私たちの一生をとらえるため、社会学では「ライフコース」という概念が開発されてきました。本講義では、ライフコース論の諸概念や登場の背景、具体的な分析ならびに世代ごとの動きなどにふれつつ、歴史と社会構造に対する皆さんの社会学的感覚を養ってもらいたいと思います。この講義が、皆さんが今後一生を過ごしていく際のシミュレーションの役割を担えるならば幸いです。
○評価方法
出席状況(5%)、リアクションペーパー(5%)、レポート(10%)、前期学期末試験(定期試験期間中)(80%)
○参考書
J.A.クローセン『ライフコースの社会学』早稲田大学出版部、2000年
栗原 彬『人生のドラマトゥルギー』岩波書店、1994年
大久保孝治『変容する人生-ライフコースにおける出会いと別れ』コロナ社、2001年
○必要な外国語
英語
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1人生と世代への社会学の視点
2構造的背景たる少子高齢社会
3ライフサイクル論
4ライフコース論とその諸概念1
5ライフコース論とその諸概念2
6ライフコースの分析
7青年期の意識と行動1
8青年期の意識と行動2
9中高年期の意識と行動1
10中高年期の意識と行動2
11生と死の社会学
12物語としての人生

  

Copyright (C) 2004 Sophia University
By:上智大学学事部学務課