1 | 01)イントロダクション ― 授業の説明と基本的立場について |
2 | 02)現代日本の成立とアメリカ(I) ― 日本占領と日本の変容 (民主化/社会管理思想/解放としての占領) |
3 | 03)近代日本の成立とアメリカ(II) ― あこがれのアメリカ (メリケン学/自由民権思想/大正デモクラシー/知識人のアメリカ/戦後民衆のアメリカ) |
4 | 04)概説1 : 20世紀アメリカの始まり (革新の時代とその源流/大きな政府という思想/セオドア・ローズベルト/第一次世界大戦参加/外国人排斥/20年代の繁栄/経済大恐慌/FDR) |
5 | 05)概説2 : 冷戦構造下のアメリカ (ニューディールと世界戦争/ローズベルトの発想/中立主義と戦争への参加/トルーマンと戦後処理/管理と自由の対立) |
6 | 06)概説3:50年代のアメリカ (マッカーシイズム/アイゼンハワーと静かな世代/経済繁栄/パックスアメリカーナ) |
7 | 07)概説4:内省的アメリカ (ケネディの登場/60年代とは何だったのか/対抗文化/黒人の抱える問題/新保守主義の90年代/文化多元主義) の世界の出現:何でもありの現代アメリカの意味、Nine-Elevenのもたらしたもの |
8 | 08)20世紀を規定した思想:ニューディールの政策 今日の私たちを大きく規定する政策思想の始まりと実態。その背景。 参考:A.Schlesinger,Coming of The New Deal |
9 | 09)ニューディールの経済思想 社会思想としてのケインズ理論およびその周辺の思想とは。 参考:Michael Bernstein, Economics of New Deal |
10 | 10)ニューディールの元祖The Progressivism (革新主義) 自由放任思想のアンチテーゼにつながる考えの源流。 参考:R.Hofstadter, The Age of Reform |
11 | 11)JFKとLBJ:アメリカの理想主義の系譜とその限界 ケネディの出現は希望であったが、その理想主義も限界を内包していた。 参考:D.Halberstam, The Best and Brightest |
12 | 12)戦争のなかの偏狭:外国人排斥・日系人収容問題 大戦の心理・民主主義の砦・外国人排斥運動 参考:ドウス晶子「東京ローズ」 |
13 | 13)繁栄のなかの偏狭:50年代の赤狩り=反共産主義ヒステリア 連邦政府の粛正・赤狩りは50年代アメリカを風靡・今日まで余韻を残す。 参考: 陸井三郎「ハリウッドとマッカーシイズム」筑摩書房 |
14 | 14)繁栄のなかの萎縮:The Organization Man=50年代の自己イメージ 組織的人間へと変貌したアメリカ人の自己イメージ。 参考:White,The Organization Man; Riesman,The Lonely Crowd |
15 | 15)抵抗からの物言い:ハーレムルネッサンス(20‘) 多元主義の先駆者たちが築いた文学、社会告発、思想の伝統 参考:Richard Wright, Black Boy |
16 | 16)抵抗からの物言い:30年代から50年代にかけての文学 ボヘミアンの伝統、批判精神、反アメリカの伝統 参考:Jack Kerouac, On the Road |
17 | 17)対抗文化運動―その奥ゆき 「理想主義」の限界に挑戦した思想運動としての対抗文化。評価の試み。 参考:R.Reich, The Greening of America |
18 | 18)エスニック運動・女性運動・環境保護運動―'60の遺産 伝統文化の「たが」がはずれ、さまざまな主張・思想が表面化する。 参考:Betty Friedan, Feminine Mythtique |
19 | 19)ネオコンサーバティズムの登場 レーガン革命/サプライサイドエコノミクス/America is Back |
20 | 20)クリントンのアメリカ 文化多元主義/IT革命/赤字の解消 |
21 | 21)ナインイレブンの衝撃 ブッシュの登場/9月11日の同時多発テロ/アフガニスタン、イラク攻撃 |
22 | 22)クラス討論:20世紀アメリカに特有の思想を考える I テクノロジー、グローバライゼーション、マルティカルチュラリズム。 参考:Amy Chua, World on Fire |
23 | 23)クラス討論:20世紀アメリカに特有の思想を考える II 世界的均一化と固有の文化の相克、ナインイレブンの意味。 参考: Benjamin Barber, Jihad vs McWorld |
24 | 24)クラス討論(まとめ) |
25 | 25)クラス討論(まとめII) |