○講義概要 |
日本国憲法における基本的人権の保障について講ずる。講義内容としては、総論として「憲法の意味」について述べたのち、人権の概念に触れ、そのうえで順次、精神的自由、経済的自由、人身の自由、社会権、幸福追求権、法の下の平等を取り上げ、最後に、人権の主体および効力について説明する。学説・判例を踏まえ、論点ごとに整理を行いつつ進めたい。受講生は、前もってテキストを読んで授業に臨んで欲しい。
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○評価方法 |
前期学期末試験(定期試験期間中)(50%)、後期学期末試験(定期試験期間中)(50%)
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○参考書 |
野中・中村・高橋・高見『憲法Ⅰ・Ⅱ〔第3版〕』有斐閣、2001年 芦部信喜・高橋和之・長谷部恭男編『憲法判例百選Ⅰ・Ⅱ〔第4版〕』有斐閣、2000年
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○授業計画 |
1 | 憲法の意味 |
2 | 日本国憲法の位置 |
3 | 人権の概念:人権の意味・歴史・特質・分類・法的性格 |
4 | 思想・良心の自由 |
5 | 信教の自由 |
6 | 政教分離原則 |
7 | 表現の自由(1):表現の自由の意義と限界 |
8 | 表現の自由(2):現代的な状況 |
9 | 表現の自由(3):表現の自由に対する規制① |
10 | 表現の自由(4):表現の自由に対する規制② |
11 | 学問の自由 |
12 | 居住・移転の自由と職業選択の自由(1) |
13 | 職業選択の自由(2)と財産権の保障(1) |
14 | 財産権の保障(2) |
15 | 人身の自由 |
16 | 生存権 |
17 | 教育を受ける権利 |
18 | 勤労の権利と労働基本権 |
19 | 幸福追求権(1):その意味および性格 |
20 | 幸福追求権(2):個別的人権 |
21 | 法の下の平等(1):総論 |
22 | 法の下の平等(2):個別的事例 |
23 | 人権の主体(1):国民・天皇・外国人 |
24 | 人権の主体(2):法人・胎児と死者・未成年者・障害者 |
25 | 人権の効力(1):特別な法律関係・私人間の適用 |
26 | 人権の効力(2):人権の制約原理 |
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By:上智大学学事部学務課
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