2005年度上智大学シラバス

◆憲法(基本的人権) - (通)
矢島 基美
○講義概要
日本国憲法における基本的人権の保障について講ずる。講義内容としては、総論として「憲法の意味」について述べたのち、人権の概念に触れ、そのうえで順次、精神的自由、経済的自由、人身の自由、社会権、幸福追求権、法の下の平等を取り上げ、最後に、人権の主体および効力について説明する。学説・判例を踏まえ、論点ごとに整理を行いつつ進めたい。受講生は、前もってテキストを読んで授業に臨んで欲しい。
○評価方法
前期学期末試験(定期試験期間中)(50%)、後期学期末試験(定期試験期間中)(50%)
○テキスト
追って指示する。
○参考書
野中・中村・高橋・高見『憲法Ⅰ・Ⅱ〔第3版〕』有斐閣、2001年
芦部信喜・高橋和之・長谷部恭男編『憲法判例百選Ⅰ・Ⅱ〔第4版〕』有斐閣、2000年
○必要な外国語
特になし。
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1憲法の意味
2日本国憲法の位置
3人権の概念:人権の意味・歴史・特質・分類・法的性格
4思想・良心の自由
5信教の自由
6政教分離原則
7表現の自由(1):表現の自由の意義と限界
8表現の自由(2):現代的な状況
9表現の自由(3):表現の自由に対する規制①
10表現の自由(4):表現の自由に対する規制②
11学問の自由
12居住・移転の自由と職業選択の自由(1)
13職業選択の自由(2)と財産権の保障(1)
14財産権の保障(2)
15人身の自由
16生存権
17教育を受ける権利
18勤労の権利と労働基本権
19幸福追求権(1):その意味および性格
20幸福追求権(2):個別的人権
21法の下の平等(1):総論
22法の下の平等(2):個別的事例
23人権の主体(1):国民・天皇・外国人
24人権の主体(2):法人・胎児と死者・未成年者・障害者
25人権の効力(1):特別な法律関係・私人間の適用
26人権の効力(2):人権の制約原理


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