2005年度上智大学シラバス

◆国際コミュニケーション論 - (通)
金山勉
○講義概要
衛星通信やインターネットの急速な普及によって、特に先進各国の間で流通する情報量は膨大なものとなった。一方で、持つ国と持たざる国の間の格差(デバイド)も拡大している。本講義では、国境を越えて情報や文化がどのように行き来しているのか、また、このような情報環境の変化が、世界の人々にどのような影響を及ぼすのかなどについて考えてみる。その基本として、コミュニケーションの概念や形態について理解してもらう。その上で国際コミュニケーションに関わる理論と社会事象とを結びつけて解説してゆく。
○評価方法
出席状況(25%)、授業参画(5%)、リアクションペーパー(10%)、レポート(10%)、後期学期末試験(定期試験期間中)(50%)
リアクションペーパーは前期および後期に各五回(2点×5=10点)クラスの最後にインクラスライティングで作成する。レポートはA4版2枚のものを前期・後期でそれぞれ一回(5点×2=10点)提出してもらう。
○テキスト
金山 勉、金山 智子『やさしいマスコミ入門』 勁草書房・2005年
○参考書
金山 勉『ブッシュはなぜ勝利したか-岐路にたつ米国メディアと政治』花伝社・2005年
Ben H. Bagdikian『The New Media Monopoly』Beacon Press, 2004
○必要な外国語
英語
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1前期
国際コミュニケーションへの手引き
2情報環境と社会環境(その1)
3情報環境と社会環境(その2)
4コミュニケーションの形態を理解する(その1)
個人完結型・対人コミュニケーション
5コミュニケーションの形態を理解する(その2)
集団コミュニケーション、組織コミュニケーション
6コミュニケーションの形態を理解する(その3)
マス・コミュニケーション
7コミュニケーション理論(その1)
8コミュニケーション理論(その2)
9コミュニケーション理論(その3)
10国際メディア報道の実践から学ぶ(その1)
前期レポート提出(クラス終了時回収)
11国際メディア報道の実践から学ぶ(その2)
12メディア理論を社会現象に適用してみる
13前期まとめ
インクラス・レポート執筆
14後期
日本のメディアイメージ
15ニュース報道の国際流通(1)
16ニュース報道の国際流通(2)
17世界を結ぶ通信システム
18コミュニケーション技術が国際報道に及ぼすインパクト
19ニュースの国際流通に関する理論(1)
20ニュースの国際流通に関する理論(2)
21国際的に流通するニュース報道が及ぼす影響
後期レポート提出(クラス終了時回収)
22戦略としての国際コミュニケーション
23メディア・モノポリー(1)
24メディア・モノポリー(2)
25比較メディアシステムからの考察
26学年末のまとめ

  

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