2005年度上智大学シラバス

◆史学教養演習(東洋史) - (前)
坂野良吉
○講義概要
専門的研究のスタート地点として、自分で調べることの意味、楽しさ、調べるためのさまざまな技能の修得をめざしたい。歴史学ならびに中国の近・現代史に関する論文をゼミナール形式で学ぶ。当初は比較的短い日本文の論文からはいり,長文を読んで大意を理解し,討論する練習をする。さしあたり、日中戦争の理解とそれをめぐる最近の論争、歴史の史実とそれをめぐる当事者の記憶、政治的な記念、毛沢東の虚像と実像、外側から見た中国の歴史像などを取り上げてみたい。さらに,進行の途中で,関連する中国文を用いた論文も紹介したい。
○評価方法
出席状況(80%)、授業参画(50%)、レポート(50%)
出席を含めた平常点で評価するが,各自の発表の際のプリント等も参考にする。
○テキスト
安井三吉『柳条湖事件から盧溝橋事件へー1930年代華北を巡る日中の対抗ー』 研文出版 2003年
李志綏著(新庄哲夫訳)『毛沢東の私生活 上下』 文春文庫 1996年
○必要な外国語
条件ではないが中国語
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1日中戦争についての安井氏の著書の紹介から始める予定であるが、具体的な計画、分担、発表の形態などについては、初回に相談しながら決めたい。

  

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