2005年度上智大学シラバス

◆カトリック社会思想 - (後)
BONET VICENTE
○講義概要
現代社会には様々の問題がある。世界レベルでは、平和が望まれているにもかかわらず、新たに戦争が起こされている。経済発達が進められているが貧困と飢餓の状態が依然としてなくならないばかりか、ひどくなっている。また、貧しい国々の人々、女性も子どもも、非人間的な労働条件のもとで働かされている。国内においては、人々の働く権利、働く人々の様々の権利が守られていない事実を見逃すことができない。
この科目において、人類全体そして一人ひとりの人間に深い影響を及ぼしているこれらの問題に関するカトリック教会の見解と、その根拠となる考え方を取り扱う。
○評価方法
出席、リアクションペーパーとレポートの内容によって成績が決まる。
合格には、出席2/3以上、すべてのレポートの提出が必要である。
○テキスト
授業時に資料を配布する。
○参考書
テーマにあわせて授業時に紹介する。
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1宗教と社会問題とのかかわり。
2社会問題について語るカトリック教会。現状の告発。
3戦争についてのカトリック教会の見解。
4人間のいのちの尊さとそれにかかわる問題Ⅰ。
5人間のいのちの尊さとそれにかかわる問題Ⅱ。
6歴史における人間の権利についてのカトリック教会の考え。
7生きる権利と世界の貧困と飢餓。
8働くことの意義と働く人の権利。
9「最も不利な立場におかれている人々を中心とする」というカトリック教会の姿勢とその理由。

  

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