2005年度上智大学シラバス

◆マルクス思想の研究Ⅰ - (後)
喜田 勳
○科目サブタイトル
K.Marx社会思想の基盤解明
○講義概要
18,19世紀の西欧の時代背景を踏まえ,先ず、Marxが直面した諸問題と,諸問題への対応を彼自身の初期・中期の右記の著作を通して理解する。
また,Marxの初期・中期の一連の著作に窺える彼自身の主要テーマとその展開も合わせて解明し,彼の思想形成を探る。
 さらに,初期・中期の著作から,Marxの思想的基盤である人間観、労働観,歴史観をも究明する。
○評価方法
出席状況(30%)、レポート(60%)、小テスト等(10%)
○参考書
 D.マクレラン『マルクス伝』ミネルヴァ書房  1973
 廣松 渉『若きマルクスの思想』勁草書房  1978
 E.フロム『マルクスの人間観』合同出版  1970
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1Ⅰ. はじめに
  (1)K.マルクス(1818~1883)当時の時代背景
2  (1)K.マルクス(1818~1883)当時の時代背景
3  (2)K.マルクスの経歴
4Ⅱ.初期・中期の主要著作に現れる主題とその展開についての考察
  (1)職業選択に関する一青年の考察 ( 1835年 )
  (2)学位論文 : デモクリトスとエピキュロスの自然哲学の相違               (1839年~1841年 )
5  (3)ライン新聞 : 出版の自由と州議会議事録公開に関する討論
            ( 1842年 )
  (4)木材窃盗取締法に関する討論 ( 1842年 )
6  (5)ヘーゲル国法論批判 ( 1843年 )
7  (6)独仏年報 : ユダヤ人問題によせて ( 1844年 )
ヘーゲル法哲学批判序説 ( 1844年 )
8  (7)経済学・哲学草稿 ( 1844年 )
9  (7)経済学・哲学草稿 ( 1844年 )
10  (8)聖家族、ドイツ・イデオロギー ( 1845年 )
  (9)哲学の貧困 ( 1847年 )
11  (10)共産党宣言 ( 1848年 )
  (11)新ライン新聞 : 賃労働と資本 ( 1849年 )
12  (12)共産党宣言 ( 1848年 )
  (13)新ライン新聞 : 賃労働と資本 ( 1849年 )
13Ⅲ.まとめ
  K.Marxの思想形成期に見られる人間観・労働観・歴史観について


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