2005年度上智大学シラバス

◆大学院特殊講義Ⅱ(信託法) - (前)
杉浦 宣彦
○講義概要
わが国の信託をめぐる状況は、昨年の信託業法改正、現在、法制審議会で議論が進んでいる信託法改正の部分で大きな転換期を迎えている。本講義では、信託の基本構造ならびに信託法の基本法理を前半に説明し、後半からは、信託業法改正や信託ビジネスの新しい展開など、前半で得た知識を応用するような形の講義を展開し、信託の新しい方向性を受講者に示す予定である。
○評価方法
出席状況(20%)、レポート(80%)
○テキスト
新井誠『信託法』 有斐閣 2002年
○参考書
能見善久『現代信託法』有斐閣 2004年
樋口範雄『アメリカ信託法ノート(1)(2)』弘文堂
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1信託をめぐる現状
ー今、信託がなぜ注目されているのか(経済的・
 社会的ニーズを含めて説明する)
2信託の歴史と信託理論
3信託とは何か
ー信託の基本構造
4信託の成立
ー信託の設定・目的
5信託財産ならび受託者の地位について
ー信託財産の独立性、受託者義務
6受益者・委託者・信託管理者
ーそれぞれの権利・義務
7信託の変更と終了
8公益信託と信託をめぐる税制について
9改正信託業法(1)
ー改正の経緯と概要
10改正信託業法(2)
ー信託会社はどのようになるのか
11信託法改正へ向けての課題
12信託の将来(1)
ー知的財産と信託
13信託の将来(2)
ー福祉と信託について

  

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