2005年度上智大学シラバス

◆ヨーロッパ競争法研究(ヨーロッパ競争法と日本独占禁止法との比較) - (前)
岡村 堯
○講義概要
EU競争法についてはその制度適用に関して、2005年5月より大改正が行われた。つまり40年以上続いてきた各種手続と委員会による中央条約制度が改められ、EU競争法の近代化が試みられたので、それをふまえながら、カルテル、独占禁止、不公正な取引方法の禁止、合併買収あるいはダンピングについて、わが国の独占禁止法と対比しながら、EU裁判所の判例およびわが国の独禁法審判決を検討する。
○評価方法
出席状況(50%)、前期学期末試験(授業期間中)(50%)
○テキスト
島野・岡村・田中 編『EC入門』 有斐閣 2000年
石本・小田 編『解説条約集』 三省堂 2004年
厚谷・稗貰 編『独禁法審決・判例百選』 有斐閣 2002年
○参考書
岡村 堯『ヨーロッパ法』三省堂 2001年
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1EU競争法の基本規定
2EC条約81条(カルテルの禁止)
3EC条約82条(支配的地位の禁止)
4理事会規則17号
5EU競争法の大改正
6理事会規則1/2003
7わが国の独禁法とEU競争法の比較的研究
8私的独占の禁止(独禁法2条⑤E 3条)
9・石油数量調整刑事事件
・Commission v Italy(C-118/85)
10不当な取引制限の禁止(独禁法 3条)
11・東芝ケミカル事件
・SAHer.Chemicals NVv.Com.(F7/89)
12不公正な取引方法の禁止(独禁法19条)
13・森永商事事件
・ICI v.Com.(C48/69)
14わが国の合併買収
独禁法第15条
15EUにおける合併買収規制
理事会規則139/2004

  

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