2005年度上智大学シラバス

◆国文学特殊講義Ⅱ・演習 - (通)
藤原克巳
○科目サブタイトル
源氏物語と漢文学
○講義概要
以下のような研究を行い、『源氏物語』の世界形成に漢文学がどのように関わっているかを考え、漢文訓読や漢詩文の出典調査の方法を習得する。
Ⅰ小学館・新編日本古典文学全集『源氏物語』巻末の「漢籍・史書・仏典引用一覧」により、『源氏物語』に引用された漢詩文を一つ一つ原典に当たって読む。Ⅱ近年インターネットによる漢籍の検索がひじょうに便利になったので、それを利用して、従来出典未詳とされていた箇所の出典を探査する。その際にはとくに『紫明抄』『河海抄』を参考にする。Ⅲ従来指摘されていなかった漢詩文の引用がないかどうか調査する。
○評価方法
出席状況(50%)、授業参画(50%)
○テキスト
プリントを用意する。
○参考書
授業中にそのつど紹介する。
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1『源氏物語』の世界形成と漢文学の関わりについて、全般的な講義を行う。
2『源氏物語』の世界形成と漢文学の関わりについて、全般的な講義を行う白居易の諷諭詩「重賦」の引用を例にして考える(講義形式)
3同上
4『源氏物語』の世界形成と漢文学の関わりについて、『漢書』李夫人伝および白居易の新楽府「李夫人」の引用を例にして考える(講義形式)
5同上
6『源氏物語』の世界形成と漢文学の関わりについて、白居易の新楽府「陵園妾」の引用を例にして考える(講義形式)
7同上
8漢詩文の出典調査の方法について講義する。
9以下、演習形式により、上記講義概要に記したような調査研究を行う。

  

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