2005年度上智大学シラバス

◆古代哲学文献研究ⅠA - (前)
荻野弘之
○科目サブタイトル
プラトンの知識論
○講義概要
「知識とは何か」をめぐるプラトン後期の名作『テアイテトス』を精読する。英訳本を共通の題材にして、受講者各自の予備知識に応じて、原典、邦訳、註解書を随時参照する。教科書風に矮小化されたプラトンの追認ではなく、対話の展開に息づく問題の根を注視し、行間を精密に読み抜く解釈の技法と、日常生活の言語経験の反省に立った哲学的センスを養うことが目標。演習形式で毎回順番に担当者を決めて、訳読と論点を整理し報告してもらう。学部との共通授業。前期は対話篇全体の構成と、第一部の「感覚=知識説」を吟味する。
○評価方法
出席状況(20%)、授業参画(50%)、レポート(30%)
学期末レポートは5000字程度
○テキスト
M. Burnyeat ed.『Plato Theaetetus』 Hackett
プラトン『テアイテトス』 (渡辺邦夫訳)ちくま学芸文庫
Duke et al. ed.『Plaotnis Opera 1』 Oxford Classica
○参考書
プラトン『テアイテトス』(田中美知太郎訳)岩波文庫
J. McDowell『Plato Theaetetus』Clarendon
荻野弘之『哲学の饗宴』NHK出版
○必要な外国語
英語
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1授業の進め方に関する説明。テキストと参考文献の指示。
2『テアイテトス』解釈上の問題点(講義)
3講読
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13まとめの会


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