2005年度上智大学シラバス

◆典礼神学特殊問題Ⅱ - (後)
石井祥裕
○科目サブタイトル
典礼季節・祝祭日の祈願と神学
○講義概要
主の祝祭日と典礼季節(待降節・降誕節、四旬節・復活節)のためのミサの叙唱と集会祈願を取り上げ、典礼暦年に関する神学と霊性を考察する。
現在の『ローマ・ミサ典礼書』に従って、ラテン語原文からその形式と内容を確かめ、出典や神学的背景(新約聖書・教父思想)をたどりながら、そこに表される信仰理解を、日本語の祈願文や説教、教話(カテケーシス)、司牧を通して、現代に伝えていくための方途や課題を探る。
(ラテン語の基礎に関しては自主努力を期待すると同時に、これらの祈願文に触れながら学び始めることも勧めたい)
○評価方法
出席状況(30%)、レポート(40%)
各自の発表           30%
○テキスト
『Missale Romanum
  editio typica III』 Vatican City 2002 (対象箇所抜粋提供予定)
日本カトリック典礼委員会『ミサ典礼書』 カトリック中央協議会 1978 (対象箇所抜粋提供予定)
○参考書
K.-H.ビーリッツ    松山與志雄 訳『教会暦
 --祝祭日の歴史と現在--』教文館 2003
レオ1世       熊谷賢二訳『キリストの神秘』創文社 (キリスト教古典叢書5) 1965
O.カーゼル    小柳義夫 訳『秘儀と秘義
 --古代の儀礼とキリスト教の典礼』みすず書房 1975
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1オリエンテーション 対象・方法・目標
2現行典礼のしくみ (暦年・聖書朗読配分・叙唱・集会祈願の構成)
3ローマ典礼の典礼季節とミサ式文の歴史概要
4待降節・降誕節の叙唱(ラテン語原文・邦訳比較)
5四旬節・復活節の叙唱(ラテン語原文・邦訳比較)
6集会祈願全般と日本における試用案について
7待降節の祈りと神学
8降誕節の祈りと神学
9四旬節の祈りと神学
10復活節の祈りと神学
11典礼暦年の宣教司牧上の課題
12まとめ 典礼の祈りへの導き(教育)と霊性

  

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