2005年度上智大学シラバス

◆日本キリスト教史Ⅰ - (後)
川村信三
○講義概要
十六・七世紀にわが国で生じた日欧交渉の足跡を,ポルトガル,スペイン両国との関係を中心にたどる。その際,思想,文化,文芸の分野が特に重視される。またキリスト教のわが国への導入についても詳しく扱いたい。その際,日本古来の文化との接触,反発なども考慮する。

学部共通科目であるため、大学院生には、特別の課題を義務づける。
○評価方法
出席状況(40%)、授業参画(30%)、レポート(30%)
大学院博士課程(前期・後期)在籍者による本講義の履修は、学部に課された必須事項(出席、期末筆記試験)以外に、A4紙(40字×30行/一頁)20枚のペーパー(本講義に関連するテーマのリサーチ報告)を課する。
○テキスト
『毎回提示する。』
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1日欧交渉事始め
2南蛮人(ポルトガル・スペイン)とキリシタン宗門(ザビエルとイエズス会)
3ポルトガル貿易と東アジア経済圏
4欧文日本関係文書の研究(フロイスの『日本史』)
5織田信長と宗政(キリシタン・一向宗)
6村落共同体の信仰とその形(コンフラリヤ、道場、講)
7日本的禁忌とキリシタン宗門の社会活動
8アレッサンドロ・ヴァリニャーノと日本文化の評価
9天正少年使節と日本社会
10キリシタン版(ヨーロッパ可動式活版印刷機の導入)
11南蛮文化の諸相
12日西交渉と徳川家康
13日葡交渉の終焉、鎖国、キリシタン禁教

  

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