本専攻では、教育目標を実現し、学生が修了認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)で示された知識、技能及び態度を身につけるために、以下のとおり教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)を定めます。 ○教育課程編成の考え方 ・以下の5つの柱に即してカリキュラムを構築します (1)法律基本科目については、基礎、応用、演習の3つのステップで段階的な履修を可能とするカリキュラムを設定すると 将来法曹(裁判官・検察官・弁護士)の専門家として活躍する人材を養成する。キリスト教ヒューマニズムに基づく人間教育を、法曹倫理、隣接科学、基礎法学科目にも充実させることで、広い視野で社会に貢献する法律家を養成することを主眼とするが、国際問題や環境法政策に対して多角的なアプローチをすることにより、21世紀に必要とされる法曹を養成することも本専攻の特長とする。 教育目標 ○上智大学法学研究科法曹養成専攻(法科大学院)は、「他者のために、他者とともに」という上智大学の教育精神に則り、さまざまな社会の課題に法の専門家として取り組む意欲をもった、高度な専門知識と実務能力、及び世界の人々とともに歩む「隣人性」と「国際性」を兼ね備えた法曹を養成するための教育を目指します。 上記の教育目標を達成するために、修了認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)を以下のとおり定めます。 ○以下の要件を充足していること (1)各学年において、所定の科目の単位を含む所定の単位数を修得し、所定の成績基準を満たすとともに、各学年(最終学年を除く)の進級試験に合格していること (2)本専攻に所定の年限在籍し、所定の科目群から定められた科目を含む所定の単位数を修得したうえで前項の成績基準を満たしていること ○以下の知識、技能及び態度を身につけていること (1)裁判官、検察官、弁護士をはじめとする法律家として社会で幅広く活躍できる専門的知識、思考力および技能を身につけていること (2)高い倫理感と、専門家としての強い責任感を備えていること (3)専門的知識に加え、幅広い知的好奇心とそれを生かすコミュニケーション能力を備え、高い実務対応能力を有する法律家として活躍する力を身につけていること (4)先端的な法律問題についての知見を有し、問題解決に繋がる応用力を有すること (5)キリスト教ヒューマニズムを基盤として、人類普遍の価値である、人権の尊重、国際的協調、環境問題解決への関心を持ち、これら課題について理解し、問題解決についての専門的な知識を有し、議論をする力を身につけるとともに、物事の本質を見極めることができる智を備えること - 25 - ─ 24 ─教育研究上の目的及び人材養成の目的 ディプロマ・ポリシー カリキュラム・ポリシー ともに、段階に応じて法的な問題を解決する能力を涵養する科目を配置します。 ①1年次においては、法律基本科目の基礎科目を配置して、7科目の基本的知識の修得を図ります。また、法律学の学修経験を有しない学生がいることに鑑みて、法律学の学習および法的文書の作成に関する導入的な授業科目を置きます。 ②2年次においては、法律基本科目の応用科目を配置し、基本的知識を前提として、法的な紛争、論点について、法の解釈と法的紛争における事実関係の理解の能力の涵養を図ります。また、長文の事例問題等を用いつつ、各科目について2024年4月1日付改正 1. 教育研究上の目的及び人材養成の目的 2. 2つのポリシー
元のページ ../index.html#32