─ 520 ─ロシア語の高度な運用能力を養い、地域研究、言語研究等の専門研究の基礎となる幅広い教養(人文・社会科学、ロシア・ユーラシア地域に関する基礎知識)を修得すること ロシア語の高度な運用能力を基礎として、国際社会に貢献しうる人材、並びに地域研究、言語研究等の専門家を養成すること 本学科は、学生が卒業時に身につけているべき能力や知識を次のように定めています。卒業要件を満たせば、これらを身につけたものと認め、学位を授与します。 卒業時において全員がヨーロッパ言語参照枠(CEFR)におけるB2相当(海外の大学で学べるレベル)に到達し、それに加えできるだけ多くの者が同C1 相当(海外の大学院で学べるレベル)に到達することを目標とします。 1. ロシア語の「聴く」「読む」に代表される受容的言語活動(receptive activities)に関する能力 2. ロシア語の「話す」「書く」に代表される産出的言語活動(productive activities)に関する能力 3. ロシア語の会話や交渉に代表される相互行為活動(interactive activities)に関する能力 4. ロシア語の通訳・翻訳などに代表される仲介活動(mediating activities)に関する能力 5. ロシア語圏の歴史・文化・政治・社会について、世界での位置づけや特徴および日本との関係や比較を踏まえて理解する能力 本学科では、ディプロマ・ポリシーに沿って、次の趣旨を盛り込んだ科目によってカリキュラムを編成しています。 1. 【第一主専攻・必修科目(基礎ロシア語Ⅰ・Ⅱ)】1、2年次を通して、ロシア語の基礎的運用能力の修得を目指す。1年生では、「文法」「会話」「総合(文法と会話を総合したクラス)」のクラスに分かれ、複数の教員が授業を受け持つ。すべてのクラスでほぼ毎回宿題が課され、年間を通じて25回ほどの試験が実施される。2年生では、「ドリル(文法)」「会話」「講読」のクラスに分かれる。「ドリル」「会話」のクラスでは、ほぼ毎回宿題が課され、年間を通じて20回ほどの試験が実施される。1、2年次を通して、口頭形式の練習と筆記、作文形式の練習が繰り返され、「会話」の授業では、ロールプレイやプレゼンテーションも取り入れる。学生には、積極的な授業参加と日々の予習、復習が求められる。 2. 【第一主専攻・選択科目】1、2年次で修得したロシア語の基礎能力を用いて、読解、聴解、会話、作文などの能力の向上を目指す。将来通訳者を目指す学生のために、通訳法のクラスも準備されている。それぞれのクラスが「上級」「中級」に分かれるが、上級者が中級クラスを受講すること、中級者が上級クラスを受講することも認められている。 3. 【第一主専攻・語圏基礎科目】ロシア・ユーラシア地域の文化や歴史、社会や経済などについての基礎的な知識を提供するための科目が、1、2年生向けの必修科目として開講されている。 〔教育研究上の目的〕 〔人材養成の目的〕 〔ディプロマ・ポリシー〕 〔カリキュラム・ポリシー〕 ロシア語学科
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