上智 学部 文学部 2024
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総合的なドイツ語運用能力を習得し、古典から現代にいたるドイツ語圏の文学、思想、美術、音楽などを歴史的・文化的文脈のなかで考察する能力を養うこと ドイツ語圏の文学・文化を広い視野において考察することを通じて、複眼的な視点、柔軟な判断力、高度な言語表現能力をもつ人材を養成すること 本学科では、ドイツ語の学修とドイツ語圏を中心とする欧米の文学・文化の研究によって、以下の資質を備えた人材の養成を目的としており、学生が卒業時に身につけているべき能力や知識を次のように定めています。卒業要件を満たした学生には、学位を授与します。 1.総合的なドイツ語技能(読む・聞く・話す・書く)を修得することで、ドイツ語話者との共感に基づく高度なコミュニケーションを、日常会話から学問的議論まで様々なレベルにおいて実現する能力 2.文学及び美術や音楽等、諸芸術の研究・享受により育まれた豊かな想像力と論理的創造的思考力をもって、古今の多種多様なテキストの意味内容を的確に把握する能力 3.様々な時代や地域、文化現象における問題点、研究テーマを自ら発見し、分析的に考察する能力。またそれによって得た知識や見解をドイツ語ないし日本語で明晰に表現する能力 4.ドイツ語と英語の学修によって獲得された「複言語主義」的視点において、世界の多様さと豊穣さを認識し、多角的な視座から人間の来し方行く末を洞察する能力 5.自国とは異種の思想・文化を歴史的社会的背景もろとも理解することで、他者に向かって開かれた精神性を身につけ、ドイツ語圏文化に関する広範かつ深い理解に基づいて、自国と欧米諸国との相互理解、文化交流に貢献する能力 本学科では、ディプロマ・ポリシーに沿って、異文化間交流に寄与する資質と能力を開発・促進するため、ドイツ語の学修及びドイツ語圏文化の研究を軸に、次のようにカリキュラムを編成しています。 1.1・2年次では、総合的実践的なドイツ語能力(会話・読解・作文)を短期間で確実に体得できるよう、日本人とネイティブ教員が連携して実施する小人数の語学授業に能動的に参与させる。 2.初年次においては、ドイツ語圏の言語・歴史・芸術に関する概括的な知識、文化研究の方法論を修得し、さらに人文科学研究における問題意識を培うための科目群を配置する。 3.3・4年次では、ドイツ語圏の文学、諸芸術を主題とする多様な講義・演習、上級レベルのドイツ語科目を通じて学識を深化させると共に、批判的分析能力、総合的判断能力、実践的コミュニケーション力を養う。 4.4年次には、在学中に修得した文化研究の手法及び知識の集大成として、また優れて学問的な論理構成力を身につけられるよう、教員の個別指導の下、日本語ないしドイツ語での卒業論文を作成させる。 5.日独比較文化研究、文学部横断プログラム、他学部他学科開講科目の履修、またドイツ語圏大学への留学を通じて、自他の歴史や社会、文化に対する俯瞰的な視野の獲得と、より深い相互的理解の実現を図る。 ─ 233 ─〔教育研究上の目的〕 〔人材養成の目的〕 〔ディプロマ・ポリシー〕 〔カリキュラム・ポリシー〕 ドイツ文学科

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