〔教育研究上の目的〕 〔人材養成の目的〕 〔ディプロマ・ポリシー〕 〔カリキュラム・ポリシー〕 ─ 219 ─ 英米の文学、思想、文化の知見を広めるとともに、体系的かつ批判的な視点から問題を見つけ、調査・分析によって得た結果を日英両言語で論理的に伝達する能力を身につけること 言語、文化、思想、歴史、社会の深い理解に基づく見識と高度なコミュニケーション能力を用い、国際社会において現実に起こりうる未知の諸問題に対処できる人材を養成すること 本学科では、人間的営為に必然的に付随する意味の多義性、曖昧さを読み解くためのリテラシーを獲得する人材の養成を目的として、学生が卒業時に身につけているべき能力や知識を次のように定めています。卒業要件を満たせば、これらを身につけたものと認め、学位を授与します。 1.日本語と英語で現実の表象の仕方が異なることを理解する能力と、発信・受信の双方向における、言語表現の多様性への感受性 2.文化の多様性、異文化理解といった概念を、社会の表層を上滑りする言説としてではなく、自らの言葉で再構築、再解釈する必要性を認識するために不可欠な読解力、思考力、想像力、表現力 3.知的訓練を体系的に積み重ねることによって、社会のさまざまな側面で遭遇する現実的な課題に対し、自らの置かれた立場を見失うことなく対処する能力 4.言語の有用的側面の先に存在する、学問という知的営為がもたらす豊かさの重要性を実感する能力 5.日英両語における高水準の言語能力および英語圏の言語、文学、歴史、文化に関する系統的な専門知識を修得し、それを実社会での生活や仕事に活用する能力 本学科では、ディプロマ・ポリシーに沿って、言語の社会的側面と言語芸術としての側面の両者に重点を置くことで、リテラシー獲得のための相乗効果が得られるよう、次の趣旨を盛り込んだ科目によってカリキュラムを編成しています。 1.4年間の学修過程のなかで、3つに大別された専門領域コースのいずれかを選択し、それぞれの領域に必要な専門的知識を順を追って体系的に学ぶことにより、系統的な知識の獲得、理解、応用の実現を可能にする。 2.知識の享受、個々人での読解、学生相互間での議論、他者に向けてのプレゼンテーション、教員との双方向的な意見交換といった多様な知的訓練を織り交ぜることで、理論と実践両面における汎用的な言語表現能力を体得させる。 3.4年間にわたり、自習も含めた自立的、主体的な学修に裏打ちされたスキル・クラスを通して英語の高度なリテラシーを獲得すると同時に、その学修過程を、日本語という第一言語についての知識と運用能力を意識的に捉え直す契機とする。 4.英語という他者の言語で書かれた他者の体験についてのテクストを精読することで、言語の意味作用の多義性に意識的になるようにする。 5.系統的に修得された英語圏の言語、文化、歴史に関する知識の活用として、英語教員や翻訳家などの専門職養成科目を配置する。 6.修得した専門分野の知識力、言語力、思考力の集大成として、日本語ないし英語で独創的かつ論理的な卒業論文を作成させる。 英文学科
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