上智 学部 文学部 2024
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─ 210 ─ 〔教育研究上の目的〕 〔人材養成の目的〕 〔ディプロマ・ポリシー〕 〔カリキュラム・ポリシー〕 日本文化研究の中核を担う学科として、国文学・国語学・漢文学の有機的連関のもと、古典学を教育・研究の基盤にすえ、読解力・思考力・表現力を鍛えながら、人間・社会・文化の本質を問う学識と見識を養うこと 専門性と学際性を兼ね備えた多角的な思考方法の養成を重視し、教育・研究の世界をはじめ、国際化のなかで貢献しうる人材を養成すること 本学科では、原典資料を精密に解読する力を持ち、そこから得られた確実な論拠に基づいて、独自の見解を説得力のある形で公表することができることを目指し、どのような時代・分野を専攻する者でも、国文学(日本文学)・国語学(日本語学)・漢文学の三分野を偏りなく学びます。学生が卒業時に身につけているべき能力や知識を次のように定めており、卒業要件を満たせば、これらを身につけたものと認め、学位を授与します。 1.江戸期以前の原典資料が精確に解読できる技術を身に着け、そのために必要な、背景の文学史・国語史の知識を活用する能力 2.江戸期以降の板本や、近代・現代の多種のメディアを理解し、それらに依存した各時代の言語表現についての、的確な判断力 3.上代から現代に至る各時代の言語作品の歴史とそれぞれの特質を、原典資料に基づいて理解し、諸学説の得失を根拠を以て論じる能力 4.各時代の日本語の音韻・文法特徴を、具体的な言語作品に基づいて調査する方法を修得し、その調査に基づき独自の見解を発表する能力 5.漢文訓読の技術を身に着け、漢文訓読の歴史を把握した上で、漢文表現が日本語にもたらした精華を理解して、文語文・漢文を味読する能力 6.上記の知見と判断力・表現力の醸成の上に、卒業論文を執筆し、客観的で着実な原典解読に基づいて、独自の見解を主体的に主張し、しかもそれが独善に陥らないような対話性・協働性 本学科は、ディプロマ・ポリシーに沿って、国文学(日本文学)・国語学(日本語学)・漢文学の三分野を偏りなく学ぶことにより、日本の言語文化の精髄に達し得るように、原典資料の精密な読解を重視し、次の趣旨を盛り込んだ科目によってカリキュラムを編成しています。 1.江戸期以前の原典資料が精確に解読できるような導入・指導を行ない、併せて、そのために必要な背景の文学史・国語史の知識を与える。 2.江戸期以降の板本や、近代・現代の多種のメディアについての指導を行ない、各時代の言語表現との相関について、的確な判断力を養う。 3.上代から現代に至る各時代の言語作品の歴史とそれぞれの特質を、原典資料に基づいて理解させ、主要な学説・論争について、根拠を以て論じ得る力を養う。 4.各時代の日本語の音韻・文法特徴を、具体的な言語作品に基づいて調査する方法を修得させ、その調査に基づき独自の見解が発表できるように指導する。 5.漢文訓読の技術を身に着けさせ、漢文訓読の歴史について指導した上で、漢文表現が日本語にもたらした精華を紹介して、文語文・漢文を味読させる。 6.上記の知見と判断力・表現力の醸成の上に、卒業論文を課し、客観的で着実な原典解読に基づいて独自の見解を主体的に主張させ、それが独善に陥らないための対話性・協働性を、論文指導の過程で養う。 国文学科

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