1.理工学部の構成 2.全学共通科目について 3.学科科目について ─ 635 ─本学理工学部は、「理学」と「工学」の融合による「複合知」を習得し、「人間・環境支援」をモットーとして、自然環境と調和した人間社会の実現に向けて積極的に取組み、また知識基盤社会に適応できる学生を育成するため、下記の3学科で構成されている。 ● 物質生命理工学科 ● 機能創造理工学科 ● 情報理工学科 物質生命理工学科は「自然と融和した新しい物質観と生命観の教授」、機能創造理工学科は、「地球環境や人間環境への貞献に資する〝もの″を実現(創造)する叡智の教授」、情報理工学科は、「〝情報″を通して人間と社会に対する深い理解力の教授」を特色とした教育を行う。 本学では全学共通科目と学科科目に分けて授業科目が開設され、学生諸君はそのおのおのについて規定を満たすように履修しなければならない。しかしながら本来大学は自ら学んで学問を身につける場であるので、履修の内容については各自が主体的に計画を立てて、責任をもって勉学することが大切である。 全学共通科目は、学部学科の専門分野にのみとらわれることなく、広い視野に立って現在と将来を洞察することのできる人間の形成を目的として設けられている。そのために建学の理念、思索の基盤、人間と文化、共生と世界の4分野の科目を修めることができるように配慮されている。とくに自然科学、工業技術が人類の生活に及ぼす影響が広汎かつ重要になっている現代において、理工学部に学ぼうとする者は、その専門的立場での社会的責任を果たすために、人間と社会およびそれらをとりまく環境に対する健全な価値観と判断力とを必要とする。それ故全学共通科目を偏りなく学習することに、積極的な意義を見いだしてもらいたい。 ① 外国語について 大学での科学・技術の勉学が進むにつれて、外国の教科書・文献を読む必要にせまられる。また外国語によって研究成果を発表しなければならない機会もある。さらに卒業後はどの方向に進み、どの分野で働くにしても外国語は一層必要となるであろう。それは科学・技術の国際性に由来するものであり、その傾向は今後ますます強くなるであろう。しかしながら外国語の重要なことはこのような実用的な理由だけでなく、知性と感受性の豊かさという科学・技術者にとって欠くことのできない性格の形成にも役立つからである。 本学は国際間のかけ橋たるべき抱負をもち、強力な教授団により独自の外国語教育のカリキュラムを制定している。諸君はこの有利な条件を積極的に利用して、記憶力の旺盛な大学生時代に外国語を身につけ、将来に悔いを残さぬようにしてほしい。必修科目に加えて、より上級な英語や英語以外の外国語を積極的に学習するため、語学科目の選択科目を履修することが望ましい。また第2外国語としては西欧諸国の言語だけでなく、中国語、コリア語、フィリピン語、インドネシア語などのアジア諸国語を学ぶことも意義あることである。 ② 身体文化系科目について 健康の維持と向上とが重要なことはいうまでもないが、とくに理工学部では実験・実習、長時間の演習があり、また卒業後も工場、実験室での作業や、長時間の計算など、強じんな体力・気力が要求されることが多い。それ故、「ウエルネスと身体」および身体文化系選択必修科目の授業に出席するだけでなく、学業に支障のない範囲で課外のスポーツ活動に進んで参加し、体力・気力を充実させ、健康で明朗な生活を送るように希望する。 学科科目は、理工学部の学生が共通に履修するべき科目群の理工共通科目Ⅰ群、Ⅱ群、各学科での学習の中心となる科目群の学科コア科目、各学科の専門科目としての学科専門科目の4種に分類される。これらの中には必修科目、選択必修科目、選択科目と自由科目がある。自由科目は単位を修得しても卒業単位には算入されない。 理工学部の学生諸君へ(19年次生以前)
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