上智 ガイド・資料編
6/142

上智大学は,キリスト教精神を基底とし,真実と価値を求めて,人間形成につとめるものの共同社会である。したがって,本学は,構成員のおのおのが,人格の尊厳と基本的人権を認め合い,責任ある連帯感と謙虚な心構えをもって,それぞれの持ち場で大学の形成に参加することを期待する。 教授は,学術の研究を尊重し,みずからの研究を深めることを通して,人類の精神的・知的文化を新しい世代に伝達するとともに,現代に生起する諸問題に目をそそぎ,人類の当面する課題について,意識を喚起するよう心掛けることが必要である。 学生は,専攻の学問を研究すると同時に,現代社会に対する鋭敏な問題意識と判断力を養成することが必要である。これによって,学生はみずからの人格を形成し,社会の建設に貢献する力を身につけることができるのである。 本学は,その特色をいかして,キリスト教とその文化を研究する機会を提供する。これと同時に,本学は思想の多様性を認め,多種の思想の学問的研究を奨励する。このようにして,人間と世界の問題についての洞察力と批判的精神が養われる。 学問の発展のためには,思想と研究の自由が保障され,厳正な学問的態度が堅持されなければならない。したがって,本学は思想と研究に対して加えられる政治的,イデオロギー的圧力及びいかなる権力の介入も,これを許さない。 われわれは,激動する現代世界に向かって広く窓を開き,人類の希望と苦悩をわかちあい,世界の福祉と創造的進歩に奉仕することを念願する。 校章の鷲は真理の光を目ざして力強くはばたく鷲をかたどったもので,その姿は上智大学の本質と理想とを表わしている。 中央にしるされた文字は,本学の標語「真理の光」Lux Veritatisの頭文字である。 上智大学は,海外では早くからソフィア・ユニバーシティの名で親しまれてきたが,このソフィアはギリシア語のΣOΦIAからとったものであり,その意味は「人を望ましい人間へと高める最上の叡智」である。この叡智こそ本学が学生に与えようとする究極のものであり,本学の名称“上智”(■■■■■■)にほかならない。■本学の教育理念 ─ 6 ─【校章と校名(ソフィア)の由来】

元のページ  ../index.html#6

このブックを見る