〔教育研究上の目的〕 〔人材養成の目的〕 〔ディプロマ・ポリシー〕 〔カリキュラム・ポリシー〕 ■■ イスパニア語の高度な運用能力を養い,地域研究,言語研究等の専門研究の基礎となる幅広い教養(人文・社会科学,イスパニア語圏に関する基礎知識)を修得すること イスパニア語の高度な運用能力を基礎として,グローバル化する社会に貢献しうる人物,並びに地域研究,言語研究等の専門家を養成すること 本学科は,学生が卒業時に身につけているべき能力や知識を次のように定めています。卒業要件を満たせば,これらを身につけたものと認め,学位を授与します。 卒業時において全員がヨーロッパ言語参照枠(CEFR)におけるB2相当(海外の大学で学べるレベル)に到達し,それに加えできるだけ多くの者が同C1 相当(海外の大学院で学べるレベル)に到達することを目標とします。 1. イスパニア語の「聞く」「読む」に代表される受容的言語活動(receptive activities)に関する能力 2. イスパニア語の「話す」「書く」に代表される産出的言語活動(productive activities)に関する能力 3. イスパニア語の会話や交渉に代表される相互行為活動(interactive activities)に関する能力 4. イスパニア語の通訳・翻訳などに代表される仲介活動(mediating activities)に関する能力 5. イスパニア語圏の歴史・政治・経済・社会・文化・文学・言語について,世界での位置づけや特徴および日本との関係や比較を踏まえて理解する能力 本学科では,ディプロマ・ポリシーに沿って,次の趣旨を盛り込んだ科目によってカリキュラムを編成しています。 1. 【第一主専攻・必修科目(基礎イスパニア語I,II)】1年次,2年次を通してイスパニア語の4技能「聞く,読む,話す,書く」の基礎を学ぶ。「読む」「書く」能力の養成を中心とした,文法,講読,作文の講義・演習形式の授業と,「聞く」「話す」力を身につけさせることに主眼を置いた口頭での実践的練習に重きを置いた授業を通して,イスパニア語の運用能力の土台を作る。ネイティブスピーカーの教員と日本人教員とが協働してあたるため,初修言語修得に効率的な学習が可能である。学生はいずれの授業においても,能動的な授業参画が前提であり,授業中および授業外における主体的な学習が求められる。 2. 【第一主専攻・必修科目(総合イスパニア語)】3・4年次では,「話す・聞く」「読む」「読む・話す」「書く」「読む・書く」といったスキル別に各自が強化したい分野を選択して履修し,イスパニア語の運用能力をさらに高める。1・2年次で修得したイスパニア語の基礎的能力を用いて,さらに実践的かつ応用的なイスパニア語の運用能力を身につけさせる。授業は実践的な教材を用いた講義形式の読解や,視聴覚教室を活用した聴解能力を高める聞き取りや書き取り,グループでのコミュニケーションやプレゼンテーション,ディベートなど,多様な形式で行われる。ネイティブスピーカーの教員の授業における使用言語はイスパニア語が中心であり,学術的内容をイスパニア語で学習させる。日本人教員の授業では,より高度な内容の文献講読などを通して,上級文法への目配りや語彙力の強化にも重きが置かれる。 3. 【第一主専攻・語圏基礎科目】主に1・2年次において,イスパニア語が使用される国や地域(=イスパニア語圏)における歴史・政治・経済・社会・文化・文学・言語に関わる基礎的な知識の修得をめざす。授業形式は講義が中心であるが,グループワークやプレゼンテーションなども実施される。また本科目群に含まれる「イスパニア語圏研究入門」では,文献検索やレポート作成などの基礎的リテラシーを身につけさせる。 ─ 519 ─イスパニア語学科
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