〔教育研究上の目的〕 歴史学の理論や方法を学ぶことによって,種々の出来事や社会現象に対する鋭い調査能力や真偽鑑定能力,さらに社会や時代を多元的・総合的に評価できる力を養うこと 〔人材養成の目的〕 過去への探求によって,人間社会の問題点の歴史的起源を理解し,現状改革のために自分の考察結果を広く社会に発信して,未来への指針を示すことのできる人材を養成すること 〔ディプロマ・ポリシー〕 本学科では,現代社会を現状固定的にではなく,歴史的に形成されてきたものとして批判的にとらえる能力を身につけ,多文化共生の基盤となる多元的な歴史認識と国際的な視野をもって,社会に貢献できる人材の養成を目的として,学生が卒業時に身につけているべき能力や知識を次のように定めています。卒業要件を満たせば,これらを身につけたものと認め,学位を授与します。 1. さまざまな社会現象について広い視野から歴史的な洞察をする能力 2. 既存の研究に即して,自ら問題を発見する能力 3. 各種の史料を正確に解読し,史実を調査・分析する能力 4. 調査結果から一定の歴史像を構築し,的確に表現・発信する能力 〔カリキュラム・ポリシー〕 本学科では,ディプロマ・ポリシーに沿って,「幅広い学習から専門性の高い研究」へといたるよう,次のようにカリキュラムを編成しています。 1. 1年次に,歴史学の初歩的な理論や方法を学び(「研究入門」「入門演習」),各分野の基礎知識を幅広く獲得させる(各種「概説」)。 2. 2年次に,各自の専攻分野を決定し,それぞれの分野の重要な諸研究や原史料に触れる(「教養演習」,「講読演習」)とともに,最新の研究成果や専門的な知識・技法・考察能力を身につけさせる(各種「特講」)。 3. 3年次に,原語で書かれた専門書や原史料の正確な読解能力を培うとともに,プレゼンテーションや討論を通じて研究能力の育成をはかる(各種「演習」)。 4. 4年次に,これまでの学修の集大成として,自ら問題を発見して追究し,それを論理的・客観的に表現・発信する力を身につけさせる(卒業論文)。 ─ 207 ─史学科
元のページ ../index.html#27