情報科学,電子情報学,数学,生物学を基礎とし,人間・通信・社会・数理の情報分野を学び,文理の学際的視点も併せもち,情報を総合的かつ専門的に分析・統合・展開する能力を養うこと 人間や社会に役立つ情報の体系やシステム,新しい情報技術の創成に貢献するために,人間,社会が築いてきた情報,知識,概念を理解・蓄積し,これらを情報技術の活用でより発展させることのできる人材を養成すること 本学科では,「情報」を基盤として人間と社会を複合的により深く理解する人材,人間や社会が有する知識・知恵・経験を蓄積し,目に見える情報として整理することができる人材,さらに人間情報・情報通信・社会情報・数理情報の少なくとも1つのテーマについて専門的な知識を有し,それらを有機的に組み合わせ,人間や社会に還元する能力を有する人材の養成を目的として,学生が卒業時に身につけているべき能力や知識を次のように定めています。卒業要件を満たせば,これらを身につけたものと認め,学位を授与します。 1. 現代社会の広い意味での「情報」に関して,その意味づけや原理・理論さらには社会のさまざまな分野での日常的な応用を理解し,幅広い一般教養と倫理観,国際化の進展に対応できる素養 2. 脳や神経,身体,感覚・認知・言語など,人間そのものに関わる情報処理,および,人間支援・教育支援など,人間の活動に関わる情報処理を理解し,人間に関わるあらゆる側面に対応できる能力 3. 情報通信に関する基礎技術を理解し,情報通信技術の発展にかかわる諸課題を主体的に解決できる能力 4. IoT,人工知能,データベース,ソフトウェア工学等の情報の生成・活用・蓄積・流通に関わる基礎技術を理解し,最先端情報技術を利活用・創出できる能力 5. 情報科学を含むすべての現代科学の理解に不可欠な数学の知識を学び,現代社会の情報技術におけるさまざまな問題を主体的に解決できる能力 本学科では,情報科学・通信工学・数学・生物学を基礎とし,人間・通信・社会・数理の情報分野を複合的に学習し,また文理融合的視点もあわせもち,情報を総合的かつ専門的に分析・統合・展開する能力を養成することを目指しています。これにもとづいたディプロマ・ポリシーに沿って,次の趣旨を盛り込んだ科目によってカリキュラムを編成しています。 1. 全学共通科目,語学科目,キリスト教的ヒューマニズム等を理解する科目を履修させ,国際化の進展に対応できる基礎的能力を修得させる。また,現代科学を理解するために共通に必要な基礎学力を講義,演習,実験を中心とした共通科目を通じて,主に1,2年次の間に修得させる。 2. 人間における脳や神経活動,感覚情報など,人間を理解するための科目から,人間の体や活動の計測,福祉や教育への応用も視野に入れた科目を通じて,科学的側面と工学的側面の両方を学び,学際・融合的な知識を修得させる。 3. 情報通信技術に関するソフトウェアおよびハードウェアについて,システムの構成要素からそれらの統合に至る幅広い技術分野を網羅する複数の基礎的科目を通じて,通信システム全体を把握した上で専門的な技術を学び,情報通信技術者に必要な基礎を修得させる。 4. 社会に存在する情報をコンテンツとして生成・活用・蓄積・流通させることに関連する諸技術を体系的に理解するため,工学的基礎的科目から社会学的視点も取り入れた応用科目を通じて,最先端情報技術の利活用と創出を担う人材育成に必要な能力を修得させる。 5. 全ての情報分野における基礎的理論を理解するため,数学の基礎科目を通じて,最低限の知識を学生全員に身に付けさせる。また大学院において数学を研究することをめざす学生が専門的な現代数学科目を通じてその知識を修得させる。 〔教育研究上の目的〕 〔人材養成の目的〕 〔ディプロマ・ポリシー〕 〔カリキュラム・ポリシー〕 ─ 696 ─情報理工学科
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