上智大学

学部・大学院 文学部

文学部

文学部におけるディプロマ・ポリシー

本学部は、哲学・思想・歴史・文学・文化・芸術・情報・身体などを、人文学の基盤にある人間の尊厳とのかかわりのなかで研究します。人文教養を涵養することで、社会のさまざまな分野で未来を創造できる自律的な人間を養成します。また、高度な専門教育と質の高い学術研究の成果を活かして、広く社会と世界に貢献できる人を育てます。学生が卒業時に身につけているべき能力や知識を次のように定めており、以下の卒業要件を満たせば、これらを身につけた者と認め、学位を授与します。

  1. 人間の歴史・文化が集約された資料・情報を、自らの力で批判的に分析・解釈・評価する能力
  2. 人文教養の基盤である人間性・人格性について深く考察し、十分な裏付けに基づいた自らの意見を他者に分かりやすく表現する能力
  3. 日本語、外国語を問わず、言語とそれが使われる文化に対する深い理解に基づいた高度なコミュニケーション力
  4. 人文教養を、社会生活、職業生活、市民生活、ひいては人生そのものに実践的かつ創造的に役立てる能力

各学科におけるディプロマ・ポリシー

哲学科

本学科では、建学の精神である上智の探究(Philosophia)の理念に基づき、哲学・思想を根本から研究することによって、人間と世界に関する広く深い理解をもって現代社会に貢献できる人材の養成を目的として、学生が卒業時に身につけているべき能力や知識を次のように定めています。卒業要件を満たせば、これらを身につけた者と認め、学位を授与します。

  1. 人間と世界をめぐる哲学的問題、なかでも「真」「善」「美」という基本的価値をめぐる哲学的問題の内容と意味を十分に理解し、それらを自ら考える能力
  2. 哲学的問題を探求してきた人類の歩みに関する十分な知識・教養をもち、その探究の継承者としての自覚と責任をもって探究を続ける能力
  3. 哲学的問題を自ら考えかつ他の人々と共に考え、哲学の古典文献を原語で読解する能力
  4. 現代社会の諸事象の根底にある哲学的問題を洞察し、それを哲学的な知識・教養および思考力を基盤として探究し、その成果を説得的に表現する能力
  5. 以上の哲学的知識・技能・態度を基盤として、自律的に〈他者のために、他者とともに〉生きることによって、多様なものが共生する世界に貢献する能力

史学科

本学科では、現代社会を現状固定的にではなく、歴史的に形成されてきたものとして批判的にとらえる能力を身につけ、多文化共生の基盤となる多元的な歴史認識と国際的な視野をもって、社会に貢献できる人材の養成を目的として、学生が卒業時に身につけているべき能力や知識を次のように定めています。卒業要件を満たせば、これらを身につけた者と認め、学位を授与します。

  1. さまざまな社会事象現象について広い視野から歴史的な洞察をする能力
  2. 既存の研究に即して、自ら問題を発見する能力
  3. 各種の史料を正確に解読し、史実を調査・分析する能力
  4. 調査結果から一定の歴史像を構築し、的確に表現・発信する能力

国文学科

本学科では、原典資料を精密に解読する力を持ち、そこから得られた確実な論拠に基づいて、独自の見解を説得力のある形で公表することができることを目指し、どのような時代・分野を専攻する者でも、国文学(日本文学)・国語学(日本語学)・漢文学の三分野を偏りなく学びます。学生が卒業時に身につけているべき能力や知識を次のように定めており、卒業要件を満たせば、これらを身につけた者と認め、学位を授与します。

  1. 江戸期以前の原典資料が精確に解読できる技術を身に着け、そのために必要な、背景の文学史・国語史の知識を活用する能力
  2. 江戸期以降の板本や、近代・現代の多種のメディアを理解し、それらに依存した各時代の言語表現についての、的確な判断力
  3. 上代から現代に至る各時代の言語作品の歴史とそれぞれの特質を、原典資料に基づいて理解し、諸学説の得失を根拠を以て論じる能力
  4. 各時代の日本語の音韻・文法特徴を、具体的な言語作品に基づいて調査する方法を修得し、その調査に基づき独自の見解を発表する能力
  5. 漢文訓読の技術を身に着け、漢文訓読の歴史を把握した上で、漢文表現が日本語にもたらした精華を理解して、文語文・漢文を味読する能力
  6. 上記の知見と判断力・表現力の醸成の上に、卒業論文を執筆し、客観的で着実な原典解読に基づいて、独自の見解を主体的に主張し、しかもそれが独善に陥らないような対話性・協働性

英文学科

本学科では、人間的営為に必然的に付随する意味の多義性、曖昧さを読み解くためのリテラシーを獲得する人材の養成を目的として、学生が卒業時に身につけているべき能力や知識を次のように定めています。卒業要件を満たせば、これらを身につけた者と認め、学位を授与します。

  1. 知的訓練を体系的に積み重ねることによって、社会のさまざまな側面で遭遇する現実的な課題に対し、自らの置かれた立場を見失うことなく対処する能力
  2. 文化の多様性、異文化理解といった概念を、社会の表層を上滑りする言説としてではなく、自らの言葉で再構築、再解釈する必要性を認識するために不可欠な読解力、思考力、想像力、表現力
  3. 言語芸術に限らず、あらゆる学問にとって必須の言語運用能力が高まり、日本語と英語では現実の表象の仕方が異なることが理解でき、発信・受信の双方向において言語表現の多様性への感受性
  4. 言語の有用的側面の先に存在する、学問という知的営為がもたらす豊かさの重要性を実感する能力
  5. 日英両語における高水準の言語能力および英語圏の言語、文学、歴史、文化に関する系統的な専門知識を修得し、それを実社会での生活や仕事に活用する能力

ドイツ文学科

本学科では、ドイツ語の学修とドイツ語圏を中心とする欧米の文学・文化の研究によって、以下の資質を備えた人材の養成を目的としており、学生が卒業時に身につけているべき能力や知識を次のように定めています。卒業要件を満たした学生には、学位を授与します。

  1. 総合的なドイツ語技能(読む・聞く・話す・書く)を修得することで、ドイツ語話者との共感に基づく高度なコミュニケーションを、日常会話から学問的議論まで様々なレベルにおいて実現する能力
  2. 文学及び美術や音楽等、諸芸術の研究・享受により育まれた豊かな想像力と論理的創造的思考力をもって、古今の多種多様なテキストの意味内容を的確に把握する能力
  3. 様々な時代や地域、文化現象における問題点、研究テーマを自ら発見し、分析的に考察する能力。またそれによって得た知識や見解をドイツ語ないし日本語で明晰に表現する能力
  4. ドイツ語と英語の学修によって獲得された「複言語主義」的視点において、世界の多様さと豊穣さを認識し、多角的な視座から人間の来し方行く末を洞察する能力
  5. 自国とは異種の思想・文化を歴史的社会的背景もろとも理解することで、他者に向かって開かれた精神性を身につけ、ドイツ語圏文化に関する広範かつ深い理解に基づいて、自国と欧米諸国との相互理解、文化交流に貢献する能力

フランス文学科

本学科では、フランス語の修得、及びフランス語圏の文学を中心に、様々な文化・社会事象の学習を通じて、複眼的思考や批判的精神や創造性を備えた人材の養成を目的として、学生が卒業時に身につけているべき能力や知識を次のように定めています。卒業要件を満たせば、これらを身につけた者と認め、学位を授与します。

  1. 文学や芸術・文化に対する関心と理解力
  2. 仕事や研究や社会貢献に役立つフランス語運用能力
  3. 情報や知識を能動的に獲得し、それを客観的かつ多角的に分析する思考力
  4. 自分の意見や研究の成果を、口頭や文書で的確に構成する力と、わかりやすく伝える表現力
  5. 自発的に課題を見出だし、解決してゆくための総合的な力

新聞学科

本学科では、学生が卒業時に身につけているべき能力や知識を次のように定めています。卒業要件を満たせば、これらを身につけた者と認め、学位を授与します。

  1. ジャーナリズム、メディア・コミュニケーション、情報といった諸領域を対象としたこれまでの学問的蓄積と、それらを踏まえた実践的な調査能力、分析力、批判力、構成力、表現能力
  2. 「理論と実践」の両面からバランスよく学び、ジャーナリズムの現場やメディア・コミュニケーション、情報などを扱う分野で活躍するための能力
  3. 情報化が進む現代社会を、よりよく生きるための高度なコミュニケーション能力とメディアリテラシー