新たな事業創出を目指す教職協働イノべーション研究 取組開始からのプロジェクト数が累計50件を突破

東京2020オリンピック・パラリンピックに向けたプロジェクト、訪日外国人の受診を支援する医療用多言語対応アプリ開発、AI/RPAを活用した教室配当システム開発などの研究が実現

学校法人上智学院では、教員と職員が自発的に行う協働プロジェクト「教職協働・職員協働イノベーション研究」を推進しています。2010年に開始した本取組は、今年、研究プロジェクト数が累計50件を突破しました。

本取組は、既存の枠組みにとらわれない教育・研究事業の改革に向け、学院活性化の施策の一環として始まりました。同じ問題意識を持つ教員と職員が担当業務の枠を超えて学院にイノベーションを起こすテーマについて研究を行っており、既にいくつかの研究が実際の事業として実現に至っています。本取組に対する教職員の関心は高く、研究終了後には研究報告書が作成され、報告会には毎年多くの教職員が参加しています。研究のみにとどまらず新たな事業創出につなげる実効性が先駆的な取組みとして注目を集めており、他大学からの視察や志望理由の1つとして挙げる入職希望者が増えています。今後、同法人の中等教育機関の教職員、在学生や卒業生など、関係するステークホルダーからの参加を積極的に受け入れ、実現可能な研究・政策提言を推進していきます。

研究から事業展開に至ったプロジェクト例
研究テーマ 成果
東京2020オリンピック・パラリンピックに関連するプロジェクト 学院の取組として、「ソフィア オリンピック・パラリンピックプロジェクト」がスタート。ボーダレスな共生社会の実現を目指し、パラリンピックなどへの調査団派遣、言語サービスや保育士ボランティアの養成講座、交通機関のバリアフリー調査、ユニバーサルマナー教育などを企画・運営。
多言語対応医療・看護・福祉・介護情報提供システムSoCHASの構築 主に訪日外国人旅行者が医療機関を受診した際に生じるコミュニケーション問題を解決するためのツールとして開発されたタブレットアプリSoCHASの開発と普及を目指すため、本学初となる大学ベンチャー「ソフィアメディカルインフォ株式会社」を2018年に設立。
AI・RPAを活用した業務効率化の可能性 従来手作業で行ってきた教室配当業務を、AI・RPAを活用して効率化する仕組みを設計し、プロトタイプの開発・実証実験を行った。2020年度のリリースを目指し、現在も開発中。
女性職員がいきいき働き活躍できる職場づくりの施策 従来の”勤務時間=学生対応窓口時間”という考えを見直し、2019年度より窓口時間の短縮を予定。これにより捻出された時間を有効活用し、教育サービスの質や、職員の労働生産性の向上を実現する。
グローバル・キャンパス創成へ向けた海外拠点の戦略的展開
ASEANハブセンターの法人設立のための事前調査
上智大学のグローバルキャンパス創成に向け、2015年に開設したASEANハブセンター (バンコク)の会社法人化を提案。 2019年4月9日、同センターは、Sophia Global Education and Discovery Co, Ltd. として会社登記を完了、 同日をもって事業会社を設立した。 
2019年度実施の研究テーマ
  1. 職員の働き方改革
  2. キャンパス・マルチメディア広報の新しいアプローチ研究
  3. 性被害・ハラスメントに対する大学としての支援制度設計
  4. 大学関連映像・音声資料のデジタル化における基盤構築と人材育成
  5. 上智大学フューチャーセンタープロジェクト

報道関係のお問合せ

上智学院広報グループ
電話 03-3238-3179
sophiapr@cl.sophia.ac.jp

上智大学 Sophia University