体育会陸上競技部所属の鈴木一葉さんが関東インカレで3位入賞

「何事にも全力でチャレンジ」国際貢献の夢に向けて秋からはオランダ留学へ

5月に行われた第101回関東学生陸上競技対校選手権大会(関東インカレ)で、女子1部200m決勝に出場し、見事3位の表彰台に立った体育会陸上競技部所属の鈴木一葉さん(文学部英文学科2年)。高校生の時から陸上の強豪校で全国を舞台に活躍していた彼女が、なぜ進学先として本学を選び、どのような夢を追いかけているのか。本人に話を聞きました。

懸命にゴールを目指す鈴木さん(左から3番目)


鈴木さんは中学生の時から陸上を始め、その負けん気の強さとバネのある走りですぐに頭角を現しました。高校は陸上の強豪校として知られる埼玉栄に進学。1年生の時からインターハイに出場するなど、華々しい活躍を見せました。

「陸上が強い大学にAО入試で進学し、競技を続けるつもりでした。しかし、第一志望の大学に落ちて、失意のどん底に。これまでの人生を否定されたような気持ちを味わい、陸上選手としての夢も同時に諦めました。そこで、昔から興味のあった国際協力など世界を舞台に働くことを新たな目標に、浪人を経て上智に進学しました」

2年のブランクを経て見事メダルを獲得した

21年に文学部英文学科に進学した鈴木さんは、興味のある文学や語学などの授業を履修し、キャンパスライフを楽しんでいました。一方で、これまで生活の一部だった陸上がすっぽりと無くなったことに物足りなさも感じていたといいます。一度は陸上をやめると決心したこと、そして2年近くにもおよぶブランクが競技再開の大きな障壁になっていました。その上、コロナ禍で興味のある海外への渡航の目途も立たず、悶々とする日が続きました。

「何もせずにただ時間だけが経過するのはもったいない。今できることに全力でチャレンジをすれば、必ず道は開ける」そのように気持ちを切り替えてからは、陸上競技部の練習にも少しずつ顔を出すようになりました。先輩の後押しもあり、気が付けば再び陸上漬けの日々が始まっていました。学業の傍ら、週5回の猛練習の甲斐あって、関東インカレで再び表彰台の座を勝ち取りました。

「目標にしていたインカレの舞台で成果を出せたことは嬉しく思います。一方で、入学当初から抱いていた国際舞台で働くという夢も叶えたい。8月からは交換留学でオランダに渡航し、EUの仕組みや国際政治、国連の活動などについて学びを深める予定です」
鈴木さんにとって、陸上競技と学業は車の両輪のような関係で、いずれも欠かすことのできない存在だといいます。
「やりたい事を一つに絞るのはもったいないと思っています。国際協力、国際貢献という大きな目標に向けて、オランダ留学では多様な考え方に触れ、将来に繋がるような経験を積みたいです。また、陸上においては、24年に開催される日本選手権で入賞し、オリンピックへの出場を目指しています」と、今後の抱負を語りました。

上智大学 Sophia University