プテンカラム理事と石澤教授が、カンボジア王国フン・セン首相を表敬訪問しました

フン・セン首相(右から3人目)、プテンカラム理事(左から2人目)、石澤教授(同3人目)

5月29日、上智学院のプテンカラム ジョンジョセフ グローバル化推進担当理事(上智大学経済学部教授)と石澤良昭教授(アジア人材養成研究センター所長)は、来日中のカンボジア王国政府フン・セン首相を表敬訪問しました。

本学は、カンボジアの世界遺産アンコール・ワット遺跡の保存修復作業と人材養成事業を通じて、約30年に渡って両国の友好親善に尽力しています。

石澤教授は、カンボジアが内戦のただ中にある1983年8月にフン・セン外相(当時)にアンコール遺跡の破壊状況を報告しています。本学は1979年から、「インドシナ難民に愛の手を」を合言葉に難民救済の支援活動を開始。1991年には「アンコール遺跡国際調査団」を組織して、「ソフィア・ミッション」の名のもと、カンボジア人保存官の養成に着手しました。

石澤教授からフン・セン首相に、アンコール・ワット西参道修復工事の現況について報告
(写真:カンボジア政府提供)

1996年、本学は、アンコール・ワット遺跡のあるシェムリアップ市内に、地元に寄り添うアジア人材養成研究センターを建設し、アンコール・ワット西参道修復第1期工事(1996年~2007年)を完成させました。現在は西参道修復第2期工事(2016年~)が進行中です。本学大学院に留学し博士や修士の学位を取得したカンボジア人保存官たちが中心となって、遺跡修復活動に鋭意取り組んでおり、アジア人材養成研究センターは技術的支援を継続しています。

プテンカラム理事は、フン・セン首相に「今後も西参道修復工事を通じて、両国の未来に向けた関係促進に協力したい」と伝えました。また、石澤教授は、西参道修復工事の現状について写真を交えて報告しました。「本学学生のために是非とも講演をお願いたい」と石澤教授がお願いすると、フン・セン首相は「あなたのいうことなら必ず」と応じるなど、終始和やかな表敬訪問となりました。

上智大学 Sophia University