本学日本語教育学コースの大学院生が、オンラインで日本語講座を届けました

オンラインでの夏期日本語講座の様子

上智大学は、2016年から毎年、大学院言語科学研究科言語学専攻の日本語教育学コースに在籍する大学院生を、実地研修の一環として南東欧の国ボスニア・ヘェルツェゴビナに派遣し、現地の学生や社会人に日本語や日本文化を教えています。

今年度からは、実地での対面授業に加えてオンラインでの日本語教育を組み合わせて提供する準備を進めてきました。その中で、2020年の夏期日本語講座(9月1日~9月20日)については、新型コロナウイルス感染拡大のため、全面オンラインで開講することになりました。オンラインでの日本語教育は初の試みでしたが、ボスニア以外の国(トルコ、クロアチア、モンテネグロなど)からの参加者もいて、日本語や日本文化の学びを通して、様々なバックグラウンドを持つ人同士が他の国や地域、文化などについて話題を共有することができました。

受講生によるプレゼンテーション。ボスニア・ヘルツェゴビナと日本との違いを報告。

全6回で行った日本語の授業の最後のクラスでは、全レベル合同のクラスを編成し、受講者それぞれが、それまでの授業で学んだ成果発表としてプレゼンテーションを行いました。このクラスには、大学院生講師に加えて、日本語教育学コースに在籍する他の大学院生や関係教員も参加し、オンライン講座のメリットを生かして多数多様な参加者が国や文化、日本語のレベルの垣根を超えて交流を深めました。

来年度、実地研修が実現した際には、実地での対面授業とオンラインを組み合わせ、かつ地域の多様な人々をつなぐ創造的な教授法の試行、次世代の日本語教師を目指す多くの大学院生が参加できる研修プログラムの実施を目指します。

※これまでのボスニア・ヘルツェゴビナでの日本語教育実習の成果報告を、以下URLからご覧いただけます。
http://www.sophia-cler.jp/sophia-sarajevo/

上智大学 Sophia University