パラリンピックムーブメントを通じた途上国支援の在り方を模索
上智大学では、2018年10月6日からインドネシアのジャカルタで開催されるアジアパラ競技大会2018に、学生と教職員で構成される5名を調査団として派遣します。
本学などを運営する学校法人上智学院の「ソフィア オリンピック・パラリンピック プロジェクト」(*)では、リオ2016パラリンピック競技大会、平昌2018パラリンピック冬季競技大会に調査団を派遣し、開催国が抱えるさまざまな社会課題に、障がい者スポーツが課題解決を考える上で、どのような役割を担っているのか調査を重ねてきました。この度の派遣では、インドネシアの障がい者スポーツ支援に対する認識や大会開催による意識の変化を調査し、アジアにおけるパラリンピックムーブメントの促進と途上国の社会発展に、2020年以降に日本がどのように国際貢献できるかを検証します。
現地では、本大会会場視察や競技観戦だけでなく、ジャカルタ市内の大学や、青少年スポーツ省なども訪問し、ヒアリング調査を行います。そして、2018年9月5日に障がい者スポーツ支援を通じた共生社会の実現を目的に連携協定を締結した、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社との現地交流および同社所属選手の応援を予定しています。また、同国が見舞われている自然災害の影響についても着目し、障がい者など災害時要援護者への支援のあり方を考えるとともに、どのようなインクルーシブ教育が、共生社会の実現のツールとなり得るかを考えます。
(*) 東京2020大会のみならず、ボーダーレスな共生社会の実現を展望する機会を提供することを目的とした教職員と学生によるプロジェクト。調査団派遣のほか、共生社会やオリンピック・パラリンピックに関する授業の開講、言語サービスボランティア養成講座、交通機関のバリアフリー調査、パラアスリートとの交流イベントなどを手がけている。2016年より活動を展開。
アジアパラ競技大会2018調査概要
派遣期間 | 2018年10月8日(月)~13日(土) | |
派遣人数 | 5名:教員(学生総務担当副学長)1名、職員1名、学生3名 | |
派遣目的 | (1) インドネシアをはじめとする東南アジア諸国の障がい者スポーツ普及や社会的包摂教育などの現状調査および国際貢献の可能性を模索 (2) 大学の社会的包摂教育などへの取り組みの聞き取りと学生の意識調査 (3) 2020以降も見据えた本学の教育研究に寄与する情報収集や具体的な提案 | |
調査内容 (予定) | アクセシビリティ | ジャカルタ空港、ジャカルタ市内、地下鉄、GBK競技会場ほか |
訪問/ヒアリング | ジャカルタ市内の大学、青少年スポーツ省、大会ボランティアなど | |
その他 | 競技観戦(車いすバスケ、水泳、アーチェリー、陸上、車いすテニス等を予定。その他、選手、来場者インタビューなど) | |
ソフィア オリンピック・パラリンピック プロジェクト ホームページ http://www.tokyo2020sopp.com |
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