上智大学・経団連・香港中文大学による連携講義を開講します

香港と東京で、両校の学生チームがグローバルな経営課題解決に向けたプロジェクトに挑戦

・全日本空輸株式会社の協力で、同社のグローバル経営課題を学生に提示するほか、
同社の社員が講師・アドバイザーとして講義に参加
・最終日には全日本空輸株式会社の社員に対して、課題に対する提言をプレゼンテーション

2018年8月、本学は、一般社団法人日本経済団体連合会(以下経団連)、香港中文大学と、経団連加盟企業の全日本空輸株式会社(以下ANA)の協力のもと、連携講義を共同で開講します。

本講義は、香港・東京でそれぞれ一週間ずつ開講し(8月6日~10日は香港中文大学キャンパス、8月20日~24日は上智大学四谷キャンパス)、本学・香港中文大学の学生が相互に訪問します。初日に、ANA講師より、同社のグローバルな事業展開の現状や経営戦略などについての講義を行い、学生グループに対して課題を提示します。受講学生は両校の混成チームを結成し、提示された課題に対してグループで取り組み、講義最終日にANAの社員に対して提言を行います。この間、両大学の教員らによる補足講義、香港・東京での企業訪問やフィールドワーク、各種調査、グループ討議を行います。

本講義は、日本と香港の学生の協働を通じて、課題解決のための論理的な思考能力を養うとともに、異なる文化背景を持つメンバーとのコミュニケーションやチームワークを円滑に促進する対人スキルを向上させる機会を提供することを目的としています。本学・経団連・香港中文大学の3者が連携することで、アカデミックな理論、実際のビジネス現場での体験、異文化体験といった多様なインプットを受講学生に提供することが可能になります。

本学と経団連は、日本企業の国際的な事業活動を担い、グローバルビジネスの現場で活躍する人材を育成するための実践的教育を強化する施策の一つとして、2012年から連携講座を開講しています。これまで、経団連加盟企業のなかから、製造業やサービス業などバラエティに富んだ企業の社員が講師を務める「グローバル・ビジネスの現状と課題」(2-3年生対象)と、経団連加盟企業が提示する経営課題に提言を行う課題解決型科目「グローバル・ビジネスのフロンティア」(3-4年生対象)の2講座を開講してきました。これらの科目は、本学の学生を受講対象とし、日本語で開講されています。この度の3者連携講義は、こうした科目の上級・応用講義と位置づけられます。

アジアを代表する名門の香港中文大学は、本学と学生交流協定を締結しています。本講義は、大学全体レベルでの交流に加えて、ビジネス分野に焦点を絞って両校の交流を促進することを目指して、本学経済学部経済学科の網倉久永教授と香港中文大学ビジネススクールのJenny Tian教授が共同で企画し、経団連のSDGs本部(本部長:長谷川知子)の協力を受け、実現しました。

香港中文大学について

1963年設立の公立大学。授業では中国語のほか、英語も使用されている。英タイムズ・ハイアー・エデュケーションによる2016年度アジア大学ランキングで13位に入るなど、アジアを代表する名門大学の1つ。1990年に日本研究学科が開設され、約500人が日本文化を学んでいる。本学とは1992年11月に交換留学協定を締結。1年間の交換留学のほか、短期語学講座なども開講している。2017年度は、本学から22人の学生を派遣し、同大から6人の留学生を受け入れている。

実施概要

担当教員:

上智大学 経済学部経営学科 教授 網倉 久永

香港中文大学 ビジネススクール 教授 Jenny Tian

一般社団法人日本経済団体連合会 SDGs本部長 長谷川知子

開講期間:

201886日~10日@香港中文大学(香港)

2018820日~24日@上智大学 (東京、四谷キャンパス)

協力企業:

全日本空輸株式会社

使用言語:

英語

参加学生数:

18名予定
上智大学7名(3年生6名、2年生1名)、
香港中文大学11名予定

スケジュール:

86日(香港)

・全日本空輸株式会社香港支店による講義

・カンタス航空香港支社幹部による講義

・グループワーク

87日(香港)

・香港中文大学教員による講義

・グループワーク

88日(香港)

・フィールド調査

89日(香港)

・グループワーク

810日(香港)

・グループワーク

・中間報告

820日(東京)

・グループワーク

・上智大学教員による講義

821日(東京)

・グループワーク

822日(東京)

・フィールド調査(羽田空港など)

823日(東京)

・グループワーク

824日(東京)

・グループワーク

・成果発表会

上智大学 Sophia University