リッテル・ディアス駐日パナマ共和国大使による講演会を開催しました

リッテル・ディアス駐日パナマ共和国大使

2018年6月18日、カトリックセンターにおいて、駐日パナマ共和国大使館のリッテル・ディアス大使による講演会を開催しました。本講演会は、2019年1月にパナマで開催予定の青年カトリック信者の世界的な集会「世界青年の日(World Youth Day)」へのPR活動を行っている大使館から説明会のオファーを頂いたことを契機に、大使館とご相談しながら、中南米地域全般に関心を持つ学生にとっても興味深い内容となるよう企画したものです。

講演会の冒頭、フアン・アイダル カトリックセンター長から、本日の講演会が参加者の人生を豊かにする新たな国、文化、人との出会いとなることを願うとの挨拶がありました。

続いて行われたディアス大使の講演では、先ず中米と南米を結ぶ地峡というユニークな場所に位置するパナマの概要が紹介されました。高層ビル、カジノ、ナイトクラブが集まる現代的な地区と、植民地時代の建物が残る地区、熱帯雨林が広がる自然公園といった対照的な街並みが豊富な映像で紹介され、スペイン、コロンビア、アメリカの支配や影響を受けてきた国の歴史、近年目覚しい成長を遂げてきた経済状況が数字とともに説明されました。さらに、大西洋と太平洋を結ぶ壮大な輸送ルートであるパナマ運河の概況や、ラテンアメリカ全域をカバーする国営航空のネットワーク等の魅力についても、ユーモアを交えた大使の軽快な語り口で分かりやすく紹介されました。

後半では、世界各地から数十万人のカトリック信者が集まる「世界青年の日」のパナマにおける実施内容が紹介されました。1984年に当時のローマ教皇ヨハネ・パウロ2世の提唱で始まったこの世界規模のイベントは、中南米地域では今回がアルゼンチン、ブラジルに次ぐ3ヶ所目の開催となるとのことで、ローマ教皇とともに参加するミサや集会に加え、世界中から参加する青年たちの交流できるという魅力が伝えられました。1週間ほどの日程においては首都パナマシティだけでなく、ディアス大使の故郷であるチトレ市への訪問も予定されており、開催時にはパナマにてイベントに参加する予定の大使からは現地でみなさんを歓迎したいとの熱いメッセージがありました。

講演会終了後、大使館のご厚意で準備された軽食とともにカトリックセンター内のホールで懇談会が行われました。懇談会はラテン音楽をバックに終始和やかな雰囲気で行われ、多くの参加者が大使や大使館スタッフの方々と直接言葉を交わしながら一緒に写真を撮り、あたたかい時間を過ごしました。

講演会には外国語学部イスパニア語学科、ポルトガル語学科をはじめ、神、文、法学部や他大学の学生、教会関係者など、会場の席がほぼ埋まる30名以上の参加がありました。短い時間ではありましたが、パナマという国と人に触れることができ、参加者にとっては中南米や世界の多様性に触れることができる有意義な機会となりました。

上智大学 Sophia University