上智大学

ニュース 講演会報告 2017年11月29日開催

国際協力機構(JICA)と共催でジェフリー・サックス教授の講演会を開催しました

上智大学・国際協力機構(JICA)共催
「ジェフリー・サックス教授と語るSDGs白熱教室」

11月29日、コロンビア大学教授で国連事務総長特別顧問のジェフリー・サックス教授を迎えて、独立行政法人国際協力機構(JICA)と共催で、「ジェフリー・サックス教授と語るSDGs白熱教室」が開催されました。
同教授は、TIME誌が選ぶ「世界で最も影響力のある100人」に2度ノミネートされたほか、世界的ベストセラー『貧困の終焉』の著者です。当日は、定員の400人を越える来場者で満席となり、春原剛特任教授の進行のもと、白熱した講義と討論が行なわれました。

北岡伸一JICA理事長
北岡伸一JICA理事長

冒頭に曄道佳明学長が挨拶。参加学生に対して当事者としてSDGs達成に向けたチャレンジをして欲しいとメッセージを伝えました。
続いて登壇した北岡伸一JICA理事長は、国際社会が内向きになっている今こそ、日本が人間の安全保障、保健、教育、農業などの分野での開発協力の経験を世界に共有して行けると説明しました。

その後、サックス教授が登壇。同教授は冒頭にこのような講義を本学でできることを大変嬉しく思うと述べられました。その理由の一つとして、本学の設立母体であるイエズス会出身の教皇フランシスコが、2015年に発表した環境に関する回勅「ラウダート・シ」を通じて、カトリック信者のみならず全人類に環境問題について特別なメッセージを発信したことを挙げました。また、教皇が国連総会で演説を行った同年9月25日は、国連の定める持続可能な開発目標(SDGs)が採択された当日だったことも紹介されました。

そして、母国である米国の現在について解説。経済的にはこれまでにない成長を遂げ、軍事力は史上最強とも言える状況にも関わらず、貧富の格差は広がる一方であると指摘しました。国民の幸福感は減少の一途をたどり、暴力や緊張感が蔓延している状況に懸念を示し、大企業が政府を支配する米国社会の構図に警鐘を鳴らし、また、温暖化や世界各国で進行する環境破壊の事例も示し、このような事態を打開していくためには、社会全体が目指す指針を持つことが肝心だと述べ、SDGsの重要性を強調しました。

講義後には、「自国第一主義は今後拡大するか」「ODAは増額するべきか」「グローバル化の恩恵を受けているか」などの二者択一の問いに来場者が答え、その結果を踏まえてサックス教授が自らの見解を述べる企画も実施されました。そして最後に同教授は、またの来校を約束して講義を終えられました。

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