総合グローバル学科 黒沢 直也 (ロンドン大学SOAS)

海外短期研修 16年夏

私は今回ロンドン大学アジアアフリカ研究所(SOAS)の3週間の研修に参加しました。この研修は、マーケティング・メディア・環境政策等いくつかのコースがあり私はその中でも国際関係のコースに参加しました。

3週間滞在した大学寮はハリーポッターの9と3/4番線でおなじみのキングスクロス駅から徒歩7分程度の場所にあり、非常にアクセスが良く快適でした。大学までは徒歩20分程度で毎日キングスクロス・セントパンクラス駅という美しい建造物の前を通り過ぎながら通いました。

私がとった授業は生徒の数が10人程度で、国際法や貧困、紛争時の人道的介入などのテーマに沿って講義、ディスカッション、実例を用いたケーススタディーなどを行いました。国際開発省や外務省の見学をする機会もあり、イギリスのEU離脱によって生じた変化などについても職員の方に話を聞くことができました。三週間のコースの最後には、授業中に設定した課題についてのプレゼンテーションがあり、学んだことについて理解を深めることができました。

授業は夕方に終わるので、放課後はロンドン大学のすぐ近くにある大英博物館に何度も訪れました。ロゼッタストーンやアッシリアの壁画、古代ローマ帝国のアウグストゥス帝の像など世界史の授業で学んだものを実際に見たときはとても感動し、膨大な量の展示物は3週間では見切れないほどでした。また大英博物館から近いオックスフォードストリートはロンドンで有数のショッピングストリートであり人と活気に溢れていました。週末は市内の観光で、定番のビックベンやナショナルギャラリー、バッキンガム宮殿の衛兵交代などロンドンを堪能しました。

今回の短期研修は3週間と短い期間ではありましたが、海外経験があまりない私にとって一日一日が新鮮で、ロンドンの美しい街並みや多様性に圧倒され続けた3週間でした。海外で授業を受けることで、政治的分野において客観的に日本を見るきっかけになったり、日本のメディアだけではわからない移民問題の実態などを、実際の生活体験と共に少しだけ学ぶことができたと思います。また、寮ではフランス・スペイン・イタリア・中国から同じくこのコースに参加した留学生と毎晩話したり、一緒に夕食を作ったりしました。そのことが今回の研修の中で自分にとって最も有意義な部分の一つであったし、拙い自分の英語をもっと上達させたいと痛感させてくれたことでもありました。

私にとってロンドンという町はとても魅力的でした。この3週間は、これからの大学生活でどんな分野を学びたいかということや、どんなことをしたいかということを考えるきっかけをくれた素晴らしい3週間でした。大学1年生の夏にこのような機会を提供してくださったことにとても感謝しています。

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