教育学科 柴山すず (デ・ラ・サール大学(フィリピン))

2014年度SAIMS(Sophia AIMS)プログラム 秋学期参加

「今年からSAIMSなんていう東南アジアへの留学プログラム始まるんだ〜。もう7年間フィリピン住んでいたしな〜。私には関係ないや!」とある授業の冒頭、今年(当時2013年)から新たに始まるSAIMSプログラムについて説明する教授に対して、正直心の中でそう思っていました。それから3ヶ月後、偶然にもその日に行なわれる「第1期生SAIMSプログラム第5次募集説明会」のフライヤーを目にして、「5次募集!?もうどんなプログラムよ!それに第1期生!おもしろそう!何か呼ばれている気がする(笑) 」と勝手に思い込み、導かれるように説明会に参加しました。それが全ての始まりでした。説明会に参加するまで、「東南アジアの国に留学する」と全く考えていませんでしたが、偶然参加した説明会がきっかけで「大学生になった今、以前住んでいたフィリピンに戻ってみたい。どうフィリピンが発展してきたのか・しているのか自分の目で見る良い機会かもしれない。」と考えるようになりました。さらに、留学先であるデ・ラサール大学(以下DLSU)について調べていると、私が興味をもっていたDevelopment Studiesのプログラムが充実していることを知り、少しずつ留学へのパズルが完成していくような感覚でした。

フィリピンの中でも有数な名門大学として知られるDLSUキャンパスは、多くの人や車が行き交い、とてもにぎやかな街の真ん中に位置しているのが特徴です。しかし、キャンパス内に一歩踏み入れると一瞬フィリピンにいることを忘れてしまう程静かで、学業や課外活動に集中できる十分な環境が整っていました。また、約10年ぶりに帰ったフィリピンは、当時のままと何も変わらない、私が知っているフィリピンのままでした。人々はとても明るく、人懐っこい。授業初日には「留学生?どこから?何でDLSUにしたの?」とすぐ話しかけてくれるほど。また、私自身あまり人見知りをしないため、幸いにも友達づくりには苦労しませんでした。そして、DLSUでの授業は希望通り、Development Studies が開講しているPhilippines Development(フィリピン開発)やUrban Development(都市開発)を中心に履修し、現地の学生と共に学ぶことが出来ました。しかし、授業で取り扱われる事例のほとんどがフィリピンやASEAN諸国のことだったため、授業についていくための予習・復習には毎晩必死でした。さらに、授業も約10人から多くて20人ほど。少人数ということもあり、意見は必ず求められました。その中で毎回の授業ディスカッションを通じて、学生同士がお互い学び合うということが多かったようにも思います。その他にも留学中は、現地の公立小学校や、アジア開発銀行本部に行かせていただくなど貴重な経験をさせていただいきました。

SAIMS留学から帰国後は、さらに上智での授業、特に所属する国際教育開発学ゼミの授業が「楽しい、おもしろい」と思うようになりました。それは、これまで文献の中だけでイメージしていたことが、実際にフィリピン・ASEANの国々を訪れることにより、自分の目で見ることができたからではないかと思います。

最後になりますが、旅行しただけでは見えてこない、実際その国に住んでみないとわからないこともたくさんあるはずです。少しでも東南アジアの国に留学を考えている上智の皆様にとって、SAIMSプログラムがその第一歩になれば良いなと思います。

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