上智大学

グローバル教育・留学 機能創造理工学科 市川 駿(実習先:ボルボグループUDトラックス)

2015年度「ボルボグループインターンシップ」参加

上智大学から派遣されたインターン生とともに(本人は右から3番目)

 私は2016年の2月から3月にかけてボルボグループUDトラックス株式会社の製造・技術部門でのインターンシップに参加し、主なタスクとして新型エンジンの量産化に向けて新規に追加される作業工程のレイアウト設計の補助をさせていただきました。参加のきっかけとしては二点あって、まず一つは、将来的にグローバルに働く事に漠然と興味を持っていたこと、もう一つは、就職活動に備えてコミュニケーション能力、交渉力といった対人スキルを身に着けたいと考えた事が挙げられます。

 今回私は生産技術部門で新型エンジンのための作業工程の設計業務に携わらせていただきました。新型エンジンの製造方法の検討にあたってはVolvoグループで製造されている欧州仕様のエンジンをベースに製造を行ってコストの削減を図られたという事、そして生産コストの比較に際しても日本国内で生産を完結させる場合と欧州の工場と工程を分担して生産を行う場合のコストの比較が行われた事を、メンターの方との話を通して知りました。

 また、実際に海外に出張に行った方にお話を伺った時には、日本の工場での「作業工程におけるムリ・ムダ・ムラ(3M)を見つけ削減していく」という手法が海外のVolvoグループの企業に評価され、海外のグループ企業の工場でも生かされていることも知りました。

 実習を通して学んだことで最も重要だったのは、チームワークであると思います。今回のインターンシップにおいてメインのタスクであった作業工程の作成に当たってはメンターの方や作業者の方、工場内の物品の運輸を担当しているロジスティクスチームの方など、Group Trucks Operation(GTO)内の様々な方からの意見が集約されており、生産現場において各部門がどのように協力し合っているか理解するうえで非常に良い経験となったと思います。チームワークの中で、情報交換は必要不可欠となりますが、GTOでは情報交換が非常に盛んにおこなわれており、工場内でトラブルが発生した際には生産ラインを止めることのないように迅速に対処していました。このような活発な情報交換の背景には、GTOの方々がお互いの専門分野に対して敬意を持ちつつ、自分の専門分野についてはリーダーシップを持って行動していることが大きいのではないかと感じました。

 私の実習先の部署であるGTOは、他の部署と比べ実際に現場に出向いて実体験を通して学ぶことが多くあったため、実際に自動車の部品がどのように組み立てられていくのかの過程を見たい学生にとっては非常にお勧めできる部署です。実習前の必要な準備としては、主に二つあります。一つは自動車の構造に関する予備知識、もう一つが英語のリスニング力の向上です。一点目に関しては、私は小学生の頃から自動車工学に興味があった事もあり、エンジンの構造に関して予備知識を持っていました。このことは今回のインターンで作業工程を設計する際に、一つ一つの工程の意味を理解する際に大いに役に立ちました。もう一点の英語力に関しては、スウェーデンの自動車生産設備メーカーとの電話会議に参加した際に、スウェーデンの方独特の発音アクセントを理解するのに若干時間がかかったので、日頃からリスニングを鍛える必要性を痛感しました。

 最後に、GTOの方々は皆親切で温かみのある方ばかりで、積極的に質問すれば丁寧に教えて下さり、自分の将来の悩みについて相談に乗ってもらったこともありました。今回のインターンは人生初の本格的なインターンでしたが、GTOでの実習は非常に良い経験となりました。