上智大学

グローバル教育・留学 2017年度取組み紹介

2017年度に行った本学の主な取組み
を紹介します

海外短期派遣プログラムの充実

海外短期派遣プログラムは、「ミクロネシア・エクスポージャーツアー」、「インドの社会経済・人間開発を学ぶ」、「国際公務員をめざして(実務型国連集中研修)」、「コインブラ大学ポルトガル語短期語学講座」、「エストニア・スタディツアー」、「アフリカに学ぶ(南アフリカ)」の6コースを新たに開発。アフリカへは、初めて春秋年2回の実践型プログラム派遣を実現した。短期派遣プログラム数は合計45となり、多種多様な内容と渡航先を揃え、当該年度の短期派遣学生数は574名となった(前年度比3%増)。

イエズス会5大学グローバルリーダーシップ
プログラムを主催

イエズス会5大学グローバルリーダー
シッププログラム

東南アジアのイエズス会系5大学で実施する「グローバルリーダーシッププログラム」(GLP)のホスト校として、1週間のプログラムを実施。韓国、台湾、インドネシア、フィリピンからの学生と本学学生を合わせた総勢28名の学生が、「イエズス会的リーダーシップと都市の再生」というテーマの下、都市化の課題や各都市の個性を作り上げる要素について議論を重ね、親睦と連帯感を深めた。

国際会議、カトリックネットワーク国際会議への出席を通じた連携の強化

NAFSA、EAIE、APAIE、イエズス会大学連盟主催国際教育会議等への出席を通じて、既存の協定校や新規協定候補校と面会し、積極的なネットワーキングを行ったほか、チュラロンコーン大学(タイ)、フォーダム大学(米国)とダブルディグリープログラムにかかる協議を行った。交換留学協定校は55カ国284校にまで拡大し、長期の交換留学生は受入、派遣ともに拡大している。

短期受入プログラムの拡大

既存のプログラム(夏期2、冬期1)に加えて、テイラーメイド型のプログラムを積極的に実施し、留学生受入数の大幅増につなげた(平成29年度1,044名、前年度比68%増)。また、短期受入プログラムのシステム改修により、学生が受講希望科目を事前に確定できるなど、より出願しやすい環境を提供できるようになり、留学生受入数の大幅増だけでなく、受付業務の簡素化に寄与した。

IRによる分析、政策決定への取組み

前年度までに構築したIR推進体制を活用し、各種公開データを基に世界大学ランキングにおける本学の位置づけについて分析を行い、ファクトブックに掲載して広く共有を図った。また、学生の学修成果の測定調査を基に多角的な分析を行い、調査結果を学内役職者に共有し、教学にかかる政策の検討へとつなげた。


国際アドバイザリーボード(外部評価委員会)の開催、第1期提言の取りまとめ

7月開催のアドバイザリーボード会議の様子

第1期国際アドバイザリーボードメンバーによる通算4回目の会議を7月に開催し、過去2年間の議論を踏まえて提言のとりまとめが行われ、本学の「グローバル化推進本部」に提出されるとともに、理事会をはじめとする学内の会議体で共有された。提言内容は、今後の大学全体のグローバル化の施策の中で活用されることとなる。また、10月にはメンバーの入れ替えを行い、「英語による学位プログラムの展開について」と題して3月に新メンバーによる第1回目の会議を開催し、現在本学で検討を重ねている新たな英語による学位プログラムについて具体的な提言がなされ、今後の検討に向けて有意義な知見を得ることができた。

英語による新たな学位プログラム構築のための検討

6学科が連携して構築する新たな英語による学位プログラムについて、カリキュラムや入試の概要等の検討を進め、内容を踏まえて最終的な名称を「Sophia Program for Sustainable Futures」(SPSF)に決定した。平成32年度の開設を目指し、引き続き細部の検討を継続していく。

新規プログラムに関する海外でのニーズ調査の実施

検討中の上記の新規プログラム(SPSF)に関連し、交流実績のある東南アジアの複数の協定校及び高校に協力を仰ぎ、進学意向調査を実施。7ヶ国の計400名以上から回答を得ることができ、今後のプログラムのカリキュラム設計や広報活動に資するニーズを把握することができた。

海外指定校の拡充

新たに海外指定校となった呼和浩特市第二中学
(内モンゴル)

新たに6つの高校と海外指定校に関する協定を締結し、平成30年3月時点で本学の海外指定校は21校となった。平成29年度秋学期には24名の学生が在籍した。
今年度新規締結校は内モンゴル、インド、タイ、カンボジアと多岐にわたっており、多様な人材の受入確保に貢献している。

海外における入試広報の強化

海外における入試広報の強化の一環として、アムステルダム(オランダ)、フランクフルト、デュッセルドルフ(ドイツ)においてIB入試のPR、及び海外指定校拡充のための調査を行った。海外指定校入試制度による志願者は増えており、指定校拡充のための施策の成果が表れている。

グローバルSDプログラムによる職員の
海外実地研修の実施

グローバルSDプログラムの一環で、職員を東南アジア・東アジアカトリック大学連盟国際会議、Association of International Education Administrators(AIEA) 年次総会、国連集中研修「国連の役割と機能」、「メコン経済回廊スタディツアー」に派遣。
それぞれ、本学の教育精神への理解を深めたり、東南アジアにおける障がい学生支援の状況を学んだり、高等教育のグローバル化や国連におけるアウトリーチ活動について学んだり、学生研修の企画運営を行ったりと、いずれも派遣された職員のグローバル対応能力を高める有意義な実地研修の機会となった。

グローバル人材育成のための講演、イベントの開催

アントニオ・グテーレス国連事務総長講演会

 アントニオ・グテーレス国連事務総長を迎えて学生と市民を対象とした特別講演会「グローバル課題~『人間の安全保障』の役割」を開催。講演後には本学を含む国連アカデミック・インパクトに加盟する13大学から参加した学生と討論会を行った。
また、フィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官を招き、難民保護における教育の役割、日本の支援のあり方等をテーマにした講演会を開催した。
 12月には、映像回線を通じて学生がバチカンの教皇フランシスコと直接対話するイベント「教皇フランシスコと話そう」を開催。700人を超える学生、教職員が参加し、大学における勉強の目的や教育、宗教などをテーマに活発な対話が行われた。
 さらに、10月には社会的公正教育に詳しい国際的に著名な専門家を招聘し、国際シンポジウム「マジョリティ『特権』の概念と日本における社会的公正教育の可能性と未来の探求:アメリカの事例から学ぶ」を開催。基調講演の後、本学教員がコーディネートしてパネルディスカッションを行い、今後の研究活動上の課題や教育への還元方法が活発に議論された。

日本語スピーチコンテストの開催

日本語スピーチコンテスト表彰式の様子

本学で日本語を学ぶ留学生に、学習成果を公の場で発表する機会を与え、日本語学習に対する意欲や能力向上の一助となることを目的とし、構想計画に基づいて「第1回上智大学留学生日本語スピーチコンテスト」を実施。1次審査を通過した8名(初級・中上級各4名)が本選に出場し、自由テーマで各自が独創的なスピーチを披露した。出場者には国際交流サークルの日本人学生が練習相手として協力するなど、キャンパス内の異文化交流の機会にもなった。コンテストの様子はホームページや広報誌、日本語授業で幅広く紹介され、留学生の日本語学習意欲の向上につながった。

「Student Integration Program」の実施に向けた体制作り

留学生と国内学生が学内のさまざまな局面で融和し、相互理解を深めることを目的とした「Student Integration Program」 の実施に向けた企画・調整・実施を担う職員1名を配置。その拠点として、学生相互支援室(SSIC)を11号館1階に設置した。早速、留学生と国内学生を交えたバザーや、日本文化体験、留学生の出身国の文化体験など、活発な活動を展開し、プログラムに参加した学生は、多様な学生と関わりを持ち、様々な国の文化を学び体験することを通じて、学生同士の相互理解を深める機会を持つことができた。

ロサンゼルスオフィスの開設

構想計画にある米国西海岸における拠点の設置について検討を進め、2月末に現地で国際教育事業を営むライトハウス社への委託により、ロサンゼルスに拠点を設置できる見込みとなった。本学の学生募集活動の戦略において、海外からの優秀な学生の確保は喫緊の課題であり、特に米国では「新二世」(日本生まれの両親をもつ米国育ちの日本人)への募集活動の強化が懸案となっていた。本拠点の設置により、本学の交換留学協定校も多く、派遣、受入ともに学生交流が盛んな米国西海岸での国際広報や、現地高校、日本語補習校、学習塾での企画業務を中心とした募集活動強化のための機能・役割を果たすことが大いに期待できる。

ダブルディグリー制度の構築

グローバル・スタディーズ研究科の担当教員と職員がチュラロンコーン大学大学院国際開発プログラム(MAIDS)を訪問し、関係者とダブルディグリープログラムの構築に向けた協議を実施。現在、継続して協議を行っており、2018年度中には締結できる見込み。