2016年度に行った本学の主な取組みを紹介します

実践型プログラム・海外インターンシップ科目の拡充

メコンスタディーツアー 有機農場訪問

海外短期プログラムは、本年度に新たに本学の特性を活かした特徴的なプログラム5コースが開発され、そのうち海外でフィールドワーク等を通じて実践的に学ぶ「実践型プログラム」では、ワシントンDC、メコン流域、ベナンでスタディーツアーが初めて実施された。海外短期プログラム全体の派遣数は581人(前年度比85人増)となった。単位付与を伴う海外インターンシップとしては、新規に3ヶ所の実習先を開拓し、8ヶ所の実習先に12名(前年度比2名増)を派遣した。留学先、留学プログラム、海外インターンシップ先の多様化により、従来以上に多彩な海外学修が可能な環境が整ってきている。

更に、交換留学協定校数は47カ国、260校までに拡大し(前年度比7カ国、20校増)、交換留学の派遣学生数は394人(前年度比35人増)であった。

国際シンポジウムの開催

国際高等教育とアカデミック・モビリティー

5月20日、日本学生支援機構の協力の下、四谷キャンパスにおいて「国際高等教育とアカデミック・モビリティー」をテーマに国際シンポジウムを開催した。高等教育の国際化の在り方について議論するため、EU、北米、アジア、オセアニアの教育担当者、さらにはOECD、東南アジア教育大臣機構など高等教育の国際化を推進する地域機構で活躍する専門家が集まり、各国・地域での高等教育の実情の発表と、様々な違いを乗り越えてどのような取組を行っていくことが望まれるのか、活発な議論が行われた。

また1月27日には、タイ・バンコクのチュラロンコーン大学政治学部の会議場において「Innovations in Student Mobility: How We can Cultivate Social Responsibility for Sustainable Development」と題した国際シンポジウムを開催した。本シンポジウムは、チュラロンコーン大学政治学部の全面協力の下、同大政治学部内にバンコク拠点を有する本学、名古屋大学、東洋大学が、タイで初めて共同開催したものであり、約60名の参加者を迎え、率直な議論を通じて、タイをはじめとするASEAN域内での今後の学生交流をはじめとした協力関係の強化、実践型プログラム構築の検討に資する有意義な内容となった。

国際バカロレア(IB)入学試験の導入

2017年度入学試験より、主体的に学ぶための知識や思考力、明確な目標を持って学ぶ意欲、語学力を含むコミュニケーション能力などを重視した国際バカロレア(IB)入学試験を導入した。
本試験はIB資格取得者を対象としており、第1期、第2期募集を合わせて、30名の出願があり、22名が合格した。こうした入試制度の多様化により、国内外からの多様な人材を受入れ、グローバルキャンパスの創成につなげていくことが期待される。

IR (Institutional Research) の推進

財務情報や各種ベンチマークの分析結果を共有できる「Tableau Server」のシステム構築を実施し、IRによる大学の意思決定支援ツールとして、理事や学長・副学長に向けて最新の状況をレポーティングできる体制を整えた。

海外指定校の増加

海外指定校数の実績値と達成目標値

新たに3つの高校と海外指定校としての協定を締結し、2017年3月末時点で本学の海外指定校は計15校となった。海外指定校の国と地域は、韓国・中国・インドネシア・ミクロネシア連邦・ベトナム・台湾・タイ・アメリカ・内モンゴルと多岐に渡り、多様な人材の受入確保に貢献している。また、「随時選考方式(Rolling Admissions)」を導入することで、円滑な入試と受入が実現されている。