上智大学

大学案内 理事長メッセージ

理事長メッセージ

上智学院理事長 佐久間 勤

学校法人上智学院理事長 佐久間 勤
学校法人上智学院理事長 佐久間 勤

 大学は自由に物事を思考し、新しいものを創造する場です。しかし何もないところから独自の考えを醸成し確立するのは簡単ではありません。思考を形成するある種のモデルとして、本学の基底にあるキリスト教精神に親しんでほしいと考えています。キリスト教精神とはラテン語のcaritas(カリタス)に由来する、人を愛する・助ける・大切にする、といった人類愛です。また上智大学はカトリック系の大学で、カトリックとは普遍性を意味する概念です。普遍的であるとは、均一均質とは異なります。多様性を保ちながら一致すること。つまり自身のアイデンティティを損なうことなく、他者を尊重しつつ受け入れ、一つの理想や価値、目標に向けて共同体的に働くことです。人類愛と普遍性ーこの二面を、本学に根づくスピリットとして折々に感じつつ、のびのびと自由に学んでください。

 包容する愛をもって他者を尊重し受け入れる感性は、グローバル化の加速により多様化が進む現代社会にあって、最も求められる資質です。本学も以前に増して学生の国際多様性が広がるとともに、資質を磨いた卒業生たちがあらゆる場で貢献しています。特に近年では国際機関での仕事や国際貢献的な活動など、世界を視野に入れた働き方を意識して学ぶ学生も多いため、授業はもとより、留学やスタディツアーといった世界のさまざまな現実を知るプログラムに力を入れています。本学の学生は思いやり深く、人との関わりがとても丁寧ですが、決して消極的ではありません。むしろ自発性が旺盛で、自分に自信があるゆえに、穏やかで落ち着いています。そんな学生たちが醸し出す気風の集積が清新な学風となり、志高く学びあう「アルマ・マーテル」(母なる大学)を形成しています。

 学際性が広く、また多くの研究所や学外機関、地域との連携など、さまざまな回路がつながっていることも本学の特色です。専門の勉強はもちろん、新たな出会いや触発される機会を積極的に活用する熱意と、自分と異なるものを怖れない勇気を持った人々に来ていただきたいと思っています。入学の時点ではまだ明確な目標がなくても構いません。きっと本学で生涯を懸けるに足る、大切な道筋が探せるでしょう。


上智学院 理事長
上智大学 神学部 教授
佐久間 勤

1952年生まれ。1975年京都大学理学部卒、1980年上智大学大学院哲学研究科博士前期課程修了、1984年在フランクフルト聖ゲオルク哲学神学大学神学部修了、1988年在ローマ教皇立聖書研究所聖書学部修士課程修了、1995年在ローマ教皇立グレゴリアン大学神学部博士課程修了。2001年上智大学神学部教授、2011年聖母大学長、上智社会福祉専門学校校長、上智学院理事を経て現職。