上智大学

大学案内 学長メッセージ

学長メッセージ

上智大学長 曄道 佳明

上智大学長 曄道 佳明
上智大学長 曄道 佳明

 これまで多くの学びを重ねた皆さんにとって、大学への進学とは学びの環境が大きく変化する、新しい挑戦の始まりといえるのではないでしょうか。環境変化を経験し、時にはそれを求めながら、個々の人生において成長の機会が生み出されていくのだと思います。このことは人間社会にも当てはまります。私たちの社会は、変化を経ながら今日まで発展を遂げてきました。昨今のグローバル化やデジタル化もその変化と捉えることができます。私たちは、国際協調、協働の先に見えてくる地球社会の行く末や、デジタル化による社会の高度化に大きな期待感をもっています。

 それでは今般世界を席巻しているコロナ禍による変化はどう捉えればよいでしょうか。期待感どころか、大きな失望感と喪失感に陥った社会において、余儀なく訪れた望まぬ変化の先に、個人や社会の成長を見出すことはできるのでしょうか。いずれ訪れるであろう回復期に向け、私たちは誰も取り残すことなく新しい社会への道を歩むことができるでしょうか。現代社会を生きる私たちは多くの地球規模の課題を抱えています。コロナ禍のような感染症、貧困問題、気候変動をはじめとした環境問題、教育格差の問題などは一国の対応で解決できる課題ではありません。今まさに起きている変化に対し、地球市民、人間社会が持つべき倫理、価値観自体が問い直されようとしています。

 私たち上智大学は、“他者のために、他者とともに ~Men and Women for Others, with Others~”を教育の精神に掲げ、創立以来、自分の能力を他者、そして社会に還元できる人の育成に努めてきました。今こそ確固たる信念としてこの精神をもって生き抜く卒業生、修了生を世界に送り出す必要があると認識しています。そのような教育の場の実現に向けて、本学は、多様性のある環境の下で多様な教育プログラムを展開し、多様な進路を支援することによって、それぞれの立場から社会に貢献するリーダーを育みます。

 90ヶ国から集う学生のバックグラウンドのみならず、9学部と10研究科(大学院)が集結したキャンパスは、学術的な交流機会を促進し、地球規模の課題に多角的、融合的にアプローチできる絶好の環境です。さらに専門性を高める学科カリキュラムの先鋭化のみならず、人生を、また変化する社会を生き抜く基盤となる教養教育にいても再構築を進めています。本学の特徴であるキリスト教人間学を筆頭に、批判的・論理的思考力の醸成、データ駆動型社会へのリテラシーの涵養、世界と繋がるグローバル教育、そして変化の時代に社会を展望する力の修得などに向けた多彩なプログラムを用意しています。上智ならではの語学教育も世界を舞台に活躍する場を格段に拡げてくれるでしょう。

 このように上智大学独自の多彩な教育プログラムは、皆さんに劇的な学びの環境の変化を与え、飛躍的な成長の場を提供するものと確信しています。ぜひ上智大学のキャンパスで、世界を見つめ、他者に寄り添いながら、正しい社会の行く末を、そして皆さん自身の成長を展望してみませんか?

上智大学長
理工学部 教授
曄道 佳明


1962年生まれ。1985年慶應義塾大学理工学部機械工学科卒、1994年同大学大学院理工学研究科機械工学専攻博士課程満期退学。2004年上智大学理工学部教授、2005年学生センター長、2010年入学センター長、2011年学務担当副学長、2014年グローバル化推進担当理事補佐、2015年国際協力人材育成センター長等を経て、2017年上智大学学長に就任。

学長式辞等