上智大学

大学案内 学長メッセージ

学長メッセージ

上智大学長 曄道 佳明

上智大学長 曄道 佳明
上智大学長 曄道 佳明

 社会は今、あらゆる領域でグローバル化、デジタル化の波の中での模索が続いています。私たちはどこに向かっているのか。人類社会は何に成功し、また何かに失敗しようとしているのか。答はまだわかりません。たとえば環境問題は、それを地球規模で考えなければならないことは、もはや世界の共通認識です。しかしそのために取り組むべき課題は、刻々と移り変わります。新しい社会の創造に大きく貢献するであろうAI技術にも今の私たちは期待と不安の双方を抱いています。“人間”は社会の中心であり続けられるのか、あるいは地球環境に調和的な存在でいられるのか——これまでにない難題と対峙するのです。

 本学は、世界各地の留学生や教授陣が集まる学びの環境、先進的な外国語教育、そして本学の個性ともいえる人間教育を提供してきました。国の補助事業であるスーパーグローバル大学創成支援事業の中間評価において最高ランクを獲得するなど、グローバル化を牽引する大学として“グローバルキャンパス”の充実は類をみません。また、全学部を一つのキャンパスに集結させることで学術的多様性も確保し、複合的なグローバル課題に対しても多面的な議論ができる環境を創出しています。

 この時代に私たちが向き合うべき重要な課題は、グローバル化と同時進行する「データ駆動型社会」を正しく導くことです。世界中の人や社会の活動がデジタルデータに置換され、AIによって政治、経済、福祉、科学などに対する方向性が示され始めるなか、「人はどうあるべきか」という根源的な問いの答えに立脚する社会倫理が、国際社会の中で醸成されなくてはなりません。まさに私たち上智大学の教育の真価が問われる時代です

 求められる智を研ぎ澄ますため、本学では学び続ける力の基盤を築く学部教育を目指して、全学的な教育プログラムの見直しを進めています。本学伝統の人間教育を踏まえ、論理的思考と展開力を磨き、実践と経験を重ねて普遍的な教養とその応用力を蓄え、現代と近未来を展望する知見を備える——。そのような力を養う、各学科の専門教育を軸とし、そこに全学共通教育と先進的な語学教育を有機的に結合、展開する新たな学部教育は、“グローバル・ワンキャンパス”を特徴とする本学ならではといえます。

 豊かな人間性を軸に、学び続け、正しい社会を先導する。その基盤を創成する教育により、上智大学は「世界から尊敬される大学」を目指します。

上智大学長
理工学部 教授
曄道 佳明

1962年生まれ。1985年慶應義塾大学理工学部機械工学科卒、1994年同大学大学院理工学研究科機械工学専攻博士課程満期退学。2004年上智大学理工学部教授、2005年学生センター長、2010年入学センター長、2011年学務担当副学長、2014年グローバル化推進担当理事補佐、2015 年国際協力人材育成センター長等を経て、2017年上智大学学長に就任。

学長式辞等