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ハラスメントの定義

大学におけるハラスメントとは

社会に存在する様々なハラスメントのうち、大学内において発生する可能性を持っているものは、主としてセクシュアル・ハラスメント、アカデミック・ハラスメント、パワー・ハラスメントの三つです。下記に、それらの定義と事例を示します。

セクシュアル・ハラスメントの定義と事例

セクシュアル・ハラスメントとは、相手の望まない性的な言動または性差別的な意識に基づく言動をいいます。セクシュアル・ハラスメントにあたるかどうかの判断は、あくまでその言動を受けた本人が不快に思うか否かによります。

●カラオケの席で、デュエットを強要されたり、酒に酔った勢いで抱きつかれた。
 
→酒に酔った勢いは言い訳にはなりません。また、「したか、しないか」という行為が問題であり、「つもりはなかった」は関係ありません。

●研究室にヌードのポスターが貼られていたり、パソコンの画面に卑猥な写真が貼り付けられていて、嫌な気分になった。
 
→直接言ったり、触れたりする行為ではありませんが、研究・教育環境を悪化させる「環境型ハラスメント」です。

●指導教授から研究室に呼び出されデートの誘いを受けた。いやいやながら数回つきあったが、我慢できなくなってはっきり断ったら、その後の授業では集中攻撃にあい、評価は最低だった。
 
→教授という立場を利用して誘い、断ったら相手に不利益を与えるという「対価型のハラスメント」です。

●誘いを何度も断ったら、しつこくつきまとわれた。
 
→「ストーカー行為」は、相手の安心と安全を奪い、不安と恐怖に突き落とす悪質な性暴力です。 

●交際している先輩から、最近暴力を振るわれるようになった。先日デートを断ったら顔を殴られ、あざになってしまったが、翌日はまた優しくしてくれるので、交際を止める決心がつかない。

→恋人からの暴力「デートDV(ドメスティック・バイオレンス)」を受けても「私のことが好きだからしかたがない」とか、「嫌われてしまうから我慢するしかない」などと思って、嫌な気持ちを相手に伝えにくい状況であるかもしれません。しかし、暴力は決して愛情表現にはなりません。エスカレートする前に、はっきりやめてほしいことを伝えましょう。

 
●所属するサークルは、男子学生が少ないので力仕事はすべて押付けられ、こちらが疲れたそぶりを見せると、「男のくせにだらしないわね」と嫌がらせを言われる。
 
→「女らしさ」「男らしさ」という社会的な性役割の観念に基づいた「ジェンダー・ハラスメント」です。生物学的な性(sex)とは異なり、社会的・文化的に形成された性別をジェンダーといいます。

アカデミック・ハラスメントの定義と事例

アカデミック・ハラスメントとは、教員等が、職務上の地位又は権限を不当に利用し、学生や他の教員等に対して行う教育研究上の不適切な言動をさします。

●指導教授から授業の手伝いや雑用を度々無償で押し付けられ、一度断ったら、「私の教育、指導を受けられないのか」と叱責され、授業に出席しづらくなった。

→これは、教育、研究上の優越的な立場にある者が行う不適切な言動・指導・待遇である「アカデミック・ハラスメント」です。それによって学生の勉学意欲や学習環境を害することは許されません。

パワー・ハラスメントの定義と事例

パワー・ハラスメントとは、教職員が職務上の地位又は権限を不当に利用し、他の教職員に対して行う就労上の不適切な言動をさします。

●上司から明らかに限度を超えて過重な業務を命じられ、期日までに完了できず、同僚の面前で「無能だ」となじられ、抗議すると「いやなら退職したまえ」と言われた。

→立場上逆らえない者に対して、不当な命令・叱責を行っており、「パワー・ハラスメント」に該当します。