上智大学

大学案内 研究科・センター SDGs&サステナビリティの取り組み

研究科・センター SDGs&サステナビリティの取り組み

地球環境学研究科

■Dominic Richardson, Esuna Dugarova, Daryl Higgins, Keiko Hirao, Despina Karamperidou, Zitha Mokomane, Mihaela Robila. 2019. Families, Family Policy and the Sustainable Development Goals. UNICEF Office of Research – Innocenti
地球環境学研究科地球環境学専攻 平尾 桂子 教授

【研究の概要】
Governments worldwide are increasingly enacting family policies, which include cash transfers, child allowances, maternity / parental leave, and preschool education and care policies. It is because they recognize the role of families as an elementary unit of society. How do family policies affect different social progress goals defined in the SDGs in different parts of the world? Which family attributes at household impact the effectiveness of the previously identified family interventions?

Families, Family Policy and the Sustainable Development Goals

This report tries to answer these questions by reviewing the literature on policy assessment on poverty reduction (SDG 1), improvements in health (SDG 3), inclusiveness in education (SDG 4), gender equality (SDG 5), youth employment (SDG 8), and reduction in violence (SDG 16). The findings show that family-focused interventions are most often positively evaluated. This may reflect, to some degree, a publication bias towards significant results. This research also found complementarities and trade-offs between individual family policies aligned to specific SDGs.


■環境社会学 【授業科目】
 地球環境学研究科地球環境学専攻 平尾 桂子 教授
SDGsのロゴマーク 3、5、10、12、13

【科目の概要】
人間社会とそれをとりまく自然環境との相互作用を社会学的に考察する。モノやエネルギーが市場に取り込まれ、生産活動に使われ、そして廃棄物として排出されるそのプロセスには、市場をとりまく社会構造、制度そして文化が密接に関わっている。本講義ではまず、サステナビリティの概念について理解を深めた上で、今日の環境破壊の根底にある社会構造、制度、文化、そしてライフスタイルを考えていく。環境問題の解決、社会と環境との調和のために、どのような社会システムが望まれるのか。環境問題は誰にとって問題なのか。環境問題の「問題」としての成り立ちも含めて、社会学のツールを使って批判的に物事を考える力を養うことを目的とする。
社会学は疑い深い学問である。一つの問題が問題として立ち現れるとき、「それはなぜ問題か」「それは誰にとって問題か」「これが問題として認識される過程で忘れられる問題はないか」などの問いを発し「問題の本質」にせまることを希求する。問題の本質への理解なしに問題の解決はあり得ないからだ。そのようなスタンスから、この授業では、様々な事例を通して、「問い」を発見することを重視する。また、学生の研究ニーズにあわせて、講義とディスカッションを交えた形で運営をする。受講者の積極的な参加を期待する。


■生活の中のジェンダー 【授業科目】
 地球環境学研究科地球環境学専攻 平尾 桂子 教授
SDGsのロゴマーク 5

【科目の概要】
ジェンダーにまつわる問題に対する学生の関心を高め、ジェンダーという視点を通して社会事象を科学的に分析する能力を養うことを目的とする。人間の成長過程を通じて「男らしさ」「女らしさ」はどのように形成され内面化されていくか。文化、教育、家庭、労働、政治においてジェンダーはどのように構成されているのか。これらの問題を身近な事例を通じて取り組んでいきたい。主に社会学的なアプローチを採用するが、歴史学、文化人類学、コミュニケーション、教育学など、学際的な研究成果を紹介しながら講義を進めていく。


■Environment and Sustainable Lifestyles 【授業科目】
 地球環境学研究科地球環境学専攻 平尾 桂子 教授
SDGsのロゴマーク 12

【科目の概要】
The goal of this course is to raise sensitivities for the interdependence of ecosystems, economic systems, and social systems. Particular focus is given to the concept of social sustainability, which refers to processes that generate social health and wellbeing as well as the institutions that facilitate environmental and economic sustainability now and for the future. Based on the reading materials listed in this syllabus, we will work together to clarify and develop our joint understanding of the concept of social sustainability by surveying possible definitions and measurements of social sustainability; investigating the relationship between social sustainability and other aspects of sustainability. Specific topics to be explored may include: the natural and social scientific principles and theories underlying sustainability; the different and often conflicting perspectives of “sustainable development; the discourse on what is to be sustained; how to quantify the impacts of lifestyle choices on the environment and resource use; and philosophical and practical approaches for achieving sustainable lifestyles and socio-ecological systems.


■環境政策論 【授業科目】
地球環境学研究科地球環境学専攻 柴田 晋吾 教授
SDGsのロゴマーク 1、3、7、13、14、15、17

アメリカが再びパリ議定書に参画し、脱炭素社会への世界の動きが加速化しているコロナ禍の現在、持続可能な社会づくりに向けた環境の取り組みについて、広範な環境政策、環境資源管理政策の観点からアプローチする。今学期は、最新の環境白書についてのグループワークを行うとともに、 話題書(人新世の資本論)、SDGs/持続可能、市民参加と協働、生態系サービスへの支払い、リサイクル・プラスチック問題、再生可能エネルギーなどから取り組みテーマを各自が選択して、グループワークと個人ケーススタディを行う。ゲスト講義の実施も検討。


■上智大学学術研究特別推進費「重点領域研究」 森林環境の生態系サービスの実現のための革新的手法と戦略についての研究:持続可能な地域づくりをめざして
地球環境学研究科地球環境学専攻 柴田 晋吾 教授
SDGsのロゴマーク 3、9、13、15、17

地球環境学研究科地球環境学専攻 柘植 隆宏 教授
滋賀県立大学環境科学部 高橋 卓也 教授

【研究の概要】
持続可能な地域発展につながるような、森林生態系サービスの供給のための革新的な手法・戦略を見出すことを目的としている。供給者側である森林所有者を対象としてアンケート調査を実施し、その結果の分析を行い、森林施業法や森林サービス産業への取り組み状況、受け入れ補償額(WTA)などについて分析を行った。また、需要者側である全国の一般市民に対して、コンジョイント分析などの環境評価手法を用いて、様々な森林での活動への支払い意志額(WTA)についての調査を実施した。さらに、森林との関わりが人類の満足度・幸福度などにどの程度影響を与えるのかを見出すため、国内4地域での聞き取り調査と郵送アンケート調査を実施することとした。このほか、全国の先駆的事例などについて森林所有者や地域関係者などと協働でケーススタディを実施している。

【将来の発展性】
本プロジェクトの共催によって、2021年10月15日に国連ウィーク・国際シンポジウムを開催する予定である。
また、本プロジェクトが主催して、プロジェクトの成果発表を兼ねた国際シンポジウムを、欧州森林研究所(EFI)などと合同で、ソフィアオープンリサーチウィーク期間中の2021年11月15日(月)に開催する予定であり、今後の国際共同研究に発展する可能性が期待できる。


■ツーリズム・レクリエーション利用者による支払いのあり方についての研究
地球環境学研究科地球環境学専攻 柴田 晋吾 教授
SDGsのロゴマーク 15

【研究の概要】
イギリスなどにおけるPES型訪問者贈与スキーム(VGS)の知見を参考にして、ケーススタディとして新潟県湯沢町においてレクリエーション利用者や観光客からの自主的な支払いによって環境保全活動の実施を行う仕組みの試行を行っている(湯沢町自然環境保全基金)。コロナ禍のため、プロジェクトの実施には大きな制約を受けているが、湯沢町自然環境保全基金のウェブサイトを立ち上げ、PRのための各種イベント等の実施や地元の協力企業の参画を目指して取り組んでおり、その成果の分析を行うこととしている。

【将来の発展性】
ケーススタディとして実施している仕組みは、企業等をうまく巻き込むことで発展が期待されるとともに、他の地域でも同様な仕組みが生まれる契機になる。 
 
湯沢町自然環境保全基金


■森林環境政策 【授業科目】
地球環境学研究科地球環境学専攻 柴田 晋吾 教授
SDGsのロゴマーク 15

【科目の概要】
主として環境社会面と経済面との衝突と調整から持続可能な政策へと転換が図られてきた森林・自然環境資源管理政策の歴史的展開過程を見る。この過程で浮上してきた近自然林業や生態系管理などの環境面を重視した管理手法や多様なステークホルダーの参加・協働を取り入れた政策決定手法について、世界各地の事例などをもとに学ぶ。また、トレードオフの関係にある多様な生態系サービスの価値を両立させていくための政策手法や革新的な森林保全策としての生態系サービスの支払い(PES)の取り組みなどについても学ぶ。森林・林業白書等のグループリーディングやゲスト講義の実施も検討する。


■グリーンインフラに関する研究
  地球環境学研究科地球環境学専攻 柘植 隆宏 教授

【研究の概要】
気候変動の進展に伴い水害や土砂災害などの自然災害が増加する中、防災や減災のためのインフラ整備の重要性が増している。そのような中、自然災害に対して脆弱な土地の利用を見直したり、自然の働きを活用して対処したりするグリーンインフラストラクチャー(グリーンインフラ)が注目を集めている。自然を活用するグリーンインフラは、ダムなどの人工的なインフラ(グレーインフラ)の設置と比較して、生態系や景観に与える影響がより小さいだけでなく、建設に要する費用や将来にわたる維持管理の費用も小さい場合が多い。グリーンインフラを活用する、いわゆる「生態系を活用した防災・減災(Eco-DRR)」について、経済学的観点からその費用対効果の分析を行っている。

【将来の発展性】
気候変動がもたらす豪雨による河川の氾濫等に対する森林や遊水池を活用した治水を中心に研究を行っているが、今後はより広範な自然災害に対するグリーンインフラへと研究対象を広げる予定である。 
 
Comparing green infrastructure as ecosystem-based disaster risk reduction with gray infrastructure in terms of costs and benefits under uncertainty: A theoretical approach


■環境経済学 【授業科目】
  地球環境学研究科地球環境学専攻 柘植 隆宏 教授

【科目の概要】
環境問題に対する経済学的なアプローチについて講義を行う。この授業では、市場メカニズムを活用して環境負荷の削減を図る政策手段である「環境政策の経済的手段」について解説を行う。市場の効率性と外部性による市場の失敗、および外部性の内部化についての解説を行ったうえで、地球温暖化、廃棄物問題、生物多様性保全などに対する経済学的なアプローチについて、環境税、排出量取引、ごみ処理有料化、生態系サービスへの支払いなどの環境政策を事例として取り上げながら解説を行う。


■自然環境の経済評価 【授業科目】
  地球環境学研究科地球環境学専攻 柘植 隆宏 教授

【科目の概要】
環境問題に対する経済学的なアプローチについて講義を行う。この授業では、環境の経済的価値を評価するための手法である環境評価手法について、自然環境の経済評価を事例として解説を行う。また、パソコンを用いた実習も行い、具体的な分析手順を習得する。講義と実習を中心としつつ、グループワークなどのアクティブ・ラーニングも実施する。また、リアクションペーパーの提出を求め、授業中にフィードバックを行う。

グローバル教育センター

■持続可能な水資源管理
 グローバル教育センター 杉浦 未希子 教授
SDGsのロゴマーク 6、13、14、15

【研究の概要】
高温多雨なアジア・モンスーン地域における(主に)河川水の使用について、河川管理(河川水利)・農業水利の知見を中心とした学際的なアプローチにより、持続可能な未来の実現に関する様々な可能性を検討している。特に、人間中心主義から自然中心主義への世界的な思潮の変化を踏まえ、人間と水(自然)との関係がどのように変化し、かつ変化していくのかを、里山、霞堤(nature-based solutions)、水利権の各切り口から調査・分析している。MIRAI(フェースI: 2017-2019)で知己を得た共同研究者と日本のUrban areasにおけるnature-based solutionsに関して学際研究を進める一方、COIL事業で連携したPortland大学とのご縁で里山に関する研究が一層進展するなど、本学のプラットフォームを活かした諸研究を行えている現在の環境は大変恵まれたものだと感謝している。

【将来の発展性」
ソフィアシンポジウムの開催などで共同研究成果の発信に努めていきたい。


■「持続可能な開発目標 SDGs(Sustainable Development Goals)を学ぶ」2021年度 【授業科目】
 グローバル教育センター 東 大作 教授

趣旨:持続可能な開発目標(SDGs)について、学生や市民の理解を広げると共に、その進捗状況について、第一線で活躍する実務家や研究者が報告し、今後の課題を明らかにしていく。本授業を通じて、学生たちのSDGsの意義や課題についての理解を深め、未来の活動につなげてもらうような機会を提供するのが、この科目の目的である。

講義日:第4学期、火曜日と金曜日の5限 (午後5時20分~午後7時) オンライン講義 

ラインアップ(予定。今後各ゲストスピーカーに交渉)
1回目:11月19日(金):全体の講義やシラバス、オンライン講義の方法など説明 東大作(上智大学教授)
(2回目から10回目は、東の講義のゲストスピーカー)
2回目:11月23日(火):近藤 哲生(UNDP駐日代表)「国連の取り組みと課題、問題、進捗状況」
3回目:11月26日(金):ジョン・ジョセフ・プテンカラム教授(上智大学教授兼理事)「MDGs からSDGsへ:SDGsの歴史的背景と課題」
4回目:11月30日(火): 上岡典彦(エバラ食品工業株式会社執行役員コミュニケーション本部長、
公益社団法人日本パブリックリレーションズ協会副理事長)「企業の社会貢献とSDGs」 
5回目:12月7日(火): 楠茂樹(上智大学教授)「Goal 12.7に対する日本の取り組み:公共事業分野を中心に」
6回目:12月10日(金):谷本 秀夫(京セラ代表取締役社長)「京セラの再生エネルギーへの挑戦」
7回目:12月14日(火):浜田敬子(ビジネスインサンダー統括編集長、元AERA編集長、元朝日新聞記者)
             「日本におけるジェンダーの課題」(仮)or 「ビジネスが社会を変える」  
8回目:12月17日(金):引間 雅史 教授(上智大学特任教授、上智学院経営企画担当理事)「ESG投資と上智大学」 
9回目:12月21日(火): 山田礼子(NHK報道局政経国際部 統括)「報道とSDGs」(仮)
10回目:12月23日(木): 東大作(上智大学教授)「SDGと平和構築」                       
11回目:1月7日(金): 水谷裕佳(上智大学准教授)「SDGと先住民族」
12回目:1月11日(火): 杉浦 未希子(上智大学准教授)「SDGと水を巡るグローバル課題」
13回目:1月18日(火):山田順一(JICA副理事長)「JICAのSDGsへの挑戦」(仮) ※公開のセミナーを兼ねる
14回目:1月21日(金):東 大作 (上智大学)「授業時間内に試験解答」


■「持続可能な開発目標 SDGs(Sustainable Development Goals)を学ぶ」2020年度 【授業科目】
 グローバル教育センター 東 大作 教授

趣旨:持続可能な開発目標(SDGs)について、学生や市民の理解を広げると共に、その進捗状況について、第一線で活躍する実務家や研究者が報告し、今後の課題を明らかにしていく。本授業を通じて、学生たちのSDGsの意義や課題についての理解を深め、未来の活動につなげてもらうような機会を提供するのが、この科目の目的である。

講義日:第4学期、火曜日と金曜日の5限 (午後5時20分~午後7時) オンライン講義 

1回目:11月20日(金):全体の講義やシラバス、オンライン講義の方法など説明 東大作(上智大学教授)
2回目:11月24日(火):末吉里花(エシカル協会代表理事)「エシカル消費とSDGs」
3回目:11月27日(金):ジョン・ジョセフ・プテンカラム教授(上智大学教授兼理事)「MDGs からSDGsへ:SDGsの歴史的背景と課題」
4回目:12月1日(火): 上岡典彦(資生堂社会価値創造本部アート&ヘリテージ室長)「企業の社会貢献とSDGs」 
5回目:12月4日(金): 近藤 哲生(UNDP駐日代表)「国連の取り組みと課題、問題、進捗状況」
6回目:12月8日(火): 赤堀 毅(外務省総合外交政策局 参事官、国際安全保障・サイバー政策担当大使)「国際平和及び安全保障」 
7回目:12月11日(金):東 大作(上智大学教授)「SDGsと平和構築」            
8回目:12月15日(火):浜田敬子(ビジネスインサンダー統括編集長、元AERA編集長、元朝日新聞記者)「ビジネスが社会を変える」
9回目:12月18日(金):楠茂樹(上智大学教授)「SDGと公共契約」
10回目:12月22日(火):谷本 秀夫(京セラ代表取締役社長)「京セラの再生エネルギーへの挑戦」            
11回目:1月8日(金): 杉浦 未希子(上智大学准教授)「SDGと水を巡るグローバル課題」
12回目:1月12日(火): 水谷裕佳(上智大学准教授)「SDGと先住民族」
13回目:1月19日(火):松川るい(防衛大臣政務官、参議院議員、元外務省女性参画推進室長) 「女性活躍について」
14回目:1月22日(金):東 大作 (上智大学)「授業時間内に試験解答」


■「持続可能な開発目標 SDGs(Sustainable Development Goals)を学ぶ」2019年度 【授業科目】
 グローバル教育センター 東 大作 教授

趣旨:持続可能な開発目標(SDGs)について、学生や市民の理解を広げると共に、その進捗状況について、第一線で活躍する実務家や研究者が報告し、今後の課題を明らかにしていく。本授業を通じ、学生たちのSDGsの意義や課題についての理解を深め、未来の活動につなげてもらうような機会を提供するのが、この科目の目的である。

講義日:第4学期、火曜日と金曜日の5限 (午後5時20分~午後7時)

1回目:11月19日(火):全体の講義やシラバス等の説明 東大作(上智大学教授)
2回目:11月22日(金):ジョン・ジョセフ・プテンカラム教授(上智大学教授兼理事) ローマ教皇訪問直前企画「キリスト教とSDGs」
3回目:11月26日(火):近藤 哲生(UNDP駐日代表)「国連の取り組みと課題、問題、進捗状況」
4回目:11月29日(金):池田 春佳JICA企画部SDGs推進班 「JICAの取り組みと課題・試練」
5回目:12月6日(金): 末吉里花(エシカル協会代表理事)「エシカル消費とSDGs」
6回目:12月10日(火):上岡典彦(資生堂社会価値創造本部アート&ヘリテージ室長) 「企業の社会貢献とSDGs」       
7回目:12月13日(金):休講(12月12日シンポジウム「紛争の開発への影響:イエメンのケース」で代替)
8回目:12月17日(火):楠茂樹(上智大学教授)「SDGと公共事業」
9回目:12月20日(金):小松太郎(上智大学教授)「SDGと難民教育」
10回目:1月7日(火):東 大作(上智大学教授)「平和構築の課題と挑戦」
11回目:1月10日(金):浦元義照(上智大学特任教授)「SDGsは世の中を変えるのか - 国際益と企業益」
12回目:1月14日(火): 杉浦 未希子(上智大学准教授)「SDGと水を巡るグローバル課題」
13回目:1月17日(金):田中 治彦(上智大学客員教授)「SDG教育の現状と今後の課題」
14回目:1月21日(火):東 大作 (上智大学)「授業時間内に試験解答」


■「持続可能な開発目標 SDGs(Sustainable Development Goals)を学ぶ」2018年度 【授業科目】
 グローバル教育センター 東 大作 教授

趣旨:持続可能な開発目標(SDGs)について、学生や市民の理解を広げると共に、その進捗状況について、第一線で活躍する実務家や研究者が報告し、今後の課題を明らかにしていく。本授業を通じ、学生たちのSDGsの意義や課題についての理解を深め、未来の活動につなげてもらうような機会を提供するのが、この科目の目的である。

講義日:秋学期、金曜日2限 (2回目は例外的に土曜日午後で一般公開のセミナーとする。また6回目は大学の学事の関係で、火曜日2限となる。)

1回目:9月28日(金):全体の講義やシラブス等の説明 東大作(上智大学教授)
2回目:10月12日(金):ジョン・ジョセフ・プテンカラム教授(上智大学教授兼理事)「MDGとSDGの違いと今後の課題」
3回目:10月19日(金):JICA SDGs推進班 「JICAの取り組みと課題・試練」
4回目:10月26日(金):近藤 哲生(UNDP駐日代表)「国連の取り組みと課題、問題、進捗状況」
5回目:10月27日(土):上川陽子法務大臣特別講演「SDGに法務大臣として取り組んでいること」
6回目:10月30日(火):福嶌 香代子様(元国連UN Women日本事務所長、現外務省外交史料館長)「日本と世界におけるジェンダーの課題について」
7回目:11月9日(金):休講
8回目:11月16日(金):末吉里花(エシカル協会代表理事)「エシカル消費とSDG」
9回目:11月23日(金):東 大作(上智大学教授) 「平和構築の課題と挑戦」
10回目:11月30日(金):水谷裕佳(上智大学准教授)「SDGと少数民族」
11回目:12月7日(金):杉浦 未希子(上智大学准教授)「SDGと水を巡るグローバル課題」
12回目:12月14日(金):浦元義照(上智大学特任教授)「SDGと企業。批判的な視点から」
13回目:1月11日(金):田中 治彦(上智大学教育学科教授)「SDG教育の現状と今後の課題」
14回目:1月18日(金):東 大作 (上智大学)「授業時間内にレポート(試験解答)作成」


■ESG投資
 大学付 特任教授 引間 雅史 (学校法人上智学院 理事)
SDGsのロゴマーク 5、6、7、8、9、10、12、13、14、15

【研究の概要】
SDGsの2030年までの目標達成に不可欠な要素として「イノベーション」「資金」「パートナーシップ」の3つが挙げられるが、とりわけSDGs関連事業(体)への適切かつ十分な資金循環に繋がるESG投資の拡大とそれを支える実効的なインベストメント・チェーンの確立が喫緊の課題となっている。

運用機関によるESG戦略

年金基金等の機関投資家によるESG投資の導入は増加傾向にあるものの、ESG投資の投資パフォーマンスについて引き続き懐疑的な見方も根強く存在する。様々なバックテストに基づく実証研究もESG要因と財務・投資パフォーマンスにポジティブな関係性を示唆するものが多いものの、実運用でまだ長期の実績が示されていない点がネックとなっている。ESG投資の有効性を検討するためにはESG投資を一括りに論じるのではなく、投資アプローチの多様性を踏まえた上で投資戦略ごとにそのリスク・リターン両面に与える影響を分析しなければならない。また投資家の投資方針(投資リターンと社会的リターンへの選好)も様々であることから、投資方針とESG投資戦略のアラインメントを適切に考慮した投資を行うことが重要なポイントと考えられる。


【将来の発展性】
「投資リターンと社会的リターンの両立」が可能な投資アプローチや企業財務に重要な影響を与えるマテリアルなESG要因の特定化(マテリアリティ分析)の一層の進化 
 
上智大学の資産運用 ~PRI・ESG投資に基づく新たな資産運用ガバナンス~(941.70 KB)
 
 
アセットオーナーにとってのESG投資(587.09 KB)


■インパクト投資とSDGs
 大学付 特任教授 引間 雅史 (学校法人上智学院 理事)
SDGsのロゴマーク ALL

【研究の概要】
世界のESG投資資産残高は順調に拡大しているが、その手法別内訳をみると「インテグレーション」「ネガティブ・スクリーニング」「アクティブ・オーナーシップ」が大きな割合を占めているのに対して「インパクト投資」や「サステナビリティ・テーマ運用」は圧倒的に小さな割合に留まっている。

ESG投資手法とSDGs

特にインパクト投資は従来私募資産投資が中心であったことから機関投資家の投資対象になりにくかったことも規模拡大の障害になっていた。一方でSDGsの目標達成のためには社会課題解決型事業への直接的な投資であるインパクト投資への資金循環をより太いものにすることが必須と考えられる。さらにインパクト投資を特徴づける「社会課題解決への明確な意図」「社会的インパクトの計測・可視化・付加性分析」「投資リターン考慮」はSDGs目標達成に向けてのマイルストーン管理やPDCAサイクルの実践と極めて親和性が高い。SDGsを契機に社会的インパクトの計測・評価に対する関心が企業側と投資家側の両方で高まっており、それが企業のSDGsへの取組をさらに加速させる、といった好循環の実現が求められている。

【将来の発展性】
インパクト投資対象の上場証券への拡大と機関投資家の本格参入によりインパクト投資のメインストリーム化が進展。それによりSDGs目標達成に向けての必要な資金の流れが飛躍的に増加することが期待される。 
 
上智大学の資産運用 ~PRI・ESG投資に基づく新たな資産運用ガバナンス~(941.70 KB)(941.70 KB)


■企業のESG経営とサステナビリティ情報開示
 大学付 特任教授 引間 雅史 (学校法人上智学院 理事)
SDGsのロゴマーク ALL

【研究の概要】
企業のサステナビリティ情報については様々な国際団体・民間団体による開示基準が併存しており、企業側の混乱や対応負担、投資家側の比較可能性などの問題が指摘される一方、それらの開示基準を統一化しようとする動きも出てきている。さらにESG評価機関も夫々異なる評価項目やウエイト付けによって評価を行っているので、全体として各評価機関による企業のESG評価のばらつきは大きなものとなっている。

ダイナミックマテリアリティ

そもそも企業のサステナビリティ情報開示基準の統一化はグローバルベースでのものさしの共通化や比較可能性を高めるといったメリットがある反面、地域特性の相違や投資家側のESG項目の重要性評価の多様性を捨象してしまうデメリットもある。企業の情報開示内容も画一的なミニマム・スタンダード遵守に陥ってしまうと開示の充実化に逆行しかねない。一定程度の開示内容の統一性・比較可能性を担保しつつ、各企業の特徴や創意工夫を十分に発揮できるような情報開示のあり方が問われている。

【将来の発展性】
「共通開示項目」と「任意項目(自由記述)」を適切に網羅した形での企業の情報開示の進化。任意項目では企業のマテリアリティ認識を十分踏まえた情報開示が期待される。


■グローバル共生社会における金融と投資 【授業科目】
 大学付 特任教授 引間 雅史 (学校法人上智学院 理事)

【科目の概要】
当講座はサステナビリティ投資やESG(環境・社会・ガバナンス)の各側面を学修することによって、投資の本質的な役割や社会に与える影響を考えていきます。
社会的責任投資(SRI)の海外における歴史的変遷を学修するとともに日本における展開の実態と課題を探っていきます。倫理面が重視された初期のSRIから始まって、社会の持続可能性に関わる広範なテーマを分析し、サステナビリティに優れた投資対象の選別から中長期の良好な投資パフォーマンスにつなげていく現在のESG投資の投資哲学・投資手法・パフォーマンス評価などについて学修していきます。ESGの各側面(環境・社会・ガバナンス)に焦点を当て、それぞれのグローバル共生社会における課題と投資の関わりについて学びます。
また企業のSDGsへの取組みと投資の関係についても学修していきます。SDGsへの取組みは企業にとって社会貢献にとどまらず、中長期の企業価値に密接に関わっていることから、投資家にとっても企業評価の重要なポイントになっていることを様々な事例をもとに検証していきます。
社会課題解決を目的とした投資としてマイクロファイナンスの世界における実践事例も見ていきます。世界の貧困問題・環境問題等に対して金融・投資の果たしうる役割や課題について皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
皆さんがこの授業を通して自らのこれからのキャリアや社会に出てからの生き方・投資との関わりなどを考えるきっかけになればと考えています。