上智大学

大学案内 学部 SDGs&サステナビリティの取り組み 1

学部 SDGs&サステナビリティの取り組み 1

神学部

■平和学 【授業科目】
 神学部神学科 小山 英之 教授
SDGsのロゴマーク 16とALL

【科目の概要】
平和学とは、「戦争の諸原因と平和の諸条件に関する学際的研究と教育」であり、私の平和学は、特にキリスト教の観点から、キリスト教の考える「平和」、神の創造とキリストによるあがないを土台として考え、実践する科目です。
平和学の目指す平和は、単に戦争や紛争がない状態を指す「消極的平和」だけではなく、貧困・抑圧・差別などの構造的暴力が取り除かれた状態を指す、「積極的平和」です。構造的暴力は、社会的、文化的、経済的構造に組み込まれています。聖書の平和はヘブライ語の”shalom”という単語で、「無欠」という意味の語に由来し、平和の包括的な意味を表しています。シャロームとは、何も必要なものはないいのちの状態であり、生ける神の現存におけるいのちの充満に他なりません。それは人間同士の互いの愛、そしてすべての被造物の共同体におけるいのちの充満、全く傷のない状態です。ですから、平和学の目指すところは、SDGsの目標を広くカバーすることになります。
テキストと視聴覚教材を通して世界の状況の分析力、平和の感受性を養います。

文学部

■クロード・カーアン(写真家・小説家)の研究
文学部フランス文学科 永井 敦子 教授
SDGsのロゴマーク 5

【研究の概要】
写真家で作家のクロード・カーアン(1894年ナント・フランス生、1954年ジャージー・イギリス没)は、ナントのユダヤ系の裕福な家庭に生まれた。彼女は若くして出会ったひとりの女性芸術家を、生涯のパートナーとした。彼女にとって創作活動は、家族や教育や当時の社会規範からの、解放の試みでもあった。したがって彼女の写真(セルフポートレート、コラージュ)と文学作品(短編小説とエッセー)の分析は、現代のジェンダー、フェミニズム研究に、多様な視点をもたらしうるものである。
カーアンが表現を通じて追求した自己認識や、ジェンダー的な規範の圧力からの解放の方法に対する理解を深めるために、私は彼女の時代の性にまつわる社会学的、科学的な見解を調査し、そうした社会的背景のなかで、彼女の作品が持ち得た歴史的、哲学的意味を分析している。また、彼女の両性具有的もしくは中性的なありかたに、同時代の芸術家が示した当惑や共感の意味や理由を明らかにしようとしている。

書籍 クロード・カーアン

【将来の発展性】
ジェンダーは非常に個人的であるが、同時に社会的な問題でもある。したがって彼女の作品理解には、その表象が孕む社会的意味の理解が欠かせない。私はそうした観点から、彼女の写真やテキストに頻出するイギリスの文化と社会にまつわる表象の分析を行なっている。たとえばスポーツにまつわるセルフポートレートのシリーズでは、イギリスのスポーツ熱の男性的なイメージに、あえて誇張された女性性をまとわせることで、その国家主義的、軍国主義的な意図を皮肉っている。また1918年のオスカー・ワイルドの『サロメ』上演をめぐる裁判記録の発表のように、カーアンは、より直接的な社会行動としてのテキストも遺している。彼女の作品のなかに豊富に見られるイギリスにまつわるこうした事象の取り込みの社会的意味と、それが作品のなかで持つ役割を分析することで、彼女の作品がジェンダー的圧力からの解放の実践として持ち得た歴史的インパクトを、より正確に計ることができるだろう。

-永井敦子、『クロード・カーアン』(単著)、東京、水声社、2010年、全275頁。
-永井敦子、「クロード・カーアンのセルフポートレート-小さい写真-」、塚本昌則編著、『写真と文学』、東京、平凡社、2013年、177—192頁。
-永井敦子、「クロード・カーアンとイギリス」、天野知香編著、『近代の相克 3 パリII』、川越、竹林舎、2015年、327-345頁。


■自然環境と人間との関係性の歴史 【授業科目】
 文学部史学科 大川 裕子 准教授
SDGsのロゴマーク 15

【授業の概要】
歴史学で「環境史」と呼ばれる研究手法、すなわち人間と自然環境との間にある相互の関係性の歴史を学ぶ。環境史が扱うテーマは病気・災害・水利・農業・信仰崇拝等、多岐に及ぶ。授業では、中国史を中心に、南方開発と病(開発原病)、半乾燥地帯における水利用と農業技術、黄河中流域の開発と下流の氾濫との関係性、長江下流低湿地への人口流入と農地開発の問題、銭塘江の海水逆流と人間の対応の問題を取り上げる。環境問題を歴史的に考察することにより、異なる時代・地域・社会・価値観においては、人間と自然環境との多様な関係性が存在することを知ることができる。バランスが保たれていた人間と自然との関係が、人間のいかなる思惑・意図により崩壊していくのかを、歴史的文脈のなかでとらえ理解することは、未来に向けた人間と自然との持続可能な関係構築のために有益な情報を提供しうる。

【将来の発展性】
本授業で提示した事例をもとに、多様な時代と地域との比較検討を行うことが可能となる。また学生のグローバルな視点を養い、「過去に学び、現在を理解し、未来の指針となる」思考形成の一助となる。


■歴史学特講(副題:環境史の方法) 【授業科目】
 文学部史学科 大川 裕子 准教授
SDGsのロゴマーク 15

【科目の概要】
人類の営みの歴史は、自然環境と不可分の関係にある。歴史上、人々は自然をどのようにとらえ、どのように利用してきたのだろうか。また自然環境の変化にどのように対応してきたのだろうか。本講義では、気候変化・水利事業へのとりくみ・農業技術の変化等のテーマを設定し、文献史料を読み解きながら中国前近代の歴史を考える。

総合人間科学部

■記憶の脳内メカニズムに関する生理心理学的研究
 総合人間科学部心理学科 岡田 隆 教授
SDGsのロゴマーク 3

【研究の概要】
本研究室では、脳の記憶痕跡の座として重要視されてきた部位の一つである海馬に着目し、神経伝達の長期的な増強を調節しうる因子とそのメカニズムを明らかにするとともに、記憶課題成績の日内変動メカニズムについて調べてきた。

Proposed mechanisms of inhibitition of CA1 LTP in the presence of melatonin

齧歯類動物の脳スライス標本を用いた神経生理学的測定と動物の行動解析により、(1) 海馬CA1長期増強がアセチルコリン受容体の活性化によって促進される現象にKv7/M型カリウムイオンチャネルが関与していること、(2) 松果体ホルモン・メラトニンは海馬CA1領域の長期増強を抑制し、その抑制には一酸化窒素の反応系が関与していること、(3) 空間課題成績にみられる日内変動にメラトニンの脳内レベルが密接に関わっていることなどを示した。

Involvement of inactivation of Kv7/M channels in the enhancement of CA1 LTP by the activation of mAChRs

【将来の発展性】
記憶の生理心理学的基盤を解明することは、人間の適応行動に重要な精神機能に関する理解を促進するとともに、記憶障害をもつ人々に対する適切な支援につながると考えている。


■アジアにおける持続可能な開発のための教育(ESD)をめぐる比較国際教育研究
 総合人間科学部教育学科 杉村 美紀 教授
SDGsのロゴマーク 4、6、17

【研究の概要】
本研究は、上智大学学術研究特別推進費「重点領域研究」採択課題(2021年度~2024年度)として採択されたもので、地球規模課題をめぐる持続可能な開発目標(SDGs)達成に向け展開されている持続可能な開発のための教育(ESD)に焦点をあて、ESDの教育実践及び理論的意義を、ESDの参加型アプローチによる教育実践研究と、ESD活動を支える日本及びアジア地域の制度及び政策の比較研究という2つの観点から明らかにすることを目的とする。研究活動はESDの実践研究、評価モデル研究、比較研究の3つのプロジェクトから成り、実践分析により学際的・学融合型プログラムの質保証とコンピテンシーを軸とした基盤教育の理論的基礎を示すと同時に、国内外の他機関との連携により、アジアの文脈におけるESDモデルを比較検討する。またESDを基とした比較国際教育研究の拠点確立を目指す。ESDがSDGsの展開の中で重要な施策となっている今日、世界の中でも優れたESD実践を展開している日本の現状をふまえるとともに、現行の上智大学の研究体制と総合大学としての強みを活かし、国際的なネットワークと連携した学際的な比較国際教育研究を、海外のステークホルダーを巻き込む形で組織的に展開する。

【将来の発展性】
ESDは、気候変動、生物多様性の喪失、資源の枯渇、貧困の拡大等人類の開発活動に起因する諸問題を自らの問題として主体的に捉え、身近なところから取り組むことで、課題解決につながる新たな価値観や行動等の変容をもたらし、持続可能な社会を実現していくことを目指して行う学習・教育活動であり、上智大学の建学理念とも合致する「持続可能な社会の創り手を育む教育」である。現在は2030年までを視野にいれた「ESD for 2030 」に継承されており、その理念は現在、ユネスコが準備を進める2050年までを視野に入れた中長期レポート「教育の未来(Futures of Education)」にもつながる。各国や地域では、ユネスコによる「ESD for 2030」実現に向けたロードマップ(2019年)を基にした活動がみられ、日本でも文部科学省による「ESD推進の手引き」の作成・改訂や、2021年学習指導要領実施におけるESDの導入、さらに日本ユネスコ国内委員会によるESDに係るユネスコスクールの新たな活動の方向性の提示など、SDGsのゴール4「教育」に示された目標達成に向けた動きが活発化している。特に日本には、世界に約1万校あるユネスコスクールのうち、1100校余りがあり、学校教育におけるESD活動が活発である。こうした動きを受け、研究成果として、学内的には、2020年から新たに開始された英語による学部課程Sophia Program for Sustainable Futures (SPSF)など学際的・学融合型プログラムの質保証と、コンピテンシーを軸とした基盤教育の理論的基礎を提供すると同時に、学外的には国内外の他機関との連携により、ESDの初等・中等・及び高等教育における実践を比較検討し、ESD研究拠点を確立する。

【研究分担者】
総合人間科学部教育学科 小松 太郎 教授
総合人間科学部教育学科 上野 正道 教授
グローバル教育センター 廣里 恭史 教授
総合人間科学部教育学科 奈須 正裕 教授
総合人間科学部教育学科 Maria Manzon 准教授
総合グローバル学部総合グローバル学科 丸山 英樹 教授
埼玉県立伊奈学園中学校 教諭 総合人間科学部 共同研究員 松倉 紗野香
上智大学日本学術振興会特別研究員 総合人間科学部客員研究員 Huang, Ying-Syuan (Elaine)
総合人間科学研究科・教育学専攻 博士後期課程3年 Nguyen, Thanh Van 


■在日外国人母子の保健に関する情報探索行動
 総合人間科学部看護学科 吉野 八重 准教授
SDGsのロゴマーク 3、5、10

【研究の概要】
2017年から5年間、文科省の科学研究費助成事業の助成(JP17H044710001)を受けて、日本在住の外国人母子の出身国(多くは開発途上国)および、我が国のEarly Childhood Development事情に関する情報を多言語(中国語・韓国語・台湾語・英語・タガログ語・ポルトガル語・スペイン語・ベトナム語・ネパール語・インドネシア語)で提供するためのデータベースの作成」に取り組んでいる。急速なグローバル化に伴い、増加する外国人母子においては言語・文化的な障壁により、母子の健康に影響する重要情報が届いていないこと(母子健康手帳、妊婦健康診査の未受診、両親・母親学級への不参加、新生児・乳幼児期の健康診査や予防接種をしらない)が問題となっている。
本研究の目的は、サービスへのアクセスから取り残された外国人母子に対し、妊娠・出産・子育てに必要な保健医療分野の情報提供の多言語化と基盤整備を行うことである。また、在留外国人支援に取り組む施設や団体(保健所、病院、診療所、保育園、幼稚園など)や専門職らへの外国人母子の出身国の保健医療関連の情報提供により、母国の文化や医療保健システムを鑑みたより質の高い公平な母子保健サービスの在り方を検討することである。

【将来の発展性】
在日外国人母子が必要としている妊娠、出産、育児関連の情報がいきわたり、日本人と同レベルの安全で質の高いサービスを享受できるようになる。また、保健医療福祉分野の専門家が在日外国人母子の異文化、言語に配慮したサービスの提供に必要な外国の母子保健情報を入手し、質の高い、安全で適切なサービスを提供できるようになる。


■国際看護学概論 【授業科目】
 総合人間科学部看護学科 吉野 八重 准教授
SDGsのロゴマーク 3、4、5、13、17

【科目の概要】
グローバリゼーションによって経済格差が拡大し、その結果として健康格差が生まれている。特に移民や難民、女性や子どもなどの社会的弱者においてその影響は大きい。また、大規模災害の発生頻度が増加しており、従来の保健医療のパラダイムでは解決しえない課題が山積している。看護職として、国内外で社会的に最も弱い立場に置かれた人々に寄り添い支えていくために、自らの問題として関わり学ぶことは重要である。また開発途上国や災害現場において、インフラが未整備または機能不全となった状況下で限られた財源、医療資源や人的リソースをいかに発掘し、活用していくのかについて学ぶ。


■国際保健看護学 【授業科目】
 総合人間科学部看護学科 吉野 八重 准教授
SDGsのロゴマーク 3、4、5

【科目の概要】
グローバリゼーションによる情報や人々の移動の増大によって、従来の保健医療のパラダイムでは解決困難な課題が山積している。看護の国際的職能組織である国際看護協会(ICN)や国際機関が取り上げている地球的規模の問題、課題を中心に学ぶ。講義中心ではなく、ドキュメンタリービデオの視聴や、論文の購読、グループワークを中心とした問題解決型(Project Based Learning)のアクティブ・ラーニング(文献/データベースの活用、グループディスカッションとプレゼンテーション)によって学ぶ。米国の看護実践についての講義を中心に、各国の看護の現状や背景の違いを、包括的かつ多面的に捉え、文化を超えた看護職の共通の課題を学ぶ。また国際看護に求められる専門性、コンピテンシーについて学ぶ。

*COILプログラム導入により、授業の中で数コマを用いて、オンラインでアメリカ(ポートランド大学、カリフォルニア大学ロサンジェルス校、マルケット大学、ボストン大学、オレゴン・ヘルスサイエンス大学)、モンゴル国立医科大学、タイ王立コンケン大学、静岡大学看護学部との国際遠隔合同講義を行う。海外の看護学生、看護を学ぶ大学院生とグループ・プレゼンテーション、ディスカッション、グループワークを行っている。


■国際協力方法論 【授業科目】
 総合人間科学部看護学科 吉野 八重 准教授
SDGsのロゴマーク 3、4、5、17

【科目の概要】
開発途上国で医療協力活動をするためにはエビデンスに基づいた情報にアクセスし、現地の実情を正しく理解・把握することが第一歩となる。また、当事者との信頼関係や対等なパートナーシップが基盤となる。異なる社会、保健医療システムや関係法規、業務規程、教育課程に関する知識、文化、歴史、風習、宗教や生活に関する幅広い理解も重要となる。 今年度の本科目では、海外の終末期医療と看護、問題や課題を理解するために英語文献やオーディオ・ビジュアル教材も用いて参加型学習を行う。当事者主体の持続的発展と自立支援に向けた方策、具体的な支援方法、専門職としての態度と知識の修得、必要な能力について学ぶ。

*COILプログラムの一環として、授業の一部で米国の大学看護学部の学生、大学院生との合同授業、ディスカッション、プレゼンテーションを行っている。海外との時差や先方との調整によって、深夜(1時~3時)や早朝(6時~8時)に授業を行うことがある。


■ 異文化理解と医療保健活動 【授業科目】
 総合人間科学部看護学科 吉野 八重 准教授
SDGsのロゴマーク 3、4、5、6、13

【科目の概要】
生老病死に対する概念や受け止め方や健康行動は、対象の成育環境、経済状況、教育レベルなど社会的な条件に加えて、文化的な影響を非常に強く受けることが知られている。訪日外国人が急増する現在、基本的な語学力やコミュニケーション・スキルに加えて、文化的適応能力(cultural competency)を修得することが医療現場で働く専門職にも求められるようになってきた。安全で質の高い医療を提供するためには、対象を多面的な視点で捉え、理解することが大切である。この講義では、アフリカ、アジア、南米などにおける様々な経験を有する専門家から、異なる文化に対する偏見や差別に打ち勝ち、尊敬の念を持って公正、公平な医療を実践するために必要な知識、態度について学ぶ。


■小児医療を受けている子どもと家族の支援
  総合人間科学部心理学科 横山 恭子 教授
SDGsのロゴマーク 3

【研究の概要】
小児科には、慢性疾患に苦しむ子どもとその家族、現在のところ治癒は期待できない疾病や障害に苦しむ子どもとその家族、小児がん等治るようになったけれども治療によって晩期合併症や体の一部の喪失等に苦しむ子どもとその家族など、さまざまな子どもとその家族がおります。そのような子どもやその家族に対する心理的な支援は、これまでは十分には行われてきませんでした。
 苦しみは人それぞれなので一概にこれが良いとはいえず、全てオーダーメイドでかつ本人を含むチームの中で支援を考える必要があります。また、全ての人が支援を必要としているわけではないことに加え、支援を必要とするということが弱いということではないということにも配慮は必要です。
 心理学や臨床心理学のこれまでの蓄積を踏まえ、適切なアセスメントの元に、一人一人が「明日」を楽しみにできるような支援を提供するためには何が必要なのか、日々の臨床実践の中で考えていきたいと思っています。

【将来の発展性】
 小児医療の中で提供できる心理支援の水準が一定以上に保たれ、必要な人のところに必要な支援が届くようになれば、「全ての人に健康と福祉を」という問題により近づくと思われます。


■がん医療心理学演習、がんチーム医療心理学演習(大学院博士後期課程) 【授業科目】
  総合人間科学部心理学科 横山 恭子 教授
SDGsのロゴマーク 3

この授業では、がん患者の心理学的諸問題とそれへの臨床心理学的対処について探究する。適宜、ディスカッションを行なう。

がんチーム医療心理学演習の授業 (東京慈恵会医科大学大学院、昭和大学大学院、星薬科大学大学院、上智大学大学院心理学専攻博士後期課程との連携授業) 事例に基づき、チームが立てた方針に従ってロールプレイを実施している場面

がんチーム医療心理学演習の授業
(東京慈恵会医科大学大学院、昭和大学大学院、星薬科大学大学院、上智大学大学院心理学専攻博士後期課程との連携授業)
事例に基づき、チームが立てた方針に従ってロールプレイを実施している場面


■病とともに生きるを支える 【プロフェッショナル・スタディーズ】
  総合人間科学部心理学科 横山 恭子 教授
SDGsのロゴマーク 3

生涯で「がん」に罹患する確率は、男性62%、女性47%といわれています。また、生涯で「がん」で死亡する確率は、男性25%、女性15%となっています。がんはすっかり身近な病気となりました。その「がん」の治療の進歩は目覚ましく、不治の病から慢性疾患への位置づけを変えてきています。ただ、治療が進歩したのは比較的最近のことですので、その治療の長期にわたる影響が注目を集めてきています。特に、身体や脳の成長過程にある小児がんの患者さんの晩期合併症の問題に取り組むのは、喫緊の課題だと言われています。

この講義では、そのようながんの治療に取り組む子どもとその家族の問題について考えてみたいと思います。また壮年期の親ががんにかかったときには、社会人としてのご本人の支援を考えながら、その家族、特に子どもの支援にも心を砕く必要があります。第一線のビジネスマンにとって、今一度家族や家庭を振り返り、正面から向き合う機会にもなることでしょう。 
 
プロフェッショナル・スタディーズ


■SACRU collaborative research on Laudato Si' in Action
 総合人間科学部教育学科 Maria Manzon 准教授
SACRUのロゴ

【Abstract】
Laudato Si' in Higher Education

The Strategic Alliance of Catholic Research Universities (SACRU) is a network of universities dedicated to research and teaching excellence, engagement and global collaboration informed by Catholic social teaching. Sophia University is one of eight Catholic universities from across the world participating in SACRU.

The SACRU Working Group 2 (WG2) has been tasked with understanding how SACRU member universities have responded to the Pope Francis' 2015 encyclical Laudato Si': On Care For Our Common Home. Laudato Si' (LS) describes the roots of our ecological crises, invites all people into a dialogue about how we are shaping our collective future, and calls for a renewal of humans' relationship with nature through ecological conversion.

SACRU WG2 is conducting a survey as the first stage in its mission to promote Laudato Si' principles in the heart of SACRU universities from the perspectives of research, teaching, service, and campus life.

【Future prospects】
This collaborative research will:
1) Create evidence on how LS is integrated in the campus life of SACRU members,
2) Strengthen the role of SACRU universities in research and public engagement thus promoting LS principles outside the university, and
3) Establish a dialogue with secular universities.


■God, Man and the World: Philosophical and Theological Dialogues on Sustainable Development 【授業科目】
総合人間科学部教育学科 Maria Manzon 准教授
SDGsのロゴマーク ALL

“Sustainability” and “Sustainable Development” have become fashionable terms. In 2015, the United Nations had set 17 Sustainable Development Goals (SDGs) with ambitious targets to transform the world. Yet, what does “development” mean, why is its sustainability important, and since when has it been important? What lights can philosophy and theology shed on a deeper understanding of sustainable development?

This English-medium course combines theoretical and practical approaches. The first part of the course will examine worldviews comparatively from philosophy and theology to broaden and deepen our conceptual understanding of “sustainable development”. We will explore the nature of God, man and the world and how their interrelationships illuminate the pursuit of sustainable futures for integral human and cosmic development.

The second part will focus on specific global issues related to the environment, economy, social equity, lifestyle and well-being, and world peace. We will examine case studies and reports of individuals, international organizations, NGOs, and/or corporations engaged in achieving sustainable development. Students are expected to apply the interdisciplinary perspectives learned in the course to critically analyse and engage with these issues.


■Comparative Education in Asia: Cultures, Histories, and Futures 【授業科目】
総合人間科学部教育学科 Maria Manzon 准教授
SDGsのロゴマーク ALL

【Course description】
Education systems in Asia have become sources of inspiration for education improvements in other parts of the world. Comparative education, however, cautions against the indiscriminate international transfer of educational best practices. This course therefore examines the “soul” and native ethos of Asian educational systems and traditions taking a historical, philosophical and cultural approach.

Asia is home to six major civilizations: Buddhist, Christian, Hindu, Islamic, Japanese and Sinic. We will explore educational systems in these different cultural traditions – both past and present forms – and seek to establish a dialogue among them. What are their key features and how are they similar or different from each other? How do they view the relationship between society, knowledge, and the human person? What lessons can we learn from these diverse educational systems? How can education contribute to sustainable futures in these societies?


■周産期を対象とした訪問看護ステーション活動に関する研究
 総合人間科学部看護学科 島田 真理恵 教授

【研究の概要】
社会の変化や妊産婦の高齢化に伴って、ハイリスク妊産婦が増加している。このため妊産婦とその家族への支援をきめ細やかに実施していくことが求められており、支援の一方法として、「支援対象を母子に特化した訪問看護ステーション」を併設する助産所が複数現れた。現在、利用者からの評判も良好で、新たな助産所の機能として、社会からの期待も大きい。
 本研究の目的は、「支援対象を母子に特化した訪問看護ステーション」で実施されている支援について、利用者、支援者(助産師)の体験を明らかにすること、より良い支援を実施していくための支援者研修計画を立案・実施・評価することである。

【将来の発展性】
本研究の成果は、地域で暮らす誰もが健康的な生活を確保することが社会で目指されている中、ハイリスク母子に対するよりよい継続的支援システム構築の一助となることが期待できる。


■出産と子育てに関する情報と意思決定 【授業科目】
 総合人間科学部看護学科 島田 真理恵 教授

出産や子育てに関する情報について、消費者あるいは生活者の視線(当事者の立場)から捉えどのような情報を得るべきか、どう選択していくかを考える。
出産に関しては、不妊医療、出生前診断、出産に関連した医療処置、出産施設の選択について考える。育児については、夫婦での子育てに関する支えあい、マスコミの出産・子育てに関する情報の活用、とらえ方等について考える。
授業は、基礎的な知識を提供する講義を踏まえてグループディスカッションを行うなど、アクティブラーニングを実施する。