上智大学

大学案内 SDGs&サステイナビリティにかかわる、学生団体へのインタビュー

SDGs&サステイナビリティにかかわる、学生団体へのインタビュー

学生主体NGO団体「めぐこ」

SDGsロゴマーク 1、4、10

団体で行っているSDGsの取り組みについて、学生主体NGO団体「めぐこ」代表 総合人間科学部教育学科の大木敬与さんにインタビューを行いました。

——Q1 設立の背景と主な活動内容を教えてください。

1975年、インドで初等教育を受けることのできない子どものたちの支援のためにめぐこの前進となる「恵まれない子供たちに愛の手を」が誕生しました。主な活動内容は、インドとフィリピンの子どもたちへの奨学金収集活動や子どもたちとの交流、普及活動などです。

——Q2 活動している上で困難なことは何ですか?

上智学生主体で活動していることもあり、上智OBOG以外の外部の方々から信頼を得ることが募金活動において大変なことです。「国内にもまだ格差は残っているのになぜ海外支援なんか…」などといった心無いお言葉をいただくこともありますが、私たちの活動の説明や個々が持つ思いを表明することで信頼を得られるように努力しています。また、広報においては、学生間の域を越えた情報発信をすることが苦労する点だと感じています。現在、クラウドファンディングを通した募金活動を行っていますが、学生同士のSNSによる情報交換が主な情報発信源となっています。そのため、金額的にあまり高い数値を期待することは難しい状況です。今後どのように情報発信のプラットフォームを拡充していくかが解決していくべき課題だと考えています。

——Q3 SDGsの中で意識している項目は何ですか?

めぐこ全体としては、すべての教育の基盤となる初等教育を重視していることから「4質の高い教育をみんなに」を意識しています。また「1貧困をなくそう」や、インドにおけるアウトオブカーストへの支援も行っていることから、「10人や国の不平等をなくそう」も意識しています。
個人(大木)としては自身が教育学科であることから教育関連項目を意識しています。SDGsはその前進であるMDGsより中高等教育にフォーカスしていることから中高等教育を受けることが世界のグローバルガバナンスになっていることを実感しました。また商品価値創出としてのSDGsに関して、例えば廃プラ推進企業の裏を返すと途上国で低賃金労働を行っているケースが存在することからも、安易なSDGsの商品化を防ぎ、透明性の高い社会になっていくころが大事だと考えています。

——Q4 活動制限下でできている活動は何ですか?

コロナウィルスの影響で、現地調査や支援者との対面での交流は難しい状況ではありますが、クラウドファンディングを通した募金活動は滞りなく継続できています。また、高校生や一般の方を対象としたオンラインイベントも実施していて、今夏はSDGsに焦点を当てて、めぐこの活動とSDGsとのかかわりについてお話させていただきました。そのイベントに参加していた高校生に感想を聞く機会があったのですが、世界で教育を受けることができている人の割合とできていない人の割合の差が小さいように見えて実はそうではないということに気が付いて驚いたという声をいただきました。今後もより沢山の方々に世界の教育の現状について発信していきたいと思っているので、ぜひイベントにご参加ください!

——Q5 最後に読者へメッセージをお願いします!

コロナ禍において自分のことで手一杯になりがちだが、私たちより過酷な状況に直面している子どもたちがいること、そして彼らも私たちと同じく頑張って戦っていることを頭の片隅にでも置いて頂けたらとても嬉しいです。

ボランティア学生団体 CeeK

カンボジアへの寄付プロジェクトを中心に活動しているボランティア学生団体「CeeK」の代表 堀 瑠々さん、 副会長 渡邊 紅音さんにインタビューを行いました。

——Q1 「CeeK」創立の背景と名前の意味を教えてください。

CeeKは、総合グローバル学部で開催していたスタディーツアーの一環でカンボジアに行って、カンボジアの貧富の差や教育水準の低さを現地で目の当たりにし、大学生だからこそできることを考えた学生たちが2011年の夏に立ち上げたサークルです。
CeeKの名前には、「カンボジア(C)に笑顔(ee)を築こう(K)」という意味が込められています。

——Q2活動内容と活動を通じて貢献できているSDGs目標について教えてください。

CeeKは、 毎年夏、2週間カンボジアの村を訪れ、日本で寄付して頂いた物資を直接届けています。日々の活動としては、夏に向けて「えんぴつプロジェクト」、 「衛生プロジェクト」、「洋服プロジェクト」、3つのプロジェクトグループに分かれ準備を進めています。
「えんぴつプロジェクト」は、寄付して頂いた文房具を集め、カンボジアで子ども達に直接渡すことを大切にしています。私たちが訪れる村では十分に文房具を持っていない子どもが多く、そのような子どもたちが教育を受けられるきっかけに少しでもなれたらという想いで始まったプロジェクトです。現地では子ども達に文房具を渡すことに加え、紙を配り、一緒にお絵かきをするなどの交流もしています。文房具がないため教育の機会を失っている子どもたちを支援することでSDGs目標4番「質の高い教育をみんなに」に貢献しています。
また、「衛生プロジェクト」を通じて衛生の大切さを伝えています。カンボジアでは、歯磨きや手洗いの習慣があまり根付いていません。そのため私たちは農村を訪問して子ども達に紙人形劇で歯磨きの大切さを伝えたり、カンボジアの有名な民謡のメロディーにのせて手洗いの歌を一緒に歌ったりすることで子供たちが手洗いの習慣を身につけてくれるような活動を心がげています。また、日本で未使用の歯ブラシを回収して現地で子ども達に配布し、実際に自分たちも歯を磨きながらどのように磨くと良いかを教えています。このプロジェクでは3番「すべての人に健康と福祉を」、12番「つくる責任 つかう責任」での成果を出しました。
最後に、「洋服プロジェクト」では、日本で子ども用の洋服を集め、現地の子ども達に手渡しする活動を行っています。カンボジアでは子どもの洋服が不足しており、現地の人から子ども服が欲しいという声を受け、 洋服プロジェクトが発足しました。国内では主に集めた服の仕分けという地道な活動が多いですが、新しい洋服をもらって喜ぶ子どもたちの姿を見るのはとても微笑ましく、活力となります。毎日同じ服を着続ける子どもに服を渡すことで1番「貧困をなくそう」、12番「つくる責任 つかう責任」に貢献しています。
CeeKは、現地の人と直接関わりを持つことを大切にしていましたが、今はコロナ禍で現地に出向けてないため、メンバー同士でカンボジアの経済、文化、言語などについて調べ、発表する学術ミーティングを開催し、カンボジアについての情報を共有しています。

——Q3 堀さんと渡邊さんはカンボジアに直接尋ねたことがありますか?カンボジアに行って感じたことを教えてください。

はい。私たちは1年生の時に行ったことがあります。
堀:以前は、カンボジアについて強く印象もなく、ボランティアという軽い気持ちでサークルに入りました。しかし行ってみて、初めて会った人にも陽気に話しかけてくれて、笑顔の多いカンボジア人に出会い、カンボジアは人と人との繋がりが強く、 暖かい国という印象を受けました。
渡邊:私は元々からカンボジアに興味があったので、カンボジアに行きたくてこのサークルに入りました。カンボジアを訪問した後、私も人の暖かさが一番印象に残りました。村の方々は、外国から来た私たちにもとても親切にしてくれました。また、ご近所さんを助けようとする心を持っていることが一昔前の日本に似ていると思いました。発展途上国というイメージがあるので、負のイメージが強いかもしれませんが、そんな面だけではない国だということ感じました。それが日本に帰っても忘れられない思い出となり、またカンボジアに行きたいという気持ちがさらに強くなりました。
また、自分の当たり前の生活が向こうでは当たり前ではないという、日本ではできない経験を経って、物の見方が変わりました。例えば、物を買う時にも、今までは何も考えずに買っていた物も、これを買うことはどうなのかと、考えてから行動するようになりました。

——Q4 活動する中で解決できていない悩みがあったら教えてください。

コロナ禍になってから、現地の人との関わりが薄くなっていることです。Zoomなどで話し合おうとしても、現地のネット環境と、ロックダウンのためなかなか難しいです。来年はカンボジアに行けるかもしれませんが、もしこの状況が続くのなら、現地との新たな関わりを持っていかなくては行けないと思います。そのため、現地と今でも Zoomを通してやりとりのできている他に団体に参加させていただくなどの取り組みが必要だと考えています。

——Q5 最後に読者へのメッセージをお願いします。

皆さんにカンボジアについて知って欲しいです。ツアーに行った時、先輩たちから「知った責任を果たすことは難しいけど、私たちとしてできるのは伝えることだ」と言われたことを今でも覚えています。このインタビューを通じて私たちの活動とカンボジアという国について興味を持って欲しいです。また、よければ、直接カンボジアに行ってみて欲しいです!

上智大学体育会サッカー部SDGs班

スポーツを通した社会貢献のためSDGs活動に取り組んでいる 「上智大学体育会サッカー部SDGs班」の班長を務める 総合人間科学部 社会福祉学科 金本滉平さんにインタビューを行いました。

——Q1 設立の背景と主な活動内容を教えてください。

元々大学の授業でSDGsに触れることが多く、大学スポーツはレベルの高さと勝利に向かって貪欲に研鑽を積むことに価値を置く一方で、地域に根付いてスポーツの力で人々のつながりや、感動と熱狂体験を与えることができると感じていました。その中で、私たちの企画力やノウハウは微々たるものだったのですが、地域の中で子供から大人まで多種多様な年代の方がスポーツを通じて交流して楽しむことができるようなインフラを構築したいという思いで設立しました。

——Q2 SDGs活動についてどのような想いを持っていますか。

私たちは「上智大学体育会サッカー部の価値を高める」という理念の元で活動していて、サッカー部の価値とは何かについて考えた際、必ずしもサッカーの戦績のみではないということを考えていました。サッカー部である以上、サッカーという競技を通して他者との繋がりや見ている人に感動を与え、大学と社会に貢献していくところに価値の重きがあると思いますが、無限の可能性を秘める一つの学生組織として別の視点からのアプローチで価値を高めることもできるのではないかと思っています。そこで、上智らしさとも言えるSDGsに目を向け、様々な活動を行っています。
私個人としては、普段の買い物においてマイバッグを持参することや、環境に優しい商品の積極的な購買を心がけています。また、部としては毎週水曜日に開催されるサッカークリニックなどを通した教育面でのSDGs活動にも貢献していると考えています。
私たちの活動は、世界規模で考えた際ちっぽけなものかも知れませんが、まずは私たちが率先して千代田区からあらゆる社会問題に対してアプローチしていくことで、豊かな世界の創造を目指すことができると強く信じています。

——Q3 サッカークリニックについて教えてください。

千代田区の土地柄の弱点として、「運動できる場所が少ない」ということが挙げられると思っていて、スポーツを自由にできない子供たちのために私たちのグラウンドを貸すことで健康促進を図ることができるのではないかと思い、このイベントを始めました。具体的な内容としては、年代毎にカテゴリー分けをし、水曜の15:00~19:00の間で幼稚園生、小学生低学年、小学生高学年と時間帯を分けてプログラムを実施しています。
次回からはブラインドサッカーを企画し、サッカーだけではなくSDGsに関する知識も提供していくこともできればと考えています。

——Q4 水辺清掃活動について教えてください。

SDGs班の活動をしていくにあたり、まずは身近な社会問題からアプローチをしていくべきだと考え、江戸川景観まちづくり団体 水辺環境創造グループ「みずかん」の水辺清掃ボランティアに参加しました。活動をしていく中で、現代社会において少子高齢化や核家族化が進行していることもあり、世代間交流の場や人々が気軽に集まることができる場所の必要性に改めて気がつきました。

——Q5 他にこれまでやってきた活動や、これからやってきたい活動について教えてください。

他に行ってきた活動としては、コロナ禍において日本赤十字社とコラボして実施した上智大学での献血活動や、使用済みのユニフォームをビブスの入れる袋にリメイクするなどの活動です。また、これから頑張りたい活動としては、サッカークリニックの活動範囲の拡充です。
コロナ禍ということもあり、直接的なコミュニケーションを取ることが難しくなっているご時世ではありますが、その中でどのような活動をどれだけやっていくことができるかを日々試行錯誤しながら活動しています。

——Q6 最後に読者に伝えたいことはありますか!

SDGsと聞いて「私が何か行動したところで特に意味はないし…」というふうに思う人が多いと思うのですが、果たして本当にそうなのかということを考え直していただきたいです。私たちは、常に自分たちに何ができるかということを考えながら実行しています。こうした小さなことの積み重ねがより良い社会への鍵だと思うので、読者の皆さんも自分にできることから始めていってほしいです。そうした行動が新たな出会いや学びに繋がるのではないかと考えています。

教育支援団体「STUDY FOR TWO」上智大学支部

教科書の循環によって世界を繋いでいる教育支援団体「STUDY FOR TWO」上智大学支部の 元支部長 法学部 国際関係法学科 伏見央子さん、元副支部長 法学部 国際関係法学科 藤田瑞季さんにインタビューを行いました。

——Q1 「STUDY FOR TWO 上智大学支部」の設立の背景を教えてください。

「STUDY FOR TWO」の本部は2010年に設立されましたが、上智大学では遡ること3年前の2018年に、元支部長の伏見央子を始めとする計4人によって設立されました。 
皆さんも一度は感じたことがあると思いますが、大学生は毎学期たくさんの教科書を購入する必要があります。それが手軽な値段ばかりではないため、その負担を減らしたいと思ったのが設立のきっかけです。
その一方で、使い終わった教科書は、部屋の端で埃をかぶったまま放置されていることが多いのも現状です。より多くの教科書を循環させて活かせたいと考えたことがまさに設立のきっかけでした。
当時1年生だった計4人で、何もないところから教科書を集め、販売フローをマニュアル化し、お客様に満足していただけるよう努めて参りました。今では初期メンバーだけでなく、1年生から3年生の新たなメンバーを迎え、設立者の想いを引き継いでいます。

——Q2 「STUDY FOR TWO」の名前とロゴの由来について教えてください。

STUDY FOR TWOの「FOR TWO」は、団体の活動を通して、活動をする私たちと発展途上国の子どもたち、両方とも学べるという意味です。STUDY FOR TWOでは、活動を通じて発展途上国の子どもたちが教育を受けられるように助けています。また、私たちとしては活動の中でビジネスや他国の教育の現場を学んでいます。
ロゴの青色は先進国、オレンジは途上国を表しています。中心部は、広げられた本がまるでタンポポの綿毛のように飛び立つ様を描いています。教育を受けられる環境が身近である大学生から提供していただく教科書を通じて、1人でも多くの途上国に住む子どもたちが未来に飛び立てられることを望む想いが込められています。

——Q3 活動の理念と内容を教えてください。

私たちSTUDY FOR TWOは、勉強したいと願うすべての子どもたちが勉強できる世界を目指しています。そのため、「回収」「販売」「支援」3つから成り立っています。まずは大学生に使い終えた教科書を寄付していただき、定価の半額に再販売します。また得られた利益を、途上国の子どもたちへの教育支援に充てています。
例えば、STUDY FOR TWOを通じて1000円の中古教科書を買っていただいた場合、上智支部のメイン寄付先であるラオスの子ども1人の約1ヶ月分の奨学金とすることができます。教育を通じて、先進国と途上国をつなぐことが私たちSTUDY FOR TWOの取り組みです。

——Q4 活動を通じて達成できたSDGs目標はありますか?
4番「質の高い教育をみんなに」、10番「 人や国の不平等をなくそう 」、12番「 つくる責任 つかう責任 」、17番「 パートナーシップで目標を達成しよう 」で成果がありました。
4番の実践のため、大学生には安価な教科書を提供し、途上国の子ども達には教育支援をしています。
また、私たちは教育の不平等の是正が現状の不平等だけでなく、その人の将来、世界、未来の不平等の是正に繋がることを信じて、平等な教育の機会のため活動することで10番に貢献しています。
加えて、大学の教科書は半期で使い終わることが多く、卒業後は使わずに捨てられるものも多くあります。私たちは、その教科書を繰り返し使用できるシステムの提供で12番の達成にも貢献しています。
最後に、私たちは途上国の子どもたちと、大学生を繋ぐシステムを提供しています。また、団体内のみでの活動に留まらず、他団体や教育機関と連携のもと、理念達成に向けて活動をし、17番に貢献しています。

——Q5 活動をしてから変わったと感じることはなんでしょうか?

大きく2つありますが、まずは、教科書を捨てなくなりました。使い終わったら捨てるというのが当たり前になっていましたが、活動をしてからはなんでも生かせるということに気づきました。
また、他国の教育環境や貧困問題に目を向けるようになりました。活動の間、寄付される国のことを必然的に考えるようになり、日本の大学だけではなく世界中の教育について考えるようになりました。

——Q6 これからの目標がありますか?

みんなが「使う責任」を念頭に置いて、教科書を安易に捨てないようにするため、教科書の循環を増やすことを目指しています。教科書の循環に必要なのは、まず教科書を捨てないのを当たり前にすることと、下の学年に教科書を寄付する方法があることを知ってもらって、教科書を買うときにまずSTUDY FOR TWOを見てもらう、この二つを目指しています。

——Q7 読者へメッセージをお願いします。

私たちは主にInstagramとTwitterを使って活動をしています。特に力を入れているInstagram(@sftsophia)の方をぜひフォローしてください。
また、寄付をすると聞いたら、面倒で難しく感じられるかもしれませんが、まずは教科書を買うときに STUDY FOR TWO のInstagramをチェックすることだけでもお願いします。購入方法も簡単なので、半額で教科書を買えるという軽い気持ちで見ていただきたいです。

教科書を買うことが誰かには教育を受けられるチャンスになります。皆さんも新学期を迎えて教科書を買うとき、STUDY FOR TWOのInstagramをチェックして見たら如何しょうか?

インタビューに応じて下さった「STUDY FOR TWO」の伏見さん、藤田さん、ありがとうございます。

エンパワーメントサークル「Speak Up Sophia」

性的同意を文化にするため活動しているエンパワーメントサークル、 「Speak Up Sophia」の共同代表 外国語学部 ポルトガル語学科 冨永華衣さんにインタビューを行いました。

——Q1 創立の背景を教えてください。

「Speak Up Sophia」は、総合グローバル学科の女学生2人が2018年に立ち上がりました。2人は海外在住経験があり、海外では当たり前である性教育の機会や知識が日本では乏しいことに問題意識を持ちました。2人は飲み会やキャンパス内で起こる性暴力などの解決のため、「性的同意」という概念を普及したいと思い、サークルを立ち上げました。

——Q2「Speak Up Sophia」の活動について紹介してください。

私たちの活動目的は、一人一人が自分を大切にする社会を作るため、ジェンダー平等を実現したいという意欲がある人と一緒に声をあげていくことです。そのため、大学内外で「性的同意ワークショップ」を開催しています。また、外部機関と連携してイベントに登壇することもあります。サークル内では定期的に勉強会、読書会、オンラインミーティングなどを行っています。
また、性的同意に関する知識を必修授業に取り入れることや、カウンセリングセンターの充実化などを大学に働きかけています。

——Q3「Speak Up Sophia」名前の意味を教えてください。

先ほど言及したように、私たちのミッションは、活動を通じて「性的同意を文化にする」ために「Speak Up する」(声をあげる)ことです。
私たちの活動を通して誰かを応援し、エンパワーメントすることができるようにみんなで声をあげていこうという意味です。

——Q4 特に意識しているSDGs目標がありますか?
私たちの活動で少しずつ日本がいい方向に導く手助けが5番「ジェンダー平等を実現しよう」と10番「人や国の不平等をなくそう」に関してはできていると思います。
5番に関して、「Speak Up Sophia」では女性への不当な扱いに声をあげています。また、5番の内、5−5の「女性も男性と同じように参加したり、リーダーになったりできるようにする。」という詳細ターゲットに対して「Speak Up Sophia」では、多くの女性メンバーがリーダーシップをとっていることでターゲットに貢献しています。「Speak Up Sophia」は、女性が主体になって自分と他人のために積極的に動くことができ、お互いにエンパワーメントのできる場所であります。
また、日本人女性だけではなく、全ての国籍、人種、年齢の人に対する差別に声をあげることで10番にも当てはまると思います。

——Q5 ジェンダー平等に関して現社会の問題と課題は何だと思いますか?

女性の人権に関しては、自分も女性として日々もやもやを感じています。勝手に性的に搾取されたり、体格差があるからと言って舐められたり、一人の人間としてではなく、若い女としてみられていると感じたことがあります。それは日本社会の同調圧力が強く作用しているためだと思います。
人々は小さい頃から「人に親切にしろ」と教わるですが、「自分を大切にしよ」を教わる機会はほとんどないです。自分を大切にする機会がないのに他人を先に考えることから矛盾が起こります。女性の人権や、ジェンダーイシュー全般に関して知識を得ることも大事だが、他人の気持ちを考える前にまず自分のことを大切にする方法を知る機会が必要だと思います。

——Q6「Speak Up Sophia」のINSTAGRAMにはコンテンツが充実していますね。その内容を紹介してください。

INSTAGRAMでは、大きく「オピニオンポスト」、「インタビュー記事」に分けて投稿を乗せています。
「オピニオンポスト」は、メンバー個人が日々の生活の中で感じるジェンダーに関するもやもやや、Me Tooストーリーを自分の言葉で表現しています。
インタビュー記事は、人々に性的同意、Black lives matterなどの社会問題についての意見を聞き、まとめて記事にしています。

——Q7 活動の中で困難なことや解決できていない悩みがありますか?

特に感じたのは、活動の中の一つである大学への働きかけです。
現在は、「性的同意ワークショップを義務化する」、「大学内における性暴力被害の実態調査」、「カウンセリングシステムの充実化」の3つの柱を中心に活動を行なっています。そうした私たちの活動を、大学関係者の方と共有していく課程で、どうしても温度差や考え方の齟齬が出てきてしまいます。ロビング活動においては、相手方との関係構築が重要だと思いました。また、性的同意という言葉への偏見、誤解を拭えていないことです。 

——Q8 これからの目標を教えてください。

性的同意を文化にすることと、より安全なキャンパス作りをすることです。
それを実現するため、新入生のガイダンス等で、性的同意ワークショップを導入することができないかどうか、大学側に提案しています。
また、私たちの考えに賛同してくださっている教職員の方々とミーティングを通して性的同意の重要性を新入生にどう伝えるべきかを考えています。その活動の一環として、上智大学専用の性的同意ハンドブックの作成も現在行っています。活動をして行くことで多くの人をエンパワーメントすることができて、大学内での不平等がなくなればと思います。

——Q9 読者へメッセージをお願いします。

どんな問題であっても、一人じゃ何もできないと思い、何もしない人が多いかも知れません。しかし、その人たちみんなが集まったら大きなインパクトになります。問題を解決することは小さいことの積み重ねが大事です。毎日のもやもやを無視せずに一つずつ消化して行くのが大切です。
それには知識、時間、努力が必要になりますが、周りにはすでにもやもやの消化をしている人がたくさんいます。一人で「どうしよう」と立ち止まるのではなく、自分に役に立ちそうな情報を調べ、お互い助け合う仲間を見つけるなど、なんでもいいのでとりあえず行動してみることから初めて欲しいです。
行動をしたからこそ味わう絶望感もあると思いますが、声を上げることは社会のためだけではなく、自分の成長のためにも大切です。より多くの人に行動し、エンパワーメントして行く達成感を味わって欲しいです。

インタビューに応じて下さった「Speak Up Sophia」の富永さん、ありがとうございます。

上智大学環境保護サークル Green Sophia

団体で行っているSDGsの取り組みについて、上智大学環境保護サークル Green Sophia代表の金城初穂さんにインタビューを行いました。

——Q1 創立の背景と活動内容を教えてください

Green Sophia創立前、上智大学には日本語ベースで気軽にアクションを起こせる団体がありませんでした。そのため「ないならつくろう」と考え、創立に至りました。活動理念として #上智から世界に #環境インフルエンサー #一人一人にできることを の三つをあげています。我々は隣の一人にちょっとだけ影響を与えるだけでも十分“インフルエンサー”であると考えています。一人一人が自分にとってここまではできるということを自分のペースで行うことで、“インフルエンサー”としての役割を果たしているのです。具体的な活動内容はオンラインでは勉強会、外部向けのワークショップ、SNSでの発信を、オフラインではビーチクリーン、農業体験、プロギング(走りながらごみ拾いを行う)を行っています。

——Q2 成果があった活動を教えてください

成果を図ることは重要である一方、私は意識することで活動が形骸化してしまうことを危
惧しています。例えばゴミ拾いの活動は、それ自体で世界に貢献できるわけではありません。そこで私たちは関心のある人をどれだけ増やせたか、という視点で成果の評価を行っています。創立時にはたった15人だった部員が今では100人を超えたことは成果が出たと捉えて良いと思っています。あえてSDGs項目の成果を測るとすれば「13気候変動に具体的な対策を」「14海の豊かさを守ろう」の二項目です。前者に関して、我々は活動内容の発信や年に数回政策提言を行っています。去年はユース代表の一人として小泉進次郎氏(旧気候変動担当大臣)に政策提言を行いました。後者に関して、我々は年に数回ビーチクリーンを行っています。海によって流れ着くゴミが違うことから、人間のポイ捨てが海に与えるインパクトを体感しています。

——Q3 活動の中で困難なことは?

企業と連携してキャンパス内の飲料水供給を増やしたり、多くの学生にとって考えるきっかけになる、SDGsに関連する授業科目について、提案していきたいと考えています。 ただ、大学と連携するにあたって、その困難さに直面すること、互いに意見を交換していくことの難しさを、感じることはあります。


——Q4 目標にしているSDGsはありますか?

SDGsの17のゴールは全て繋がっていて、一つが改善されるとその効果が波及して他の目標も改善されると考えています。あえて目標をあげるとするならば、環境やエシカルな活動に関連する11~15・17です。しかし、我々Green SophiaとしてはSDGsウェディングケーキモデルの生物圏にあたる最下層のように、基盤となる存在でありたいと思っています。

——Q5 読者に伝えたいこと
「一人ひとりにできることを、楽しくやらないとサステナブルじゃないと思っています。 罪悪感で始めるのではなく、古着やビーガンなど楽しいから続けられるもので全然いいです。環境問題はアクションを起こしやすい問題で、一人一人のインパクトは大きいので、成果は見えづらいですが自分自身を認めてあげてください!サステナブルに、できる分だけ、楽しみましょう!ビーチクリーン、行く??」

学生有志団体「+Re:」

SDGsロゴマーク 10、12、13、14

団体で行っているSDGsの取り組みについて学生有志団体「+Re:」代表 外国語学部ドイツ語学科の津田妃葉さんにインタビューを行いました。

——Q1 +Re:(プラリ)名前の意味を教えてください。

+Re:のプラスは、’プラス’チックを意味します。また、 日常生活の中に、3Rを「“+”α」することが当たり前のことになってほしい、という願いが込められています。ダブルコロン:は、永遠を意味します。私たちの活動が永遠に続くようにという想いが込められています。
——Q2 +Re:の主要な活動である「3R」とはなんでしょうか?後、3Rがどうやって持続可能な未来に寄与するのでしょうか?

3Rは、「Reduce・Reuse・Recycle」を意味します。
使い捨てが溢れている世の中で、膨大な資源が消費され、地球温暖化が深刻化するなど、 私たちが地球にかけている負荷は計り知れません。そのため、3Rを実施することによって 資源の節約ができると同時に、ゴミとして焼却される時に排出されるCO2や温室効果ガスを削減することができます。
Q3 「+Re:」創立の背景を教えてください。

地球環境問題を知っていく中で、自分と子供の未来が不安になり、「今自分ができることから始めよう」と思ったことがきっかけです。「まずは自分自身から変わらないといけない」と思い、「脱プラスチック生活」を始めました。 自分の中で脱プラ生活が定着した後、学生センターに空コンタクトケース と使用済み歯ブラシの回収を建議したことから+Re:の活動が始まりました。
——Q4 回収する物としてなぜ空コンタクトケース、ハブラシを選択しましたか?

周りの上智大生を見ていると、多くの人がコンタクトを使用しており、またそのほとんどがワンデーコンタクトで、毎日必ずケースのプラごみが出てしまいます。また、歯ブラシは私たちの生活に必要不可欠なものです。コンタクトや、使用済み歯ブラシのような日用品は集められる量が多いため CO2や温室効果ガスの削減に大きく貢献できると思いました。
Q5 レンズケース・歯ブラシ以外なら何を考えていますか?

今模索中なのですが、文房具など、やはりゴミとして捨てられてしまう日用品を回収したいと考えています。

——Q6 具体的にどんな活動をしていますか?また、計画している活動はありますか?

私たち+Re:は、「リサイクルを行う企業との架け橋」になりたいと考えています。現在行っている空コンタクトケースや使用済みハブラシ回収もその一環で、空コンタクトケース回収は、アイシティさんの「ecoプロジェクト」、使用済みハブラシ回収はLIONさんの「ハブラシ・リサイクルプログラム」に登録させていただいた上で行っています。回収した空コンタクトケースの集計を行ったところ、おかげさまで回収開始から約2ヶ月で6272個集まり、17.6kg(車の走行127.4km相当)のCO2削減に貢献することができました。
また、6月に上智大学とあおぞら銀行様とでコラボをさせていただき、 SDGsカードゲームのワークショップをオンラインで開催しました。
今後は活動の幅をもっと広げていきたいと思います。まだいろいろ話し合っている途中ですが、 文房具の回収の他、プラスチック以外の回収(例えば古着など)も行っていきたいと考えています。

——Q7 活動を通じて達成できたSDGs目標はありますか?

はい。10番「人や国の不平等をなくそう」、12番「つくる責任 つかう責任」、13番 「気候変動に具体的な対策を」、14番「海の豊かさを守ろう」ですでに成果がありました。
まず10番の場合、コンタクトのケースを回収し再資源化することで、ケースが他の製品に生まれ変わります。その生まれ変わった製品の収益が障害者の方々の 自立支援や就労支援に、そして日本アイバンク協会に寄付されるので不平等をなくす目標に貢献できているのではないかと思います。
12番は、コンタクトケースと 使用済みハブラシの回収を通じて「使い捨て」が普及した消費社会を見直すきっかけになったと思います。
13番は、回収を通して再資源化することで、 焼却されるゴミを削減し、C02や温室ガス削減に貢献することができました。最後に14番では、脱プラスチック 活動によって海洋プラスティック問題を解決することにつながっています。

——Q8 学生のSDGsへの関心を高めるためにはどうすればいいと思いますか?

浅くSDGsを知っている人は多くても、「深く知っている」という人は少ないはずです。そのため、SDGsを深く知るための機会を多く設けることが必要不可欠であると思います。学部学科によって差があり、あまり深く学べないところもあります。ワークショップやSDGs関連の授業など、SDGsに触れる機会をどんどん増やしていく努力が必要だと思います。

——Q9 今、活動の中で解決したい!と思っている問題はありますか?

+Re:が創設されて 約5ヶ月しか経っておらず、まだ団体としての知名度が低いというところです。現在行っている回収活動に加えて、知名度を高めることにも注力したら、さらに活動が広がり、環境負荷を減らしたり、多くの人の環境問題に対する意識を変えたりすることができると思っています。

——Q10 活動を通して、「変わったな」と実感したことはありましたか?

上智以外に活動を広げられたことです。特に、あおぞら銀行様とのコラボで1番実感できました。+Re:が主催した「SDGsの理解を深めるワークショップ」にあおぞら銀行の社員の方々に参加していただいた際、私たちは冒頭のプレゼンテーションにて「大切にしたい人はいますか?」という問いかけをし、それについて話しました。
イベント後に、最近お子さんが生まれた、女性社員の方からメールをいただきました。
「今まで遠い未来について考えたことはなかったけれども、『大切な人がいますか?』という問いかけを聞いてハッとさせられました。自分の子供が大人になった時のことを考えたら、なにか行動を起こさないといけないなと思いました。」という内容でした。+Re:のメッセージが上智内だけでなく、上智外にも伝わったことが、何よりも嬉しかったです。

——Q11 読者に伝えたいことはありますか?

読者の方々にも家族や友人など大切な方がいらっしゃると思いますし、私たち大学生で近い将来、子供を持つ方も多いと思います。
2ヶ月前に出されたIPCC(国連気候変動政府間パネル)に、「今生まれた子供が30歳になるまでに、明らかな影響がでてくることは避けられない」と指摘されています。
このままでは、自分たち自身の未来はいうまでもなく、将来の「大切な人」である子供や孫に、悲惨な地球を受け渡すことになってしまいます。このような未来にさせないためには、一人一人が「自分たちの生活の中の小さな行動が、自分や大切な人の未来を左右する」ということを意識することが大切です。例えば、日頃から水筒を持ち歩いたり、 節電節水を心がけたり、食品ロスをできる限り減らしたり(コンポストを買うのもおすすめです)、肉を食べる量を減らしたり。自分ができる「簡単なエコ」を見つけ、行動に移し、大切な人の未来をより良い未来へ変えていきましょう。

子供や孫の世代が迎える地球を想像してみてください。もしかしたらその世代までも行かずに、私たちが引退する頃には今踏んでいるこの地が海に沈んで消えているかもしれません。気候変動問題はこれ以上先送りできない目の前の現実になりました。
もちろん、気候変動が地球規模の課題だという点で、「自分が動いても変わることはない」という気がするかもしれません。
しかし+Re:の提案のように、日常の中で環境を守れる些細なことから実践してみてはいかがでしょうか?一人一人の関心と意志が集まり、気候危機に立ち向かう変化が起こります。

+Re:(プラリ)は現在、メンバーを募集しています!
プラリの活動に興味を持つようになった方は、ぜひこちらへお問い合わせください!