10月16日から28日まで、「国連の活動を通じて世界と私たちの未来を考える」をコンセプトに「上智大学国連Weeks October, 2017」が開催されました。第8回の今回も、上川陽子法務大臣ほか多彩なゲストが登壇しました。

SDGsパネル展「パートナーシップでつくる私たちの世界」

国連Weeksの期間中に、2号館1階のエントランスロビーでパネル展示が行われました。このパネルはSDGsをもっと身近な問題として考えてもらうために企画されたものです。17の目標が日本の現状などと共に表やグラフで説明されています。制作は本学と一緒に主催した国連大学サステイナビリティ高等研究所、地球環境パートナーシッププラザが行いました。多くの学生が足を止め、SDGsを自分の問題として考えるきっかけを提供しました。

24枚の説明パネルを展示

第12回UNHCR難民映画祭学校パートナーズ

10月18日、映画を通じて紛争や家を追われた人々の問題を考えるイベントが開かれました。冒頭にUNHCR駐日副代表の川内敏月氏が登壇。現在のシリア難民の状況や問題点などを解説しました。上映作品は『シリアに生まれて BORN IN SYRIA』。故郷を追われて、難民となりながらも新たな希望を胸にたくましく生きる7人の子どもに寄り添うドキュメンタリー作品。日常の生活を見せる内容に、参加者は問題意識を共有しました。

川内敏月駐日副代表

トークセッション「国連事務局の運営と課題」

10月23日、国連事務次長で国連事務総長特別顧問(人間の安全保障担当)の高須幸雄氏を招いて開催されました。通算で20年以上国連事務局に勤務し、3人の国連事務総長と共に仕事をした高須氏は、国連の仕組みや問題点を、自身の行った改革事例なども踏まえて説明しました。

トークセッションでは、元国連広報官の植木安弘総合グローバル学部教授も登壇。会場からの質問を受けながら、国連の今後について話すほか、国連職員を目指す参加者に対してメッセージを送りました。

講演する高須幸雄氏

SDGs学生フォトコンテスト2017 表彰式

国連創設記念日(国連デー)である10月24日、中根一幸外務副大臣やコンテスト審査員であるレスリー・キー氏(写真家)、木村祐一氏(お笑いタレント)、6つの国連機関の駐日代表などが来場して開催されました。

オープニングでは、国連で採択された世界的目標であるSDGs(持続可能な開発目標)に対する上智大学学生の取り組み発表を、南インド・ケララ州スタディーの参加メンバーと学生団体「めぐこ」-アジアの子どもたちの自立を支える会-が行いました。「めぐこ」は、今夏にインドで行った支援施設の視察ツアーについて、実際にどのように運営が行われているかなどを確認し、目に見える形で支援して行く必要性を訴えました。

学生団体「めぐこ」の取り組み発表
大賞受賞者を囲んで

続いてコンテスト表彰式が行われました。2回目となる今回は73カ国から1,000点を超える作品の応募がありました。

大賞(外務大臣賞)は、ブラジルのルイス・グスターヴォ・カヴァリェイロ・シウヴァさんの『WOMAN OF COOCASSIS!(リサイクル品を回収する社会環境団体の女性)』が受賞しました。カヴァリェイロさんはスピーチで、「被写体の彼女は地域社会が支援する団体で働き、家族を支えると同時に、環境にやさしい社会づくりにも貢献しています。彼女の仕事はまさにSDGsに込められた大切なメッセージです」と述べました。

その後、各賞の発表と表彰が行われ、最後に審査員らによるトークセッションが催されました。

SDGs学生フォトコンテスト2017については、国連広報センターの記事もご覧ください。

日本企業への期待:メガスポーツイベントに人権尊重を組み入れる

10月25日は上智大学、グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン、EY Japan主催のシンポジウムが開催されました。オリンピックなどの大規模なスポーツイベントには、多くの商品やサービスが調達されますが、これらの商品が環境基準や労働原則などに抵触することなく生産、提供されることが求められています。東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会大会準備運営局持続可能性部長の田中丈夫氏が講演し、同委員会が定めた調達規定について解説しました。後半のパネルディスカッションでは、同大会がいかにその後のモデルとなる成果を生むことができるか、活発な議論が展開されました。

パネル討論の様子

持続可能な開発目標SDGsを学び、その課題を問う

国連Weeks最終日の10月28日にはSDGsについて理解を深めるためのシンポジウムが開催され、高校生を含め約200人が参加しました。はじめにSDGs外交議員連盟会長の上川陽子法務大臣が「『司法外交』とSDGs」と題して挨拶を行いました。

上川陽子法務大臣
根本かおる所長

基調講演では国連広報センター所長の根本かおる氏が登壇。SDGsの日本での旗振り役を担う根本氏は、「誰も取り残さない」を合言葉に、全ての人が関わる事の重要性を指摘しました。また、若者を中心にSDGsを身近に考えてもらう手法として、よしもとクリエイティブ・エージェンシーとのコラボレーションで制作したお笑い芸人によるSDGsの動画などを紹介しました。

その後「SDGsを経済・開発・環境の面から検証する」と「SDGsを教育・ジェンダー・平和の面から検証する」の2つのパネルディスカッションが行われ、多角的にSDGsについての議論が行われました。高校生からは「SDGsで合意された平和とはどのような状態か?」といった鋭い質問も飛び出し、会場では熱気ある議論が繰り広げられました。

様々な角度から議論する

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