2007年度上智大学シラバス

2007/03/04更新
◆環境会計 - (秋)
森下 研
○科目サブタイトル
環境会計、そして環境報告書、社会的責任報告書
○講義概要
持続可能な循環型社会を構築していく上で、経済活動の主要な主体である企業の役割は極めて大きいが、近年、環境と経済の統合を図りつつ、積極的に環境経営に取り組む企業が増加しつつある。
企業が環境経営に取り組む際のコストとベネフィットを測定、評価する手法が環境会計であり、その結果を社会に報告するものが環境報告書である。 さらに近年、このような企業の環境への取り組みを評価する環境格付けも実施されつつある。また、環境への取り組みをより発展させ、社会的責任全般への取り組みを行うとともに、これを社会的責任報告として公表する企業も増えつつある。
本講義においては、環境会計をはじめとする様々な環境経営のツールを紹介するとともに、企業評価のあり方を検討し、企業における環境政策、環境目的・目標設定のあり方を考察するとともに、持続可能な循環型社会における企業と社会、市民の関係を検討したい。講義に当たっては、企業の発行する環境報告書を事例に用い、分析を行う。
○評価方法
出席状況(20%)、授業参画(20%)、レポート(30%)、春学期末試験(定期試験期間中)(30%)
原則として事例研究を行ってもらい、その成果をレポートとして提出いただくとともに、発表してもらう。この内容及び期末試験(実際の環境報告書を評価)により評価を行う。
別講座である「環境マネジメント(前期)」とともに受講することが望ましい。
○テキスト
環境省の「環境会計ガイドライン」、「環境報告書ガイドライン」等を用いる。資料の入手方法は講義の中で指示する。
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1①環境経営とは何か-実際に企業等が公表している環境報告書を事例にし、企業経営の中で、環境会計や環境コミュニケーションがどのように扱われているか、取り組まれているかを解説する。
2②環境報告書1-環境省の環境報告書ガイドラインを用い、環境報告の原則等について解説する。併せてGRIガイドライン、さらには環境配慮促進法についても解説する。
3③環境報告書2-第2回の続きを行う。
4④環境報告書3-第3回の続きを行う。
5⑤環境パォーマンス指標及び評価-企業評価の際の指標類、その考え方について解説する。
6⑥環境会計の理論と環境省ガイドライン1-環境省の環境会計ガイドライン2004年版等を用い、環境会計の理論と内容について解説する。
7⑦環境会計の理論と環境省ガイドライン2-第6回の続きを行う
8⑧環境会計の理論と環境省ガイドライン3-第7回の続きを行う
9⑨CSR(企業の社会的責任)とその報告-近年、注目されているCSRの概念及び企業におけるその取り組みについて解説する。
10⑩環境報告書の第三者検証-環境報告書審査の実務指針をペースに、環境報告書の審査の状況について解説する。
11⑪環境省の実施している環境コミュニケーション大賞の選考で用いられている採点基準を用い、実際に環境報告書を評価してみる。
12⑫評価結果の発表を行う。
13⑬環境報告書を作成してみる。NSC:環境報告書に関する産官学のネットワーク組織-サスティナブル・コミュニケーション・ネットワークが開発した手法を用い、簡易な環境報告書の作成を行う。
14⑭まとめ-環境会計と環境報告の課題と展望 学生諸君と、これまでの講義内容及び事例研究結果を踏まえ、環境会計や環境報告は、企業経営にとって有効なツールとなり得るか、また、課題は何か等についてディスカッションしたい。

  

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