
講師:本学文学部史学科 教授 川村 信三(イエズス会司祭)
<講師プロフィール>
川村信三(かわむらしんぞう)。上智大学文学部史学科教授(現、史学科長)。
1958年神戸生まれ。1999年米国ジョージタウン大学博士課程歴史学専攻修了。
1999年上智大学神学部専任講師。2004年上智大学文学部史学科助教授、
准教授を経て現職。博士(Ph.D.歴史学)
著書・論文:『キリシタン信徒組織の誕生と変容』(2003年教文館)、
『戦国宗教社会=思想史―キリシタン事例からの考察―』(2011年知泉書館)、
『時のしるしを読み解いて』(2005年ドンボスコ)、
『21世紀キリスト教読本』(2008年教友社)、
「戦国および近世初期日本におけるキリスト教と民衆」『歴史評論』690号(2007年)
他多数。
| 日時 | 12月1日(土)13時~14時30分(1講義毎受講申込番号:8112) 12月15日(土)13時~14時30分(1講義毎受講申込番号:8113) |
| 受講料 | 一括申込:5,000円 1講義毎:2,500円 |
| 定員 | 各回50名 |
<講義概要>
日本の戦国末期に移入されたキリスト教は、様々な社会的背景の追い風をうけ、大きな集団へと成長しました。それはキリスト教側からみればよろこぶべき発展でしたが、天下統一を目論む為政者にとってはどのように受けとめられたのでしょうか。特に、1587年(天正15)に「伴天連追放令」をだした秀吉の意図はなんであったのか。その原因を探るために、先ず、秀吉の全国制覇の最終段階であった「九州仕置き」と「長崎イエズス会領」の関係を日本史的課題として取り上げ考察します。また、秀吉のキリシタン政策の真意はどこにあったかを、1597年の長崎西坂における26聖人の殉教の背景から考察したいと思います。その際、キリスト教側にあったイスパニア系とポルトガル系の二つの宣教方針の違いを比較検討します。また、キリシタン信徒集団についても、公認→迫害→禁教のながれの中での変化をみていきます。国家と宗教のあり方。統一政権の外交問題。信教の自由と国策の関係など、多くの要因をあわせて考えていきます。